[過去ログ] 自分の彼女が自分以外の人にさえたHな29発目 (979レス)
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442: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:36 ID:rgLMHE3Y(2/6) AAS
イトはじめたんです。短期のバイトはそれまでもちょくちょく入れてたんですが、秋口ぐらいから本格的に。
新宿の洋風居酒屋。このおれが接客ですよ。世も末だね。他のバイト連中は、人間が軽いというか、安いというか、
そんな、おれの嫌いな人種。騒々しいノリは苦手だったし、協調性のなさも災いしてか、職場でもおれは少し
孤立気味だった。けど馴染む努力はしたよ。美保のことを思うと多少のことは、自分を殺して頑張れた。
クリスマスも近かったしね。女の子とはじめて過ごすクリスマス。そりゃ気合いも入んなきゃウソでしょ。
「○○くんはカノジョいんの?」そう話しかけてきたのが北島(北島康介似ってことで)だった。北島は大学3年で、
荻窪にある親の持ちマンションで1人暮らしをしてた。女グセが悪いって噂は聞いてた(つか自分でも豪語してた)し、
まぁおれなんかとは違う世界の住人?せいぜい享楽的に楽しんで女に刺し殺されてくださいよってかんじで、
それまであんま親しく話したことはなかった。
443: 369 ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:38 ID:rgLMHE3Y(3/6) AAS
あ、書き出しのバが抜けた。まぁわかるよね。
444: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:39 ID:rgLMHE3Y(4/6) AAS
「いますよ」って答えたら北島は少し意外そうな顔をしてた。んで「うっそ、学生?」「誰似?」「プリクラ見して」
食いつきすぎだろ。あげくの果てには「友達紹介してって言っといてよ」
「いや紹介て。みんな彼氏いると思いますよ」流そうとするおれ。
「んなん関係ねえべ」なんかムカついた。
「女ってみんながみんなそんな軽いワケじゃないすよ」てめえの周りの激安女を基準にすんなっつの。
「可愛いコほどやれんだよ」北島はそう言った。半笑いの顔。見下されたような気がした。
「可愛いと思います?」写真を見せた。夏前からバイトをはじめた美保が履歴書用に撮った証明写真。
4枚の内の余った1枚。おすまし顔の美保。「肌身はなさず持っとるように」と笑顔でくれた、おれの宝物。
「鈴木あみぽくね?ちと地味か」半笑いの顔は変わらない。いま思うと北島の態度は明らかに挑発的だった。
よっぽど自分に自信があったのか、それともおれが目障りだったのか。
省2
445(1): 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:41 ID:rgLMHE3Y(5/6) AAS
賭けの内容は以下のとおり。
・掛け金は今月のバイト代全額。
・北島に美保をナンパさせる。おれは妨害してはいけない。
・その際のアルコール使用は可。薬物は不可。強姦など論外。
・口説き落とすのは無理と判断したら潔く諦める。
・おれが美保のケータイを鳴らすのは、いかなる時でも可。その際、賭けが美保に感づかれるような
発言をした場合はおれの負け。
・仮にお持ち帰りが成功してもラブホは不可。連れ込むのはあくまで北島の部屋。
・おれは北島の部屋で待つ。クローゼットに隠れて待つ。耐えられなくなり飛び出した時点でおれの負け。
・結果がどうあれ、お互いを恨まない。
省2
446: ニート44歳 [働いたら負けかなと思ってる。] 04/11/18 13:41 ID:Yg5vSewU(1/3) AAS
支援
447: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:43 ID:rgLMHE3Y(6/6) AAS
北島は、どうせだからテレビみたくデートをドタキャンされたとこに声かけたい、と言った。どうぞどうぞ。
その日、2人で観る予定だった映画は『アメリ』。渋谷シネマライズ。11月下旬、街には輝くイルミネーション。
先に映画館の前に現れたのは北島だった。服装はいつもより地味目。人待ち顔で立っている。やがて美保が来た。
辺りを見回し、おれがまだ来ていないのを知ると、北島から少し離れた場所で壁のポスターを眺めていた。
物陰からその横顔を見て、胸が痛んだ。何をしようとしてるんだおれは。浮かんだ後悔を振り払い、
キャンセルの電話をかける。美保が出るとほぼ同時に、北島のケータイも鳴った。
「美保?ごめん、いまどこ?」
「もう映画館の前だよー」
「あのさ、バイトが2人風邪でさ、代わりにおれ、出なきゃなんねんだわ」
「えー、アメリどうするん。もうはじまるんよ」
省3
448: えっちな21禁さん 04/11/18 13:46 ID:RTOdUsY/(1/12) AAS
電話を切った後、怒った顔でポスターを睨む美保。ややあって北島も電話を切り、美保の隣に立ちポスターを眺める。
どんな会話があったんだろう?「彼女にデート、キャンセルされちゃって。よかったら一緒に観ませんか?せっかく
ここまで来たんだし」おそらくそんなとこだろう。険しい目で北島を睨む美保。北島は時計を指さし何かを言う。
「もうはじまっちゃう」?。もう一度、ポスターに目を戻す美保の手を北島が掴み、2人は映画館の中に消えた。
…まぁ映画ぐらいはアリだろ。状況が状況だし。普段はヘラヘラ笑ってる北島が終始真顔だったのが気になったけど、
そん時のおれはまだ余裕で、映画が終わるまで、クリスマスのプレゼントは何が良いか?なんてことに頭を巡らせて
いた。ツモリチサトのコートが欲しいとか言ってたけどなぁ…いくらぐらいすんだろ?みたいな。その後、
ちょっと街をブラブラして、映画が終わる頃に元いた場所に戻り2人が出てくるのを待った。
449: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:48 ID:RTOdUsY/(2/12) AAS
出てきた2人は手こそ繋いでなかったものの、映画館に入る前よりはだいぶ親しげに見えた。
しかしその後はスペイン坂を通り駅へ。ほらみろ帰んじゃねえか。ざまぁねえな北島よ。ところが駅前の雑踏で
2人はなかなか別れようとしない。映画のパンフ見ながら、何やら話し込んでいる。
やがて、お互い時計に目を落とし、2人は来た道を戻り、センター街にある居酒屋へと入っていった。
…美保、そりゃ違うだろ?混乱したおれは、しかし後を追って店の中に入るワケにもいかず、外でジリジリと
時間を過ごした。30分、1時間、たまらず美保に電話。
「ごめんな、さっき。もう家?」
「まだしぶやー。アメリみたっち。すっごいよかった」
「なんだ。じゃあ今から帰るん?」
「ごはんたべて帰るけ、後でメールするー」 プツッ
450: えっちな21禁さん 04/11/18 13:48 ID:ZTj0yeDT(1/7) AAS
4
451: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:49 ID:RTOdUsY/(3/12) AAS
『いま1人?』肝心なことが訊けなかった。かなり飲んでんのか、テンション高いし。美保はさほど酒に強いワケじゃ
ない。前後不覚になるほどは飲まないが、酔うと気が大きくなるところがある。まさか居酒屋についてくような展開に
なるとは思ってなかったおれは、そこで激しく不安になった。90分、2時間、そこで北島から電話。
「もうちょいしたらタクシーで帰るわ」
「…けっこう飲んでんすか?」
「ぼちぼちだよ。真面目だな美保ちゃん。まぁ五分五分かな?」足が震えた。
「小倉弁?可愛いなアレ」そう言って電話は切れた。
452: えっちな21禁さん 04/11/18 13:50 ID:ZTj0yeDT(2/7) AAS
4
453: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:51 ID:RTOdUsY/(4/12) AAS
電車じゃ間に合わない。タクシーを捕まえる。荻窪の、環八沿いのマンション。渡されてた合い鍵で中へ。
小綺麗にされた部屋。洒落た間接照明。寝室。セミダブルのベッド。ひきつる顔。
部屋の電気を消し、クローゼットの中へ。震える指で美保にメール。【今日はほんとごめんな】。返信はない。
破裂しそうな心臓。誰か助けてくれ。美保の笑顔を思いだす。過去を思い返す。こんなおれに、優しく笑いかけて
くれた。人に心を開く喜びを教えてくれた。未来を思い浮かべる。いつものように、映画館前での待ち合わせ。
ツモリチサトのコートを着た美保。変わらぬ笑顔。大丈夫。大丈夫。大丈夫。
突然の着信、北島。
「おまえの負けかな。どうする?喰われちゃいますよ?」粘着質な笑い声。
答えず、電源ごと、押し潰すように切る。
454: えっちな21禁さん 04/11/18 13:51 ID:hr0PCJ1B(1/2) AAS
kitai sage
455: えっちな21禁さん 04/11/18 13:52 ID:ZTj0yeDT(3/7) AAS
どうせ誰も書き込まないんだから
俺は大長編でも良かった支援
456: ニート44歳 [働いたら負けかなと思ってる。] 04/11/18 13:53 ID:Yg5vSewU(2/3) AAS
胸が痛むよ。
457: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:54 ID:RTOdUsY/(5/12) AAS
どれぐらいの時間が経ったのだろう。玄関のドアが開く音。
「とりあえず水飲む?」北島の声。
「のむー」美保の声。
目の前が暗くなった。
「あーほんとだー。DVDいっぱいあるー」
「テレビは寝室なんだよね。入りづらいっしょ。貸してあげるから自分んちで観なよ」いつになく紳士的な北島。
美保はその、被った羊の皮に気づかない。
「うーん…そうやね。あ、これ観たかったんよー」
「あー、おれそれまだ観てないかも。でも、いいよ」
「借りていいと?」
省2
458(1): 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:56 ID:RTOdUsY/(6/12) AAS
寝室のドアが開いた。
セッティングされたDVD。画面は見えなかったが音楽でわかった。押井守の『攻殻機動隊』。
ベッドの縁にもたれかかり、しばらく見入る2人。そして、北島が美保の肩に手を伸ばす―――――
「あたし彼氏おるんよ」か細い美保の声。
「おれだって彼女いるよ。…でも、今日だけは何もかも忘れたい」
は?何を忘れんだよ?おい、北島てめえ!奥歯を噛みしめる。口の中に広がる血の味。飛びかかって殴りたかった。
殴り殺したかった。ほんとに。ほんとに。なのに体が動かなかった。
それからおれがみたもの。クローゼットの隙間から、おれが、焼けた刃で、両目をえぐるようにみたもの。
心理描写は勘弁してくれ。実は、そんときのおれの心ん中が、いまでもよく思い出せないんだ。
459: 強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY 04/11/18 13:57 ID:RTOdUsY/(7/12) AAS
後ろから美保に抱きついた北島は、うなじから耳元の辺りに顔をうずめてしばらく動かなかった。いま考えると、
おれの反応をうかがってたんだと思う。しばらくすると、その体勢のまま美保の顔を自分のほうに向けキスをした。
美保の動きは、最初こそぎこちなかったものの、舌を吸われると自制がきかなくなったらしく、北島の動きに激しく
答えていた。「あたし酔っとるんよ」「おれも酔ってる。今夜のことは2人だけの秘密な」
ベッドに倒れ込む2人。ニットのセーターがまくり上げられ、美保の、小ぶりだけど形の良い胸が露わになった。
鷲掴みにし、ピンクの乳首を舌で転がす北島。「んっ…あっ」美保の口から吐息がもれる。そのままヘソに向かって
舌を這わせ、スカートと下着を一気に引き下ろす。「あっ、そこはやめっ、いけんて…んんっ」北島は無視し、
半ば強引に舌と指を使って、美保のアソコを責め立てた。指の動きが早くなる。「あっやだ、なんか出ちゃう、やっ」
クチュクチュと大量の潮を吹き散らし、エビ反りになると美保はピクッピクッとあっけなくイッてしまった。
460: えっちな21禁さん 04/11/18 13:57 ID:26OG9m32(1/2) AAS
泣けてきた
461: えっちな21禁さん 04/11/18 13:58 ID:ZTj0yeDT(4/7) AAS
H描写はよろしく4
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