集団ストーカーを追求するスレ (297レス)
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173: 2023/01/25(水)16:13 AAS
硫黄島からの手紙

2006年、東京都小笠原諸島硫黄島。戦跡の調査隊が、地下壕の地中に埋められていた鞄から数百通もの手紙を発見した。それは、61年前、この島で戦った兵士たちが、家族に宛てて書き残したものだった。届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか。

太平洋戦争の戦況が悪化しつつある1944年6月、小笠原方面最高指揮官・栗林忠道陸軍中将(渡辺謙)が硫黄島に降り立った。本土防衛の最後の砦とも言うべき硫黄島の命運が栗林率いる帝国陸軍小笠原兵団に託された。着任早々、従来一般的であった水際防衛作戦を否定し、内地持久戦による徹底抗戦に変更、また部下に対する理不尽な体罰を戒めた栗林に兵士たちは驚きの目を向ける。今までのどの指揮官とも違う男との出会いは、硫黄島での日々に絶望を感じていた応召兵・西郷陸軍一等兵(二宮和也)に、新たな希望の光を抱かせる。

栗林が水際防衛や飛行場確保に固執する海軍軍人らの反対や突き上げを抑える中、硫黄の臭気が立ち込める灼熱の島、食料も水も満足にない過酷な状況で、掘り進められる地下陣地。張り巡らせたこのトンネルこそ、アメリカ軍を迎え撃つ秘策だったのだ。

1945年2月19日、事前の砲爆撃を経て、ついにアメリカ軍が上陸を開始する。その圧倒的な兵力差から5日で終わるだろうと言われた硫黄島の戦いは、死傷者数が日本軍よりアメリカ軍の方が多いという、36日間にも及ぶ歴史的な激戦となった。

まだ見ぬわが子を胸に抱くため、どんなことをしても生きて帰ると誓った西郷、そして彼らを率いた栗林もまた、軍人である前に夫であり父であった。61年ぶりに届く彼らからの手紙。そのひとりひとりの素顔から、硫黄島の心が明かされていく。
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