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死亡事故の全長45メートル踏切、市長は廃止方針 住民は存続求める
10/5(土) 11:00配信朝日新聞デジタル【神奈川】
外部リンク:news.yahoo.co.jp
news.yahoo.co.jp/articles/72d0c238cf107d9aa3a72ac80265fac00e38627b
全長約45メートルの「生見尾(うみお)踏切」=横浜市鶴見区生麦3丁目=でベトナム人男性が死亡した事故を受け、山中竹春市長は4日の定例記者会見で「踏切の廃止に向けて、地域の皆さまに丁寧に説明をしたい」と述べ、廃止の方針を改めて示した。
一方、踏切は地域の主要道を結んでおり、地元住民からは存続を求める声があがっている。
踏切は京急生麦駅の近く。JRの上下6線が通り、線路の間には歩行者が渡りきれない場合に備え待避場所が設けられている。
今回の事故は9月29日午後11時ごろ発生し、亡くなった男性は待避場所を誤り、線路内に立ち止まっていたとみられる。
市によると、この踏切では死亡事故が2013年以降に今回を含め計4件起きた。市は14年に踏切を廃止する方針を示し、自転車も入る大型エレベーターを設けた歩道橋を整備する計画を進めている。
しかし、地元住民は利便性の低下などを理由に廃止に反対している。
踏切が廃止された場合、車は上り方面で約2キロ先の鶴見駅付近、下り方面で約1・5キロ先の新子安駅付近まで迂回(うかい)が必要になるといい、生麦第二地区連合会の山崎省三会長は「踏切の廃止が事故をなくす一番の方法かもしれないが、地元では日常生活が変わってしまう。監視員を夜間にも配置するなどの対応をしてほしい」。
一帯は臨海部に位置し、エレベーターは停電時には使用できないことから、災害時に津波から避難する際の遅れを不安視する声もあるという。
市は今後、路面標示の追加や、既存の歩道橋の利用を促す看板の設置などの事故防止対策を取る。
山中市長は会見で「地域の意見をどう集約するかが重要。合意形成なくして撤去するかは決められない」と語り、住民への説明を続ける考えを示した。(堅島敢太郎)朝日新聞社
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