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【今こそ】ロシア語入門・初級スレッド【ロシア語】 (1002レス)
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771
:
吾人3世
(ブーイモ MM1f-XwLX)
01/19(日)10:43
ID:HeXcSqg4M(1/2)
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771: 吾人3世 (ブーイモ MM1f-XwLX) [sage] 2025/01/19(日) 10:43:44.21 ID:HeXcSqg4M >>767 に挙げたトルコ語は、勿論その全てがトルコ語起源という訳ではない。 オスマン・トルコ帝国の歴史を繙けば分かるが、トルコ語自体がペルシャ語とアラビア語から多大な影響を被っているので、 ペルシャ語起源、アラビア語起源、はたまたアラビア語起源だがペルシャ語を通じての借用など、複雑な様相を呈している。 アラビア語から直接トルコ語に入ってきたと思われる例は、先の cep(ポケット)である。 しかし、この語がブルガリア語で джоб というように、語根母音が e→o に変化した理由はよく分からない。 派生語である джебчия「スリ」の方では正常な語根母音が反映されており、 又セルビア語 džep, スロベニア語 žep、ハンガリー語 zseb、アルバニア語 xhep、現代ギリシャ語 τσέπη ['tsεpi] 等、 他の言語でも全て語根母音は e である。 ペルシャ語から入った例としては köfte「ミートボール、キョフテ」がある。 英語などでは kofta と呼ばれることもある他、ロシア語でも кюфта という名称で知られる料理である。 この名称はペルシャ語動詞 كوفتن /kuftan/「叩く、壊す、挽く」から来ている。 名詞 كوفته /kufte/ は「叩かれたもの、挽かれたもの」つまり「挽肉料理」ということになる。 ペルシャ文字(アラビア文字)表記だと最後に ه /h/ を書くが、これは発音されない。 近世ペルシャ語では /kufta/ と発音されてあたが、イランの現代ペルシャ語では -ah という(書かれる)語末音を -e と発音するようになり、これが借用された各言語で語末音が -e 〜 -a の揺れを見せている原因である。 ロシア語 кюфта は恐らくアゼルバイジャン語 küftə [tʃyfˈtæ] 辺りからの借用かと思われる。 これらに対して、утия「アイロン」は純粋なチュルク語起源の語で、ロシア語 утюг も同語源である。 チュルク語の ü は通常ロシア語では ю で写されるが、複音節語で語頭の j- は消えるので、*ютюг は規則的に утюг となる。 トルコ語形 ütü を直接借用したブルガリア語では、語尾 -ü も前出の -i と同じ扱いを受け規則的に -ия という語尾の女性名詞となるが、 ロシア語形はトルコ語形には無い語末子音 -g を持つので、トルコ語からの直接借用とは考えにくい。 チュルク祖語形では *ütüğ のように語末子音 ğ [γ] が存在していたことがチュルク語比較言語学の成果として知られていて、 実際トルクメン語では ütük(限定対格形 ütügi)である。 なので、ロシア語形はチュルク語のかなり古い形を忠実に反映していることになる。 http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/gogaku/1658683656/771
に挙げたトルコ語は勿論その全てがトルコ語起源という訳ではない オスマントルコ帝国の歴史をけば分かるがトルコ語自体がペルシャ語とアラビア語から多大な影響を被っているので ペルシャ語起源アラビア語起源はたまたアラビア語起源だがペルシャ語を通じての借用など複雑な様相を呈している アラビア語から直接トルコ語に入ってきたと思われる例は先の ポケットである しかしこの語がブルガリア語で というように語根母音が に変化した理由はよく分からない 派生語である スリの方では正常な語根母音が反映されており 又セルビア語 スロベニア語 ハンガリー語 アルバニア語 現代ギリシャ語 等 他の言語でも全て語根母音は である ペルシャ語から入った例としては ミートボールキョフテがある 英語などでは と呼ばれることもある他ロシア語でも という名称で知られる料理である この名称はペルシャ語動詞 叩く壊す挽くから来ている 名詞 は叩かれたもの挽かれたものつまり挽肉料理ということになる ペルシャ文字アラビア文字表記だと最後に を書くがこれは発音されない 近世ペルシャ語では と発音されてあたがイランの現代ペルシャ語では という書かれる語末音を と発音するようになりこれが借用された各言語で語末音が の揺れを見せている原因である ロシア語 は恐らくアゼルバイジャン語 辺りからの借用かと思われる これらに対してアイロンは純粋なチュルク語起源の語でロシア語 も同語源である チュルク語の は通常ロシア語では で写されるが複音節語で語頭の は消えるので は規則的に となる トルコ語形 を直接借用したブルガリア語では語尾 も前出の と同じ扱いを受け規則的に という語尾の女性名詞となるが ロシア語形はトルコ語形には無い語末子音 を持つのでトルコ語からの直接借用とは考えにくい チュルク祖語形では のように語末子音 が存在していたことがチュルク語比較言語学の成果として知られていて 実際トルクメン語では 限定対格形 である なのでロシア語形はチュルク語のかなり古い形を忠実に反映していることになる
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