袴田巌死刑囚「私はやってない潔白だ」 (151レス)
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(1): 2018/04/25(水)00:21 ID:OKo18Xi9(1) AAS
再審事件「自らの正義」疑わない検察、求められる裁判所の「踏み込んだ訴訟指揮」  
2018年04月17日 09時44分
外部リンク:www.bengo4.com

無実の罪を晴らす「再審制度」には多くの問題が指摘されている。
裁判所に提出されなかった無罪方向の証拠が開示されなかったり、裁判所が裁判のやり直しを認めても、検察が不服申し立てを繰り返し、再審が始まらなかったり。
4月7日、日弁連が主催したシンポジウム。

●袴田事件「平然と嘘の主張をしていた検察」 証拠開示で明らかに

袴田事件は、2008年に第二次再審請求を申し立て、静岡地裁に未開示の証拠を開示するように求めました。検察官はかなり厳しい対応でした。
しかし、裁判所が「弁護人は証拠が捏造なんだと言っているのだから、検察官も証拠を開示したらどうですか」と言った。これに端を発して、583点が出てきました。

この中に、捏造されたかどうかが争点になっていた血染めの衣類について、鮮やかな色の写真があった。味噌に1年以上浸かったものとは見えない。
まさに浅漬けであった証拠が出てきたわけです。

それから、法廷で袴田さんが実際に試してみたけど、小さくて入らなかった「履けないズボン」という有名な話があります。ズボンの寸法札には「B」と書いてあった。
検察は「サイズがB体(大きめのサイズ)なので、袴田さんが履けた」という論法でした。

実は、「B」というのは、「サイズ」のことではなく「色」のことだと証拠(製造メーカーの供述調書)にバッチリ書いてあったんです。
検察官は色のことだと知りながら、平然とB体なんだと嘘の主張をしていた。
これも第二次再審請求で初めて明らかになりました。

袴田事件に関しては、証拠開示が再審開始決定に与えた影響は大きかったと思います。

一般的に検察官がどういう証拠の請求をしているかというと、私自身の経験を振り返っても、「ベスト・エビデンス」(最良証拠)という考え方に基づいています。
有罪を立証するのに効果的な証拠を請求する。それ以外は、積極的に証拠請求しないというのが一般的だと思います。

再審請求の中で、無罪方向の証拠を開示しないといけないのは誰の目にも明らかだと思うのですが、現実には色々と抵抗の風が吹いている。

検察官はどの事件でも同じような意見書を出してくるというか、組織的な抵抗をしているように感じます。
検察の再審に対する姿勢は、証拠開示に限らず、大崎事件での特別抗告なども含めて、非常にかたくなです。

なぜ、かたくなに拒否するのか。一番大きいのは「刑事司法の正義」を検察が独占する構図があるからだと思います。
検察が組織的意思決定をへて起訴したら、その事実が認定されることが正義だという考え方。

言ってみれば、検察は全知全能の神のように、積極証拠、消極証拠のすべてを適切に判断して決めているんだという前提に立っているんですね。
それを後から間違っているんじゃないかとやられることは、検察の正義の根幹を揺るがしかねないわけです。

唯一許せるのは、「新証拠」が出てきたとき。新証拠は検察の組織的意思決定の枠外ですから、それに関連して、裁判所が証拠開示が必要だと言えば、これはやる。

でも、その範囲だけ。

新証拠がパッと出てくるような事件なら、再審で苦労していません。弁護団は血のにじむような努力をして、なんとか新証拠を作り出して、確定判決を攻撃しているというのが実情です。

●国会と同じ…検察「証拠そもそも存在しない」→「ごめん、ありました」

証拠開示は「証拠がある」ことが前提になっています。でも、実際に証拠開示請求すると、検察官から「不見当」とか「不存在」と返ってくることがよくあります。
この壁をどうやって突破するのか。

袴田事件では、写真のネガが出たとき、「他にはない」と検察官が明言し、文書化もされました。
ですが、静岡地裁で再審開始決定が出たあと、検察はなかったはずの証拠を、自分たちに有利な証拠として東京高裁(即時抗告審)に出してきた。

そういうのは日常茶飯事すぎて…。本当に酷いんですよ。今の国会でも、そういう話が出ていますが。

昔なら検察官が「ない」と言ったら信じちゃったのかもしれないですけど、これだけ多くの実例が報告されているので…。

大崎事件では、検察官が口頭で「ない」と言ったので、裁判所が「不存在の合理的な理由を書面で報告せよ」という訴訟指揮をしたところ、全部出ました。

検察庁は自分から改革しないと思うので、裁判所が本気にならないとダメだと思います。
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