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フランス語とドイツ語 (994レス)
フランス語とドイツ語 http://mint.5ch.net/test/read.cgi/gogaku/968774528/
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308: 名無しさん@3周年 [sage] 04/05/18 16:54 >>307 書名は失念してしまったが、ゲルマン語の語順について書いた本で、>>304のようなことが書いてあった記憶がある。 見つかったら報告するよ。 >>304 賛成するけど、ちょっと補足させて。 SVO形式は格変化を失った(もしくは最初からもっていない)孤立語が自然にとる語順だという説明を読んだことがある(多分↑の本)。 格変の明示方法が形態において存在しないと、SVOにならざるをえないという説明があった。 ヨーロッパ言語に少なからず影響を与えている(というかロマンス系の祖語ともいえる)ラテン語は、 もともとSOVの語順(動詞が後置される)をとっていたけど、これが格変化を失うと同時にSVO語順になっていったらしい。 というのも、SOVだと、名詞+名詞+動詞になってしまい、名詞が連続する。そうすると格が曖昧になり混乱してしまうからだそうだ。 名詞+動詞+名詞というように、異なる品詞を間に入れることにより、動詞の前の名詞がS、動詞の後の名詞がOという風に、判断しやすくなる。 これが、SVO語順の一因だと書いてあった。 例を出すと、 例文1(格の明示がある場合SOV):太郎は次郎を殴る。(「は」と「を」で格が明らかなので、混乱しない。「次郎を太郎は殴る」としても問題がない) 例文2(格の明示がない場合SOV):太郎次郎殴る。(これだと、「太郎が次郎を」か「太郎を次郎が」かがわからない。そのうえ「太郎次郎」と名詞が連続すると切れ目がわかりにくい) 例文3(格の明示がない場合SVO):太郎殴る次郎(これだと、「太郎」と「次郎」の間に動詞が入り、動詞の前がS、後がOと決めておけば、混乱しにくい) ということ。 フランス語で、目的語が代名詞の場合、目的語が動詞の前に出るのは、単なるラテン語の名残というよりも、代名詞なら名詞と区別がつきやすく、混乱しないから。 らしい。 全部読んだもので悪いけど。 http://mint.5ch.net/test/read.cgi/gogaku/968774528/308
342: 334 [] 04/06/12 22:37 >>304>>307-308 SOVかSVOかということは、名詞の修飾語が名詞の前に来るか、後ろに来るか に関係していると言われています。日本語の様に前に来る場合(「昨日読んだ本」) の場合はSOV、英語の様に後ろに来る場合(一語形容詞は前に来ますが、形容詞 句、関係節、接触節は名詞の後ろです:a book read by her, a book she read) はSVOになる、と言うのが言語類型論の主張です。 koenig et al. The German Languages(Routledge)のドイツ語のsyntaxの章 (p371-384)ではドイツ語の構文の本質はSOVであり、この事は名詞句の構造 と矛盾すると述べています。 一方、(2chでは評判の悪い)在間進氏の「詳解ドイツ語文法」(大修館書店) のp300では、冠飾句が名詞の前に来るのが副文の定型後置に対応し、関係文が 名詞の後ろに来るのが定型第2位に対応するので、きわめて自然であると述べて います。 前島儀一郎「英独仏語・古典語比較文法」(大学書林)p162-164では、ドイツ語 の冠飾句と、従属文節中の定型後置を、ギリシャ語等古い言葉の名残とする考え方 を紹介しています。 あと2冊参考文献を挙げておきます。 「現代ドイツ言語学入門」(大修館書店)特に第2章p25-59 「語形論以後」(出版社失念、ノルウェー語の統辞論に関する本) http://mint.5ch.net/test/read.cgi/gogaku/968774528/342
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