[過去ﾛｸﾞ] ☆☆☆☆九州・沖縄の高校野球212☆☆☆☆ (1001ﾚｽ)
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253(2): 2014/01/25(土)18:11 ID:5KhrCIWy0(13/23) AAS
重苦しい空気が漂い続けた校長室。午後３時４７分、予想していた時間になっても電話は鳴らず、
奥田修史理事長兼校長が祈るように言った。「頼む、来てくれ」。そのわずか１０秒ほど後、
吉報は届いた。受話器を取った奥田理事長兼校長の表情に安堵（あんど）感が広がった。
目を赤く染めた稙田龍生監督とがっちり握手を交わした。
長崎県勢で初めて２年連続春の甲子園出場を決めた創成館。全校生徒が集合した中庭で奥田校長が「選ばれました」
と声を張り上げると、生徒、教諭、保護者らは歓喜に包まれた。紙吹雪が舞う中、
泣き、抱き合い、みんなで肩を組んで「栄光の架け橋」を合唱した。
一度は諦めていた。昨年１０月の九州大会準々決勝で美里工（沖縄）に０−１で敗戦。選抜濃厚の４強入りを逃した。
だが、１１月の明治神宮大会で九州地区代表の沖縄尚学が優勝して、九州の出場枠が従来の４から５に拡大。
絶望的な状況が一転「有力」に変わった。一昨年は九州４強ながら落選。
昨年、同じく準決勝まで進んで悲願の初出場を果たした。そして、
今年は８強でつかんだ夢切符。涙を拭ってあいさつに臨んだ主将の牧野慎也（２年）は
「最高のプレーを見せるので最高の応援をお願いします」と力強く誓った。
この日、同校は高校入試で、在校生徒は昼すぎまで立ち入り禁止。発表を全員で聞くため、
各方面にスクールバスを出して集まった。昨季の主将、木下敦紀（３年）は
「自分たちよりも力がある。まずは初勝利を期待したい」と再び甲子園に立つ後輩たちにエールを送った。
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