【日本史】GHQに焚書された書籍 (542レス)
上下前次1-新
265: 2024/10/06(日)11:22 AAS
p180 学習参考
(1)挿絵解説
「琉球の使臣は上京の途につく」の絵は明治神宮外苑聖徳記念絵画館画題考証図五姓田芳柳筆からとったもの、琉球は江戸時代において、事実上は島津氏に属し、形式上は支那に属していたが、明治四年鹿児島県に属させた。明治五年九月琉球王尚泰は、王子尚健や使臣を遣わせて土産物を献上し、新政を賀するべく上京の途につかせた。図はこの時首里城の門を出るところである。使節一行は明治天皇に拝謁を賜り、詔して尚泰を藩主とし、華族に列せられ、邸宅を東京麹町九段に賜り、またかつて米・仏・蘭と結んだ条約は移して我が国の外務省の所管とされた。
明治八年には明治の元号を承らせ、それ以来清国への進貢を禁じ、封冊を受けることも厳禁した。十二年には藩を廃止して沖縄県を置き、尚泰に上京を命じ、県知事をおいて統治させた。清国は不平を抱いて紛議を起こしたが、ちょうどその時来朝中の米国前大統領グランド将軍の調停で事なきを得たが、しかし精神的には日清戦争後までは両属を続けていたようである。
(2)指導要領
古老の話も聞いた方がよい。地図による学習も大切である。現在と関係させて取り扱うことも必要である。「明治維新の発展生活はどのような態度で外に向かってはたらいたか」ということを中心として学習した方がよい。
この教材をよく吟味すると、国家的発展ということが、人道への貢献ということになっている。すなわち国家的発展と国際生活との発展が一致している。これが理想的な生活であることに注意する。
幕末外国に促されて開国した我が国の状態と、この教材に現れているかのように、外国を促す立場とは余程の非常な差がある。それだけ発展が早かったことにも注意したい。
この教材は外国と関係しているから、ロシア・支那・朝鮮などの事情をわからせ、これらが我が国にどんな態度をとったかということ、我が国はまたこれらにどんな態度をとったのかをわからせ、それぞれを批判的に学習しなければならない。
関係人物については簡潔にして要領を得るよう会得させ、それらを総合して流れている日本本位の発展ということを把促させる。
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