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【公共の物】産経の賛戦報道をチェキすれ43【俺の物】 (570レス)
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楯無いの会
◆QTm0UTgp7g
05/03/23 08:43 ID:???
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370: 楯無いの会 ◆QTm0UTgp7g [sage] 05/03/23 08:43 ID:??? 野に出ると、日差しがすっかりやわらかい。土手にヨモギが薄い緑を広げている。打ち返 された田のあぜ道に、ナズナの白い花冠がそよぐ。あれはハコベ、あれは…と、地面にば かり目線が泳ぐ。冬枯れていた野が日増しに彩られるのがわかる。 ▼この時期、野の草をはむのを個人的な習わしとしている。若菜摘みというと格好をつけ すぎ、野人と思っていただけばいい。携帯用の図鑑と見比べ、食べられそうなものはなん でも食べる。毒を持つ草花もあるから、試みられる方はご注意を。 ▼定番のツクシ。まだ早いかなと思っていたら、日だまりのうねにかたまって頭を出してい た。群れをなし、土手を薄く緑に染めているのはノビルだ。息弾ませ引き抜くと、かわいらし く太った白い地下茎が。小一時間で袋は何種類もの草でいっぱいになった。 ▼ノビルはニラのようなネギのような香味のある植物。タンポポなどと酢みそで食べ、春を ]祝った。店頭ではまず見かけないが、日本人には昔から身近な野の恵みだ。「いざ子ど も野蒜(のびる)摘みに蒜(ひる)摘みに」と古事記の歌はおおらか。 ▼亡くなった作家の阪田寛夫さんに「菜の花さくら」という名品がある。自宅の団地がある 界隈(かいわい)に、若いころ足を踏み入れた記憶をたどっていく。そのころは町というより 里、歩いていると一面の菜の花が広がった。「菜の花と菜の花と菜の花だ。…地平が、菜 の花色のままで途切れていた」。 ▼この菜の花の畑を埋め立てたのは私たち自身だ、と阪田さんは言う。「昔の佳い姿が幻 の中にしか存在しなくなってしまった今、この町は驚くべき、痛切な魅力をもって、私に迫っ てくる」。阪田さんの作品には、失われていく日本の美しさへの思慕が通奏低音をなしてい た、と思う。 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/iraq/1110946159/370
野に出ると日差しがすっかりやわらかい土手にヨモギが薄い緑を広げている打ち返 された田のあぜ道にナズナの白い花冠がそよぐあれはハコベあれはと地面にば かり目線が泳ぐ冬枯れていた野が日増しに彩られるのがわかる この時期野の草をはむのを個人的な習わしとしている若菜摘みというと格好をつけ すぎ野人と思っていただけばいい携帯用の図鑑と見比べ食べられそうなものはなん でも食べる毒を持つ草花もあるから試みられる方はご注意を 定番のツクシまだ早いかなと思っていたら日だまりのうねにかたまって頭を出してい た群れをなし土手を薄く緑に染めているのはノビルだ息弾ませ引き抜くとかわいらし く太った白い地下茎が小一時間で袋は何種類もの草でいっぱいになった ノビルはニラのようなネギのような香味のある植物タンポポなどと酢みそで食べ春を 祝った店頭ではまず見かけないが日本人には昔から身近な野の恵みだいざ子ど も野蒜のびる摘みに蒜ひる摘みにと古事記の歌はおおらか 亡くなった作家の阪田寛夫さんに菜の花さくらという名品がある自宅の団地がある 界隈かいわいに若いころ足を踏み入れた記憶をたどっていくそのころは町というより 里歩いていると一面の菜の花が広がった菜の花と菜の花と菜の花だ地平が菜 の花色のままで途切れていた この菜の花の畑を埋め立てたのは私たち自身だと阪田さんは言う昔の佳い姿が幻 の中にしか存在しなくなってしまった今この町は驚くべき痛切な魅力をもって私に迫っ てくる阪田さんの作品には失われていく日本の美しさへの思慕が通奏低音をなしてい たと思う
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