日蓮って? (853レス)
1-

507: 宿命転換 12/10(火)00:56 ID:pUe5BUdS(5/11) AAS
■ 一念について

 一念というと、一般的には、心に深く思い込むこと、心に強く信ずること、ふと思い出すこと、きわめて短い時間等の意味があるが、そのもとは、仏法から出ているのである。

 所詮、生命の奥底を説ききる仏法においては一念の問題が最重要問題であり、この解決にあらゆる聖賢がいっさいの努力を払ったといっても過言ではない。

 一念三千の哲理も、一念を十界互具、百界千如、三千世間で説明しようとしたものであり、法華経の極理も、この解明に徹しきっていることはいうまでもない。

 いま、われわれは、この一念の問題を、仏法に説くところにしたがって、漸次考察していこうと思う。
 仏法で説く一念にはおよそ次の二つの意味がある

(1)時間の短少なることをあらわす

 法華経神力品第二十一、普賢経には弾指(だんじ)を説かれている。一弾指は、おや指と中指を
もって人さし指を圧し、急に人さし指をはずして弾声を発する時間をいう。この一弾指を六十分
にしたものを一念とする。

(2)瞬間の生命をさす

 天台は一念を一心ともいい、妙楽は一心法といっている。止観正観章中の一念三千を明かす文にある一念、すなわち一念三千の一念もこれである。天台は、一瞬の生命をとらえて、これを子細に観察してみれば、そこに十界、百界千如、三千世間が具足することを明かしたのである。妙楽もまた、「初めに一念において唯一念の時頃(時の間)を経るにあらず、一心法をさして、名づけて一念となす」といい、一念とはたんなる時間の微小なことをいうのみではなく、瞬間の心法(生命)をさしていることを明かしている。

---------------------------
 まことに、生命ほど不思議なものはない。瞬間瞬間の生命に、幸、不幸を感じ、因果を具足
し、森羅万象も、過去遠々劫、未来永劫をはらみ、善悪も、色心二法もことごとく具足している
のである。
1-
あと 346 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.009s