親子丼やったことある人いる？ 6杯目【母娘丼】

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149: なまえを挿れて。 [sage] 2012/03/22(木) 15:29:06.65 ID:7k5TnAVf0

同級生だった嫁とは、計算してみると空白の時期を含めて16年ぐらいの交際期間があった。
三十を目前にして嫁の父親から「どないするつもりなんや！」とドヤされ、何の行事もなしにヌルっと入籍した。
いずれ結婚すると心に決めてはいたのだが、一つちょっとした引っ掛かりがあって踏み込めないでいた。
それは嫁の姉の存在だった。
嫁姉の娘の誕生日から逆算すると、俺が高1で嫁姉が24もしくは25の頃の出来事。
土曜の午後だったか試験休みだったかに彼女の家（嫁の実家）に行くと、その日が初対面である彼女の姉だけが一人留守番をしていた。
俺は恭しく自己紹介をし、姉は「君が○○君なんだぁ」などと、こちらもこちらで度を越したとも思えるハイテンションで招き入れてくれた。
彼女（嫁）とはかなりの歳の差があるとは聞いてはいたが、姉の姿には、俺から告白して彼女になってもらった当時の嫁が、もっと大人に
なったらこうなるのか、そんなエッセンスが満載で、俺はおそらく極度に緊張し赤面し、まともに喋れてもいなかったに違いなかった。
「私がいた頃はね、ここに机を並べてさ・・・」
そう言って彼女（嫁）の椅子に座った姉の短いスカートから覗く腿の成熟度は、たとえブルマ姿であったとしても嫁のそれをはるかに凌駕して、
前に正座する俺は掌にしこたま汗をかいた（だろう）。
その日は姉と他にどんな話をしたのか、彼女（嫁）は結局帰ってきて会えたのかさえももうすっかり忘れてしまった。
ただ一つ鮮烈に覚えているのは、
「これは私が使っていた目覚まし時計・・・」
そう言って姉が机の上にある、とある有名なキャラクターをかたどった時計を持ち上げて逆さにしてからの一連だけだ。
「・・・ここに君あての手紙をまた入れておくから必ず読んでね」
姉は電池室のふたを開けて俺に見せた。そこに電池は入っておらず、つまりもう時計としては機能していない証しだった。
微妙な感じの誘惑？
変に戻すけれど、君呼ばわりの二人称も当時の俺にとっては斬新かつ充分興奮の材料になりえた。
かなり後になって姉の言うことには、妹の彼氏として自分が見定めたところ合格だったので、恋路を応援、俺が足繁くこの部屋に通うように
する意図だった、とのことだが、俺としてはこれが100パーセントだとは到底思えない。

http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/kageki/1324885875/149

150: なまえを挿れて。 [sage] 2012/03/22(木) 19:05:28.96 ID:7k5TnAVf0

姉は「きっとよ」と結んだ。
実生活で「きっとよ」なんて台詞を聞いたことがありますか？
むろん俺は以後にもまして以前にも一度もない。
そこから姉の設定遊びと言ったらよいのか、ちょっと芝居じみたからかい心を今の俺ならば何となく読み取ることができるが当時では無理だった。
遊び心にしては趣味が悪いし、これでは思春期の男子を弄び過ぎだ。（と、これは結果ありきの感想だけど、こればっかりは仕方がない）
どちらにせよ、以後の俺は手紙（メモ）の回収にやっきになった。
手紙が彼女（嫁）に見つかるかもとは思わなかったが、内容が「もうキスした？」などと常に俺を煽っていて、どうにも無視することはできなかった。
そうでありながら、俺はすぐに姉の顔を忘れてしまった。
これは物理的な問題で、つまり彼女（嫁）とその母親という類似品がいつも俺の身近にあったからに他ならない。
その二人の狭間で姉の顔がぼんやりすればするほど、もはや妄想と呼べる性的なイメージは強まった。
成熟した姉の体に彼女の顔を挿げ替えることで俺の日常の性欲は処理できたから、現実世界では急に奥手に変わった。
目覚まし時計を介した文通？は俺側から返信することもできたはずだが、俺はしなかった。
ズリネタの頂点に置いていることがただ単に照れくさかったからだ。
彼女（嫁）の姉と二回目に会ったのは彼女一家との会席の場だった。
会席のメインつまり目的は俺が彼女の父親と初めて対面し挨拶することだった。
「娘さんとお付き合いさせてもらっています○○といいます。よろしくお願いします」的な挨拶も済んでホッとした俺はトイレに立った。
おそらくは後を追ってきたに違いない姉に洗面台のところででくわした。
「よー言えてたなー。感心感心」
確かそう言って姉は俺にハンカチを手渡してくれた。
そのハンカチを返すのと同時に今度はちゃんとした封筒を手渡された。
と、ここで、あー俺はあの席で詰襟を着ていたんだ、と思い出した。
先に戻れと促された俺に封筒の中身を見る時間はなかった。
ちなみに姉は俺に向かって会席の冒頭で、
「はじめまして」とにっこり満点の笑顔を浮かべながら言ってのけた。
封筒の中身は二枚綴りの便箋と、レポート用紙に手書きされた地図だった。

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