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抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん
191: 09/09(月)12:15 ID:C2FPXGXs(1/7) AAS
名作選
ある日、私は朝から雨が降っていることに気づき、今日は傘を持って行かないといけないと思いました。玄関に置いてある傘の中から、どれを持っていくかしばらく迷いました。黒い傘は少し小さめで、雨が強いと濡れてしまうことがありましたが、持ち運びが便利です。一方、青い傘は大きめでしっかりしているのですが、少し重くて、電車の中で持つのが不便かもしれないと考えました。
結局、どちらにするか悩んだ結果、黒い傘を選びました。電車に乗ることを考えると、やはり軽い方がいいだろうと思ったからです。家を出る前に、念のため傘がしっかり閉じるかどうかも確認しました。以前、一度開閉ボタンが壊れてしまって傘が閉じなくなり、駅までの道中ずっと傘を広げたまま歩いたことがあったので、今日はそれが起きないようにしたいと思いました。
駅に着いたとき、少し雨が弱まっていたので、「ああ、こんなに悩んだのに、傘を使わなくてもよかったかも」と思いましたが、結局駅を出た後、雨がまた強くなったので黒い傘を使いました。電車に乗るときは、やはり傘を閉じるのが簡単で、黒い傘にしてよかったなと少し思いました。
そして、会社に着くと、雨はやんでいました。
192: 09/09(月)12:19 ID:C2FPXGXs(2/7) AAS
(タイトル:幸せな食事)
彼はそれを見つめた。テーブルの上に、無骨に置かれたそのものを。太陽が薄暗い午後の空に沈みかけ、部屋の中には一種の重苦しい静けさが漂っていた。カーテンがかすかに揺れ、彼の心の中にも嫌な予感が広がっていく。目の前にあるのは、何か取り返しのつかないもののように感じられた。
「ああ、本当にこれを食するのか?」
声が頭の中で響いた。誰のものでもない、自分自身の声だった。冷や汗が額を伝い、手はかすかに震えていたが、なぜかその震えが止まらない。そして、彼は手を伸ばし、ついにそれを箸でつかんだ。
臭いがまず襲ってきた。熟成されたものと生ごみを混ぜたような、そしてどこかぬるい泥のような匂いだ。鼻腔に強く染みつき、吐き気を催すほどの不快さを感じた。しかし、後戻りはできない。手の中にあるそれは、恐ろしく重く、ぬめりとした感触を伴っていた。
彼は唇をゆっくりと開け、手に持ったそれを口元へと運ぶ。冷たい汗が背筋を走り、心臓が急速に鼓動を速めていく。口に入れた瞬間、感覚が鋭く変わった。味というより、口の中に広がるその感触がすべてを支配した。粘りつくような質感が舌にまとわりつき、噛むたびに歯の間で何かが潰れていく感覚が生まれた。
省2
193: 09/09(月)12:22 ID:C2FPXGXs(3/7) AAS
(幸せの食事の続き)
すべてが不自然で、すべてが異質だった。これが「食べ物」だと呼べるものではないことを彼は理解した。だが、もう遅い。彼の体の中にはすでにそれが入り込んでしまっている。
彼は一瞬、後悔の感情に襲われた。吐き出すこともできない、飲み込むこともできないその中途半端な状態に、ただ無力感が広がった。胸が苦しくなり、目の前の光景が歪んでいくように感じた。喉を通り抜けるその瞬間、彼は心の底から悔やんだ。
彼はついに、涙を流した。それは味覚だけの問題ではなかった。彼の存在そのものが、この行為によって侵されてしまったかのように感じた。あまりにも醜く、あまりにも無意味な行為だった。それでも、彼はそれを選んでしまった。後悔と、吐き気が一体となり、彼を深く苦しめた。
そして、すべてが終わった。だが、彼の口の中にはまだその茶色の後味が、いつまでもいつまでも残っていた。
194: 09/09(月)12:23 ID:C2FPXGXs(4/7) AAS
【タイトル:光り輝く未来】
空はどんよりと曇り、冷たい風が街を通り抜ける。人々の顔はどこか疲れ果てていて、誰もが忙しそうに歩いている。その中に、ただ一人、私はいた。私の心には、かつて抱いていた夢も希望も、今はもう何も残っていない。
かつて私は大きな夢を持っていた。作家になること。自分の言葉で人々の心を動かし、世界を変えるような作品を書きたいと、純粋に信じていた。しかし現実は、私に冷たく、そして残酷だった。何度も出版社に原稿を送ったが、返ってくるのはいつも「残念ながら」と書かれた拒絶の手紙だけ。情熱は徐々に薄れ、いつしか私は夢を追うことすらやめていた。
今、私は小さな会社で働いている。毎朝同じ時間に目覚め、同じ電車に乗り、同じデスクに座り、誰も興味を持たない書類を処理する。無機質な日々が続く。周囲の人々もまた私に何の関心もない。私もまた、彼らに関心を持たなくなっていた。
家に帰ると、暗く冷えた部屋が私を待っている。窓の外には変わらない街の景色が広がっているが、何を見ても何も感じない。ただただ、時間が過ぎ去っていくのを待つだけだ。机の上には、かつて使っていたタイプライターが置かれている。あの頃は、この機械が私をどこか違う世界へと連れて行ってくれると信じていた。しかし今、そのキーを叩く手すら動かない。
ある夜、私は久しぶりにタイプライターの前に座った。手が震え、心臓が重苦しく鼓動している。何かを書きたかった。もう一度、何かを創り出したいと思った。しかし、頭の中には何も浮かばなかった。空白のページが私をじっと見つめ、まるで嘲笑っているかのようだった。
省3
196: 09/09(月)19:47 ID:C2FPXGXs(5/7) AAS
【タイトル:希望の光】
朝が来るたび、外に出ることが苦痛になっている。歩く道、すれ違う人々の顔に、なぜか常に攻撃されているような気がする。彼らは私を見下し、まるで存在自体が間違いだと責めているように感じる。何度か怒鳴られた。理由は分からない。ただその瞬間、私は自分の存在価値が全くないのだと実感する。
未来を考えると、希望などはなく、ただ無限に続く絶望だけが目の前に広がっている。将来の展望を描こうとすればするほど、その虚しさに圧倒される。どれだけ努力を重ねても、結果は変わらないと確信している。地獄にいるのではなく、この日々こそが真の地獄であり、ここから逃れる方法など存在しないのだ。
目の前の課題をこなすことさえ無意味に感じる。何をやっても結局は無駄で、最後にはただ消えてしまう。希望や情熱はもうすでにどこかに消え去り、ただ惨めさだけが残っている。歩き続ける先に待っているのは、さらに深い孤独と、誰にも気づかれないまま終わりを迎える人生。
こんな人生を歩んできたのなら、いっそ何も始めなければ良かったのかもしれない。過去の選択が間違いでなければ、何が正しいのかも分からない。今ここでこうして存在することが後悔そのものだ。
197: 09/09(月)19:52 ID:C2FPXGXs(6/7) AAS
【タイトル:優しい男】
彼の人生は、ある意味で面白い人生だった。いや、普通の人にとっては理解できないものであろう。彼の名は佐藤。平凡なサラリーマンとして日々を過ごしていた彼に、ある転機が訪れたのは、通勤途中でのことだった。
ある日、道端に転がっていたうんこ。それは何か特別な輝きを放っていた。もちろん普通の人間であれば避けるべきものだろう。しかし、田中は違った。彼の心に突如として芽生えたもの、それは「美」だった。茶色いそれの形、質感、匂いさえもが、彼にとっては何か芸術的なものに感じられたのだ。
そこから、彼の人生は一変する。佐藤はありとあらゆるうんこを集め始めた。人間のもの、動物のもの、時には異国の地で拾ったものまで、どんな糞でも彼にとっては宝物だった。友人たちは離れていった。家族も彼を理解できなかった。彼がうんこ博物館を開きたいと話し始めたころには、すでに誰も彼をまともに見ていなかった。
だが、佐藤にはそんなことはどうでも良かった。彼の家は、今や糞の山であふれ返っていた。ラベルを貼り、丁寧にケースに入れ、種類ごとに分類していた。彼の収集物は、誰にも理解されることはなくとも、彼にとっては人生の意義そのものだったのだ。
彼の晩年、佐藤は世間から完全に忘れ去られた。唯一残ったのは、部屋いっぱいに詰め込まれたうんこのコレクション。彼は最後の瞬間まで、自らの趣味を貫いた。死後、その部屋は発見され、掃除人たちによってすべて処分された。まるで彼の人生が無意味だったかのように、すべてはゴミとして葬り去られた。
省1
198: 09/09(月)19:56 ID:C2FPXGXs(7/7) AAS
【タイトル:平和な日常】
彼の名前は和也。平凡な日々を送っていた。いつも通りに会社へ行き、残業をこなし、夜には小さなアパートへ帰る。そんな彼の日常に、ある日突然、奇妙な出来事が起こった。
駅のベンチに座っていると、一人の奇妙な男が近寄ってきた。無表情で、ややくたびれたスーツを着ている。男は和也に笑顔を向け、「これ、食べてみませんか?」と言って、手のひらに何かを差し出した。
和也は困惑しながらも、男が手に持っているものを見た。それは一見チョコレートのようだったが、異様な臭いが漂っていた。「いや、結構です」と言おうとしたその瞬間、男は強引にそれを和也の口に押し込んできた。
「やめろ!」と叫んだが、男は笑顔のまま。抵抗する間もなく、和也はそれを口に入れてしまった。その瞬間、強烈な吐き気が襲い、何かが体内を支配していく感覚が広がった。
男は去っていったが、和也の頭には無数の質問が浮かんだ。何を食べさせられたのか?なぜあの男は笑っていたのか?
省6
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