[過去ログ] 朝鮮人が嫌いな人いますか?★10 (1002レス)
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290: 2022/09/26(月)10:35 ID:hr/Cw5wv(9/19) AAS
……そのためには日本が基地として、あるいは利用すべき国として必要となる。」
(高瀬弘一朗『キリシタン時代の研究』岩波書店)

日本にいたヴァリニャーノ神父は、同時に明朝中国への布教を指導しており、マカオから宣教師を送り込んでいた。
日本の多くの研究者は、これを単に布教だけのものとして善意に受けとめているが、
その背後には南米やフィリピンでやったのと同様に、侵略の意図が隠されていたことは明白である。

この意図は一般のキリシタンに知られぬよう内密にされたので、
史料に乏しいのは当然と考えられる。

ヴァリニャーノ神父は、日本を協力させ、そこを足場にして中国の征服を説いているが、
もう一人のイエズス会の重要人物、日本準菅区長のコエリョ神父は逆に、日本のキリシタン大名の協力を得て、
明より早く日本を征服するようフィリピン総督宛に意見書を送っていた。

つまり日本が先か、中国が先かが議論されていたのである。
いずれにせよスペインがイエズス会の修道士を先兵に、中国や日本の植民地化を虎視眈々と狙っていたことは疑いない。
フィリピンのマニラ司教であるフライ・ドミンゴ・デ・サラサール神父はヴァリニャーノ神父と軌を一にした考え方をしており、
その意見をスペイン国王に進言している。

彼は国王への書簡で
「支那に対して迅速な遠征を行えば、少数の軍勢でも容易であり、長引くとかえって困難になる」
としてそのために日本を利用することが得策だと述べつつ、こう記している。

「このこと(支那征服)を一層容易に運ぶには、支那の近くにいる日本人が支那人の仇敵であって、スペイン人が支那に攻め入る時には、
進んでこれに加わるであろうということを、陛下が了解されるとよい。……」
(高瀬弘一朗『キリシタン時代の研究』岩波書店)

ここで秀吉に話を戻すと、彼は一方で宣教師を受け入れていたものの、同時にその政治的・軍事的意図を察知していた。
そしてスペインの中国征服が成功すれば、日本が次の侵略対象になることも十分弁えていた。
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