[過去ログ] 氷河期代弁団体2【生活再建】 (746レス)
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(1): 2018/01/07(日)17:06 ID:JtwHVr3M0(3/4) AAS
 
>>234>>237の続き

・・・富の一般的な偏在にしても富の各家族への偏在にしても、それが大規模社会の経済と政治の正常な機能を支えている。すなわち、自由と道徳と法に反してまで平等のドグマの信仰を優先し
自らの社会の経済と
政治の機能不全に向かって自己破壊的な暴走、それが「正義」の仮面をつけた“嫉妬の哲学”である。そればかりか、この富の偏在という不平等がほぼすべての人々の所得の向上をなす牽引車となっている重要な真理が忘れられている。

一定の時間が経過すると、かつての貧者(もしくはその子孫)が豊かな生活を享受している、
そのような“不平等の時間的経過における富の相対的向上性”を総合的に判断しない人間のその日暮らし的感覚が支配的であるのが、今日の自由社会の現実である。 ??

ハイエク曰く、「今は貧しいものでさえ、自分たちの(過去の祖先と比較して)相対的な物質的幸福を過去の不平等の結果に負っている。」と、不平等の本質的なプラス面を力説してやまない。

・・・人間がそれぞれの才能や努力そして幸運に従って、内面の精神的なものであれ外面の物質的なものであれ、質的により高級な水準に向かって向上しようとすることは、
才能/努力/幸運は各人に不平等であるが故に必然的な不平等を進めるから、平等主義はまた、人間のこのような質的向上を決して認めないし断じて許さない。
省6
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(1): 2018/01/07(日)17:09 ID:JtwHVr3M0(4/4) AAS
 
>>234>>237の続き

・・・裏返して言えば、“開かれた不平等”の文明が、社会の高貴さを保ち、かつ真・善・美を活き活きと生命あるものとする脊椎でありうる。例えば、公共的なものへの自己犠牲の精神は、
そのような少数(エリート)の精神がそれを有さない多数に仰がれて“差別”され称賛される、上下的な関係がその性向をもつ社会的基盤が存在して初めて生命をうる。

 ● 平等の腐敗力

 平等主義こそが、自由な政治社会にとって(じわじわと体を蝕む癌のごとくに)危険な脅威である。
近代デモクラシーとは平等化の政治であり、民衆の平等への渇望を卑しい欲望とせずに「人間の権利」として是認する政治であるから、本質的に反道徳性を黙認する政治である。

平等のこの腐敗の原理を、豊かな視野から体系的に警告した先駆者の一人は、トックヴィルであろうが、人間が(少数者を除き)「平等に対しては、熱烈な、飽くことなき、
永久的な、うちやぶることのできない情熱をもっている」ことが、デモクラシーが平等主義に立脚する故のその害毒をいつまでも弱めることなく自己破壊的に自らの社会に対する腐蝕を続けるのである。
省6
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