[過去ﾛｸﾞ] 【イベント】光の勢力による地球革命を待つ人★19 (957ﾚｽ)
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281: 2018/09/27(木)22:44 ID:1woBkEx8(2/8) AAS
ネイティブアメリカン・フルートの演奏は佳境に入り、ついに最後の曲になった。その曲の名前は「イーグル・ソング」。
ネイティブアメリカン・フルート奏者のマークさんが初めて作った曲だという。わたしは「キプロスの石」を握り、
目を瞑って最後の曲に耳を傾けた。頭上には紺碧の空がひろがり、悠然と飛ぶ一羽の鳥が見えてきた。
次の瞬間に、わたしはイーグルになって、全身に風を受けて空を飛んでいる。鳥の視線になって、下界を冷静に観察していた。
余談だが、その際わかったことは、イーグルは闇雲に狩をするわけではなく、地上に生きる「調和のとれていないもの」を探しだし、
その不調和のエネルギーを捕獲しているということ。食物連鎖の上位に君臨する彼らは、むやみに殺生をするわけではない。
そこには、地球に生きる生命のバランスというものを感じた。
ネイティブアメリカン・フルートの音に乗って、イーグルのわたしは空を飛び続けた。
ある森にさしかかったとき、そこは、今まで見たことのないくらいの不調和のエネルギーが蔓延していた。
イーグルになったわたしは森の上空を旋回しながら、地上でなにが起きているのか、その様子を窺っている。
森の真ん中には十字路があり、その中心を挟んで人々がいがみ合っている。人々の手には凶暴な武器があり、
いまにも戦闘がはじまりそうな緊張感が伝わってきた。
群集の中の誰かが奇声をあげて、手にしていた武器を十字路の真ん中に投げ捨てた。目の前で何が起きているのか、
人々は理解できず、ほんの一瞬、空白の時間が流れた。その一瞬の隙に、イーグルの鋭い声が響きわたり、あたりはまばゆい光につつまれてゆく。
気がつくと、わたしは地上にたたずんでいた。上空を見あげると、黄金に輝く羽根がゆらゆらと舞い降りて、
投げ捨てられた武器に突き刺さる。何かの合図を待っていたかのように、人々はいっせいに武器を投げ捨て、
森の十字路には武器の山が築かれてゆく。人々は歓喜の声をあげて、涙を流しながら、互いに抱き合っている。
一体、何が起きているのだろうか？ いつの時代のどこなのか？ わたしは年代測定をするために座標軸を設定して、
脳をデジタルモードに切り替えた。そして、右斜め４５度の角度にモニターを映し出し、数字によるデジタル表示を試みた。
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