そろそろ新しい意味が分かると怖いコピペ作ろうぜ (118レス)
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13: [] 2022/06/19(日) 16:03:51.32 ID:+yCBGZe/ 「階下の男」(コピペ) ある日の夕方、アパートの下の部屋の住人だという中年男が訪ねてきて、最近、足音がうるさいと言われた。 もっとも「クレーム」という居丈高な感じではなく、玄関の前に立っていた男は、ずいぶんオドオドした様子で、 「文句って訳じゃないんですけどね……歩くなという訳にもいきませんしね……そこまでうるさいってことでもないんですが……すいませんね、できれば、ちょっとだけ気を遣ってもらえたら……」 などと、もごもご愛想笑いを浮かべながら言うばかりだったので、こちらとしては「気をつけますね」と謝るしかなかった。 腹は立たなかったが、とはいえ足音が響くような運動をしていたり、人を何人も招いたりした覚えはなく、文句を言われる心当たりはなかった。床や壁が薄いのだろうかと思ったが、俺自身は2階建ての上階のこの部屋に越してきてからの半年、隣人の生活音が気になったことは一度もなかった。 それから1週間ほどして、また下の部屋の男がやってきた。変わらず伏し目がちでヘラヘラと笑いながら、 「足音、気をつけていただいてます? ……いや、怒ってる訳じゃないんですけどね、ただ最近、眠れなくて……私が過敏なんだと思うんですけどね……もう少し、どうにかできないかな、って……」 と消え入るような声で言ってくる。少しイラっとしたが、相手の態度が態度だけに喧嘩もできない。いっそ、怒鳴ってでも来られた方が気分が良かった。 次に下の男が訪ねてきたのは、その2週間後だった。大きな紙袋を抱えたその姿をドアスコープ越しに認め、ひとつ舌打ちして玄関を開ける。サークルの合宿帰りで楽しい気分だったのに台無しだ。 男はまた、不格好な愛想笑いを浮かべた。 「あの……いい解決方法を思いついたんです……これ、」 紙袋を俺の前に突き出す。中に入っていたのは、新品の分厚い防音カーペットだった。 「これ……部屋に敷いてもらえたらと思って……ちゃんとサイズは計ってます……ほら、真下だから間取り一緒でしょ?」 俺に紙袋を押し付け、男は足早に帰っていった。 調べてみるとホテルなんかで使われる業務用の高級品で、3万円もするものらしい。「気色悪い」より「儲かった」が勝った俺は、言われたとおり部屋にカーペットを敷いた。 3日後、また荷物を抱えた下の男が俺の家のチャイムを鳴らした。その日、男が持ってきたのは壁に貼る吸音シートだった。ギターを弾く友人の部屋で見たことがあり、これも2万円ほどする値の張るモノだと知っていたのでありがたく頂戴し、部屋に取り付けた。 あいつのお陰でクオリティオブライフがずいぶん上がってしまった。せっかくだから何か楽器でも始めようかなどと思っていた1週間後の夜、また部屋のチャイムが鳴らされた。 「今度は何をくれるんだろう」とドアを開けると、今夜は紙袋も段ボール箱も持っていない下の男が、雨でもないのにすっぽりとレインコートを着て立っていた。 「部屋の中……見せてもらっていいですかね? あげたもの……ちゃんと使ってくれてるか……確認したくて」 何万も散財してるんだから、それくらいの権利はあるだろうと俺は男を部屋に上がらせた。不思議なもので、何度も来訪を迎えているうちに、それほど彼を気味悪く思わなくなっていたのだ。 「ちゃんとマットも敷いてるし、壁だってほら」 俺が言うと、男はニッコリと笑った。ふと……彼がずっと、右手をコートのポケットに突っ込んだままなのが気にかかった。 「良かった……この頃は足音もしなくなりました」 「そりゃ何よりです」 俺は心から言ってやった。男は笑顔のまま、 「でもね……もう遅かったんです。2週間くらい前になりますか、再就職の面接で落とされちゃいましてね……あなたが真夜中までずーっとうるさくするから……一睡もできないまま試験に行ったんですぅ……」 そんなはずはない。2週間前と言えば……ちょうど、合宿に行っていた頃だ。俺はそもそもこのアパートにも居なかった。男は続ける。 「分かってるんですよぉ? あなた、女房に頼まれて私の人生を滅茶苦茶にしようとしてるんでしょ? 足音だってわざとやってるんだ」 「ちょっと、何言ってるんですか?」 俺は強張る頬で、無理に笑顔をつくろうとする。男は真っ黒な目でこちらを見た。 「だから解決方法はこれしかないんです。ありがとう、準備に協力してくれて」 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/kaidan/1655621231/13
階下の男コピペ ある日の夕方アパートの下の部屋の住人だという中年男が訪ねてきて最近足音がうるさいと言われた もっともクレームという居丈高な感じではなく玄関の前に立っていた男はずいぶんオドオドした様子で 文句って訳じゃないんですけどね歩くなという訳にもいきませんしねそこまでうるさいってことでもないんですがすいませんねできればちょっとだけ気を遣ってもらえたら などともごもご愛想笑いを浮かべながら言うばかりだったのでこちらとしては気をつけますねと謝るしかなかった 腹は立たなかったがとはいえ足音が響くような運動をしていたり人を何人も招いたりした覚えはなく文句を言われる心当たりはなかった床や壁が薄いのだろうかと思ったが俺自身は階建ての上階のこの部屋に越してきてからの半年隣人の生活音が気になったことは一度もなかった それから週間ほどしてまた下の部屋の男がやってきた変わらず伏し目がちでヘラヘラと笑いながら 足音気をつけていただいてます? いや怒ってる訳じゃないんですけどねただ最近眠れなくて私が過敏なんだと思うんですけどねもう少しどうにかできないかなって と消え入るような声で言ってくる少しイラっとしたが相手の態度が態度だけに喧嘩もできないいっそ怒鳴ってでも来られた方が気分が良かった 次に下の男が訪ねてきたのはその週間後だった大きな紙袋を抱えたその姿をドアスコープ越しに認めひとつ舌打ちして玄関を開けるサークルの合宿帰りで楽しい気分だったのに台無しだ 男はまた不格好な愛想笑いを浮かべた あのいい解決方法を思いついたんですこれ 紙袋を俺の前に突き出す中に入っていたのは新品の分厚い防音カーペットだった これ部屋に敷いてもらえたらと思ってちゃんとサイズは計ってますほら真下だから間取り一緒でしょ? 俺に紙袋を押し付け男は足早に帰っていった 調べてみるとホテルなんかで使われる業務用の高級品で万円もするものらしい気色悪いより儲かったが勝った俺は言われたとおり部屋にカーペットを敷いた 日後また荷物を抱えた下の男が俺の家のチャイムを鳴らしたその日男が持ってきたのは壁に貼る吸音シートだったギターを弾く友人の部屋で見たことがありこれも万円ほどする値の張るモノだと知っていたのでありがたく頂戴し部屋に取り付けた あいつのお陰でクオリティオブライフがずいぶん上がってしまったせっかくだから何か楽器でも始めようかなどと思っていた週間後の夜また部屋のチャイムが鳴らされた 今度は何をくれるんだろうとドアを開けると今夜は紙袋も段ボール箱も持っていない下の男が雨でもないのにすっぽりとレインコートを着て立っていた 部屋の中見せてもらっていいですかね? あげたものちゃんと使ってくれてるか確認したくて 何万も散財してるんだからそれくらいの権利はあるだろうと俺は男を部屋に上がらせた不思議なもので何度も来訪を迎えているうちにそれほど彼を気味悪く思わなくなっていたのだ ちゃんとマットも敷いてるし壁だってほら 俺が言うと男はニッコリと笑ったふと彼がずっと右手をコートのポケットに突っ込んだままなのが気にかかった 良かったこの頃は足音もしなくなりました そりゃ何よりです 俺は心から言ってやった男は笑顔のまま でもねもう遅かったんです週間くらい前になりますか再就職の面接で落とされちゃいましてねあなたが真夜中までずーっとうるさくするから一睡もできないまま試験に行ったんですぅ そんなはずはない週間前と言えばちょうど合宿に行っていた頃だ俺はそもそもこのアパートにも居なかった男は続ける 分かってるんですよぉ? あなた女房に頼まれて私の人生を滅茶苦茶にしようとしてるんでしょ? 足音だってわざとやってるんだ ちょっと何言ってるんですか? 俺は強張る頬で無理に笑顔をつくろうとする男は真っ黒な目でこちらを見た だから解決方法はこれしかないんですありがとう準備に協力してくれて
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