[過去ログ] (井の中の蛙・V30)法務局58匹目(人工知能・AI) (895レス)
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852: 2021/12/20(月)20:36 AAS
ウ 固有名詞(地名・人名)には常用漢字表にない漢字も使うことができる
(ア)固有名詞は、常用漢字表の適用対象ではない。したがって、地名は通用している書き方を用 いる。また、人名は、原則として、本人の意思に基づいた表記を用いる。ただし、必要に応じて 振り仮名を用いる。
(イ)特に差し支えのない場合には、固有名詞についても、常用漢字表の通用字体を用い、また、 常用漢字表にない漢字については、表外漢字字体表の印刷標準字体を用いることが望ましい。
エ 読み手への配慮に基づき、原則と異なる書き方をすることもできる 新 解説・広報等においては、児童・生徒や日本語を母語としない人など、常用漢字に十分に通じてい ない人を対象に文書を作成することもある。また、常用漢字を使った用語が、全て平易というわけで はない。場合によっては、分かりやすさや読み手への配慮を優先し、常用漢字表の字種・音訓を用い
た語であっても、必要に応じて振り仮名等を用いたり仮名で書いたりするなどの工夫をする。
い
例) 語彙→語彙、語い
若しくは→もしくは
ちょく
進捗→進 捗 、進ちょく
省3
853: 2021/12/20(月)20:37 AAS
(2)常用漢字表の字種・音訓で書き表せない場合
(※ ×印は表にない漢字、△印は表にない音訓) 常用漢字表の字種・音訓で書き表せない語は次のように書く。
ア 仮名で書く
(ア)訓による語は平仮名で書く。 △△×△
例)敢えて→あえて 予め→あらかじめ 或いは→あるいは 未だ→いまだ ××△△
謳う→うたう 嬉しい→うれしい 概ね→おおむね 自ずから→おのずから ××△△△
叶う→かなう 叩く→たたく 止める・留める→とどめる 経つ→たつ △△△△
為す→なす 則る→のっとる 捗る→はかどる 以て→もって △△△××
依る・拠る→よる 宜しく→よろしく 坩堝→るつぼ
(イ)音による語でも、漢字を用いないで意味の通るものは、そのまま平仮名で書く。 ×××××
省5
854: 2021/12/20(月)20:38 AAS
イ 音訓が同じで、意味の通じる常用漢字を用いて書く
(ア)常用漢字表中の同じ訓を持つ漢字を用いて書く。 △××△×△△
例)活かす→生かす 威す、嚇す→脅す 伐る、剪る→切る 口惜しい→悔しい ×△△△△×
歎く→嘆く 脱ける→抜ける 拓く→開く 解る、判る→分かる 仇→敵 △△△△
手許→手元 想い→思い 哀しい→悲しい 真に→誠に
(イ)常用漢字表中の、同じ音を持ち、意味の通じる漢字を用いて書く。 △××××
例)吉方→恵方 恰好→格好 確乎→確固 義捐金→義援金 醵出金→拠出金 ××××××
沙漠→砂漠 車輌→車両 穿鑿→詮索 洗滌→洗浄 煽動→扇動 ×××××
碇泊→停泊 顛覆→転覆 杜絶→途絶 日蝕→日食 脳裡→脳裏 ××××
編輯→編集 抛棄→放棄 聯合→連合 煉乳→練乳 ウ 常用漢字を用いた別の言葉で言い換える
省13
855: 2021/12/20(月)20:38 AAS
エ 表にない漢字だけを仮名書きにする、又は、振り仮名を付ける
他に良い言い換えがない、又は、言い換えをしては不都合なものは、常用漢字表にない漢字だけを 平仮名書きにする、又は、その漢字をそのまま用いてこれに振り仮名を付ける。
(ウに例示した語でも、文書の目的や想定される読み手の在り方に合わせて、この方法を用いるこ
とができる。)
× ざん
× きずな
絆→ 絆 、きずな
× けん 牽引→牽引、けん引
× へい 招聘→招聘、招へい
例)改竄→改竄、改ざん × こう
省17
856: 2021/12/20(月)20:39 AAS
3) 常用漢字表に使える漢字があっても仮名で書く場合
(※ ×印は表にない漢字、△印は表にない音訓)
書き表そうとする語に使える漢字とその音訓が常用漢字表にある場合には、その漢字を用いて書く のが原則である。ただし、例外として仮名で書くものがある。
ア 仮名で書く
助詞
例)位→くらい(程度) 程→ほど(程度)
助動詞
△ 等→など(例示。「等」は「とう」と読むときに用いる。)
I 表記の原則>1 漢字の使い方(3)常用漢字表に使える漢字があっても仮名で書く場合 II 表記の原則>1 漢字の使い方>(2)常用漢字表に使える漢字があっても、仮名で書くもの
例)~の様だ→~のようだ (やむを得)無い→ない
省12
857: 2021/12/20(月)20:39 AAS
漢字の持つ実質的な意味が薄くなっているもの
例)有難う→ありがとう(ただし「有り難い」は漢字で書く。) お早う→おはよう 今日は→こんにちは 逆様→逆さま
いわゆる当て字や熟字訓(常用漢字表の付表にある語を除く。)
例)何時→いつ 如何→いかん 思惑→思わく 流石→さすが 素晴らしい→すばらしい 煙草→たばこ 一寸→ちょっと 普段→ふだん 滅多→めった
(「明後日(あさって)」「十八番(おはこ)」など、熟字訓が付表に採られていないものは、 音読み(「みょうごにち」「じゅうはちばん」)でのみ用いる。訓読みする場合には仮名で書く か振り仮名等を付ける。)
その他
例)共→とも(「...するとともに」等。ただし「彼と共に...」などは漢字で書く。)
イ 仮名書きを基本とするが一部のものは漢字で書く
接続詞
例)さらに(副詞の「更に」「更なる」は漢字で書く。) しかし しかしながら - 13 -
省12
858: 2021/12/20(月)20:40 AAS
ウ 動詞、副詞、形容詞は漢字で書くことを基本とするが一部のものは仮名で書く
動詞のうち仮名で書くもの
例)居る→いる 出来る→できる(「利用ができる」 。ただし、「出来が良い」などは漢字で書く。) 成る→なる(「1万円になる」。 ただし、「歩が金に成る」「本表と付表から成る」などは漢字で 書く。)
副詞のうち仮名で書くもの
△△
例)色々→いろいろ 概ね→おおむね 自ずから→おのずから いかに いずれ
かなり ここに 沢山→たくさん 丁度→ちょうど とても やがて 余程→よほど わざと わざわざ
ある(動詞)・ない(形容詞)
有る・在る→ある、無い→ない(「問題がある」「欠点がない」などは仮名で書く。「有無」の 対照、「所在・存在」の意を強調するときは、「財産が有る」「有り・無し」「在り方」「在りし 日」「日本はアジアの東に在る」など、漢字で書く。)
エ 常用漢字表にあっても法令に倣い仮名で書く
省10
859: 2021/12/20(月)20:41 AAS
I-2 送り仮名の付け方
ア 送り仮名は「送り仮名の付け方」による
送り仮名は漢字に添えて読み誤りを防ぎ、意味を明確にする効果がある。原則として「送り仮名の 付け方」(昭和 48 年内閣告示第2号)の「本則」と「例外」に従って送る。これは、義務教育で学ぶ 送り仮名の付け方と一致する。
イ 読み間違えるおそれのない複合の語の名詞(186語)は、送り仮名を省く
公用文では、活用のない複合の語 186 語に関しては、「許容」とされている表記(誤読等のおそれ がない場合は送り仮名を省く)をあえて用いることとなっている。告示・通知等の文書では、法令 と公用文における表記を一致させる考え方に基づき、活用がない複合語について「送り仮名の付け 方」通則6の「許容」(読み間違えるおそれがないものについては送り仮名を省くことができる)を 適用する。該当するのは、「公用文における漢字使用等について」に示された、以下の名詞である。
明渡し 預り金 言渡し 入替え 植付け 魚釣用具 受入れ 受皿 受持ち 受渡し 渦巻 打合せ 打合せ会 打切り 内払 移替え 埋立て 売上げ 売惜しみ 売出し 売場 売払い 売渡し 売行き 縁組 追越し 置場 贈物 帯留 折詰 買上げ 買入れ 買受け 買換え 買占め 買取り 買戻し 買物 書換え 格付 掛金 貸切り 貸金 貸越し 貸倒れ 貸出し 貸付け 借入れ 借受け 借換え 刈取り 缶切 期限付 切上げ 切替え 切下げ 切捨て 切土 切取り 切離し 靴下留 組合せ 組入れ 組替え 組立て くみ取便所 繰上げ 繰入れ 繰替え 繰越し 繰下げ 繰延べ 繰戻し 差押え 差止め 差引き 差戻し 砂糖漬 下請 締切り 条件付 仕分 据置き 据付け 捨場 座込み 栓抜 備置き 備付け 染物 田植 立会い 立入り 立替え 立札 月掛 付添い 月払 積卸し 積替え 積込み 積出し 積立て 積付け
860: 2021/12/20(月)20:41 AAS
釣合い 釣鐘 釣銭 釣針 手続 問合せ 届出 取上げ 取扱い 取卸し 取替え 取決め 取崩し 取消し 取壊し 取下げ 取締り 取調べ 取立て 取次ぎ 取付け 取戻し 投売り 抜取り 飲物 乗換え 乗組み 話合い 払込み 払下げ 払出し 払戻し 払渡し 払渡済み 貼付け 引上げ 引揚げ 引受け 引起し 引換え 引込み 引下げ 引締め 引継ぎ 引取り 引渡し 日雇 歩留り 船着場 不払 賦払 振出し
前払 巻付け 巻取り 見合せ 見積り 見習 未払 申合せ 申合せ事項 申入れ 申込み 申立て 申出
持家 持込み 持分 元請 戻入れ 催物 盛土 焼付け 雇入れ 雇主 譲受け 譲渡し 呼出し 読替え
割当て 割増し 割戻し
同様の漢字を使う複合の語でも、動詞については、送り仮名の付け方の「本則」に従って書く。 例)入れ替える 売り上げる 仕分ける 問い合わせる 申し合わせる 呼び出す
ウ 文書の性格や読み手に配慮し、送り仮名を省かずに書くこともできる 新 広く一般の人に向けた解説・広報等においては、読み手に配慮して、多くの人が理解している学校 教育で学ぶ表記を用いた方が良い場合がある。社会では、学校教育で学んだ表記が広く用いられてお
り、公用文で使われる送り仮名を省く表記を見慣れていない人も多い。
例)公用文表記の原則: 食品売場 期限付の職 解約の手続 雇主責任 学校教育で学ぶ表記: 食品売り場 期限付きの職 解約の手続き 雇い主責任
また、「送り仮名の付け方」の通則7に従い、特定の領域の語で慣用が固定している名詞(「取締役」 「書留」等)、一般に慣用が固定している名詞(「子守」「献立」「日付」等)は送り仮名を省いて書く こととなっている。これに当たる語であるかどうかは、通則7や「法令における漢字使用等について」 の「2 送り仮名について」の(2)のイに挙げられた例によって確認できる。これらの例になく、 慣用が固定しているかどうか判断できないときや、読み手が読みにくいと考えられるときには、送り 仮名を省かずに書くこともできる。
【関係資料】
省1
861: 2021/12/20(月)20:42 AAS
I-3 外来語の表記
ア 外来語の表記は「外来語の表記」(平成3年 内閣告示第2号)による
外来語を片仮名によって表記する場合、日本語の音韻の範囲内で無理なく発音できる表記と、原語 に近く発音するための手掛かりとなる表記の2通りがある。「外来語の表記」に示された二つの表の うち、主に前者には第1表が、主に後者には第2表が対応する。いずれの表にもない表記は用いない。
イ 日本語として広く使われている表記を用いる
国語として定着した外来語は、第1表にある表記で書き表す。 例)セロハン プラスチック デザイン 等
これらは、同様に第1表内の「ファ」「ティ」「ディ」によって、セロファン、プラスティック、デ ィザインと書くこともできるが、広く使われ理解されている表記を用いる。
ウ 必要な場合には原語の発音に近づくように書く
比較的近年になって取り入れられた外来語については、原語(主に英語)の発音を耳にする機会が 多くなったことなどから、第2表で書き表す方が主となっている場合がある。元の外国語の発音やつ づりと関連付けることが慣用になっている場合は、次に挙げるように第2表を活用する。
例)ウェイト ウェブ クォーク フュージョン 特に人名・地名など固有名詞は原音に近く書き表す慣用があり、例えば第2表のウィ、ウェ、ウォ
を用いた表記では、ウィリアム、ウェールズ、ウォール街などが広く用いられている。 一般の用語は、第1表に従って書くことが基本となる。必要があって第2表に基づく場合には、一
省4
862: 2021/12/20(月)20:42 AAS
エ 長音は、原則として長音符号を使って書く
長音は、長音符号を使って書く。
例)エネルギー オーバーコート グループ ゲーム ショー メール
ただし、次のようなものは慣用に従い、長音記号を用いずに書く。
例)バレエ(舞踊) ミイラ エイト ペイント レイアウト サラダボウル
英語の語末の-er、-or、-ar などに当たるものは、ア列の長音とし、長音符号を用いて書くのが原 則である。そのほか、-ty、-ry など、y で終わる語も長音符号を用いて書く。
例)コンピューター(computer) エレベーター(elevator) カレンダー(calendar) コミュニティー(community) カテゴリー(category)
なお、片仮名で表記されている人名、地名、外来語の長音に平仮名で振り仮名を付ける必要がある
ような場合には、便宜的に長音符号をそのまま用いてよい。
りちゃーど めありー でんまーく ぽーらんど さーびす てーま 例)リチャード メアリー デンマーク ポーランド サービス テーマ
省3
863: 2021/12/20(月)20:43 AAS
I-4 数字の使い方
ア 横書きでは算用数字を使う
例)令和2年 11 月 26 日 午後2時 37 分 72% 電話:03‐5253‐****
イ 大きな数は、三桁ごとにコンマで区切る
四桁以上の数は三桁ごとにコンマで区切って書く。 例)5,000 62,250 円 1,254,372 人
ウ 兆・億・万の単位は漢字を使う
「5兆、100 億、30 万円」のような場合には、兆・億・万を漢字で書くが、千・百は、例えば「5 千」「3百」としないで、「5,000」「300」と書く。
例)101 兆 4,564 億円 1億 2,644 万 3,000 人
エ 全角・半角を文書内で統一して使い分ける
算用数字に全角を用いるか半角を用いるかについて、特に定めはないが、文書内で用法を統一する。 例えばこの報告では、原則として一桁の場合には全角数字を用い、二桁以上の場合には半角数字を用 いている。また一般的に、データや金額等の数値を示す場合には半角数字を用いる。
省3
864: 2021/12/20(月)20:43 AAS
カ 語の構成用語として用いられる数などは、漢数字を使う
(ア) 熟語、成語、ことわざを構成する数
例)二者択一 千里の道も一歩から 三日坊主 再三再四 幾百 幾千 等
(イ) 常用漢字表の訓、付表の語を用いた数え方( )内は読み方) 例)一つ、二つ、三つ... 一人(ひとり)、二人(ふたり)...
一日(ついたち)、二日(ふつか)、三日(みっか)...
一間(ひとま)、二間(ふたま)、三間(みま)... (「ひとつ、ふたつ、みっつ...」は和語であり、常用漢字表で漢字の訓として整理されていること に従い「一つ、二つ、三つ...」と書く。このことは学校教育でも同様に扱われている。
ただし、一般の社会生活において、横書きでは算用数字を使った「1つ、2つ、3つ...」とい う表記が広く使われている。広報等で明確に数を数えているような場合などに限って、算用数字 を用いて表記することがある。このことは「一人、二人、三人...」「一日、二日、三日...」などで も同様である。)
(ウ) 他の数字と置き換えられない数
例)三権分立 六法全書 七福神 二十四節気
(エ) 歴史、伝統文化、宗教等の用語
省2
865: 2021/12/20(月)20:44 AAS
キ 縦書きする場合には漢数字を使う
告示や質問主意書等の縦書きでは、原則として次のように漢数字を省略せず用いる。
例)
広報等の縦書きでは、次のような書き方をすることがある。
例)
:
ク 縦書きされた漢数字を横書きで引用する場合には、算用数字にする
例)
→なお、昭和 56 年内閣告示第1号は廃止する。 ただし、元の表記を示すために、漢数字を用いる場合もある。
ケ 算用数字を使う横書きでは「○か所」「○か月」と書く
省2
866: 2021/12/20(月)20:44 AAS
付)1 「以上」「以下」「以前」「以後」の使い方
起算点となる数量や日時などを含む場合に用いる。
例)100 人以上/以下=100 人を含んで、100 人より多い/少ない人数 5月1日以前/以後=5月1日を含んで、それより前/後への時間的広がり
ただし、「昭和期以前」「第一次世界大戦以前」のように、時間に幅があるものについては、 「昭和期」「第一次世界大戦」を含めず、その始まりの時点よりも前をいうことが多い。一方、 「昭和期以後」「第一次世界大戦以後」は、「昭和期」「第一次世界大戦」を含んで使われること が多い。このようなものは「大正時代が終わるまで」「第一次世界大戦の始まる 1914 年より前」 「昭和に入って以降」「第一次世界大戦が始まった 1914 年以降」のように、分かりやすく表現 するとよい。
2 「超える」「未満」「満たない」「前」「後」の使い方
起算点となる数量や日時などを含まない場合に用いる。
例)100 人を超える=100 人を含まずに、100 人より多い人数
100 人未満・100 人に満たない=100 人を含まずに、100 人より少ない人数 5月1日前/後=5月1日を含まず、それより前/後への時間的広がり
3 起算点による期間の使い分け
起算点に留意して使い分ける。
省3
867: 2021/12/20(月)20:44 AAS
I-5 符号の使い方 (1)句読点や括弧の使い方
ア 句点には「。」読点には「、」を用いる。横書きでは、読点に「,」を用いてもよい 新
句点には「。」(マル)、読点には「、」(テン)を用いることを原則とするが、横書きでは事情に応じ て「,」(コンマ)を用いることもできる。ただし、両者が混在しないよう留意する。学術的・専門的 に必要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)は用いない。欧文では「,」と「.」を用いる。
イ 「・」(ナカテン)は、並列する語、外来語や人名の区切り、箇条書の冒頭等に用いる
例)光の三原色は、赤・緑・青である。
ケース・バイ・ケース マルコ・ポーロ ・項目1
ウ 括弧は()(丸括弧)と「」(かぎ括弧)を用いることを基本とする
法令や公用文で用いる括弧は、()と「」を基本とする。()や「」の中に、更に()や「」を用い る場合にも、そのまま重ねて用いる。ただし、解説・広報等では、「」の中で『』(二重かぎ括弧)を 使うこともある。また、閉じの丸括弧 )(片括弧)のみで用いることもある。
例)「「異字同訓」の漢字の使い分け例」(平成 26(2014)年 文化審議会国語分科会報告)
エ 括弧の中で文が終わる場合には句点(。)を打つ
省3
868: 2021/12/20(月)20:45 AAS
オ 文末にある括弧と句点の関係を使い分ける
文末に括弧がある場合、それが部分的な注釈であれば閉じた括弧の後に句点を打つ。 例)当事業は一時休止を決定した。ただし、年内にも再開を予定している(日程は未定である。)。
さらに、二つ以上の文、又は、文章全体の注釈であれば、最後の文と括弧の間に句点を打つ。
例)当事業は一時休止を決定した。ただし、年内にも再開を予定している。(別紙として、決定に 至った経緯に関する資料を付した。)
なお、一般の社会生活においては、括弧内の句点を省略することが多い。広報・解説等では、そこ で文が終わっていることがはっきりしている場合に限って、括弧内の句点を省略することがある。
例)年内にも再開を予定しています(日程は未定です)。
カ 【】(隅付き括弧)は、項目を示したり、強調すべき点を目立たせたりする 新
【】は項目を示したり、注意点や強調すべき点を目立たせたりする目的で多く使用される。文書内 での用法を統一し、効果的に用いる。
例) 【会場】文部科学省講堂 【取扱注意】
キ そのほかの括弧等はむやみに用いず、必要な場合には用法を統一して使用する 新 ()や「」、『』、【】のほかにも様々な括弧の類があるが、慣用が定着しているとは言い難い面が
省1
869: 2021/12/20(月)20:48 AAS
(2)様々な符号の使い方
ア 必要に応じて「?」「!」を用いる 新
(※ 各符号等の名称は一例)
日本語の表記においても、会話をそのまま書き表した文などでは、「?」を用いないと意味が通じな いような場合や、「!」を用いた方がより明快に伝わる場合がある。公用文においても解説・広報等の 文書、また、発言をそのまま記載する記録などにおいては、必要に応じて使用して差し支えない。な お、「?」「!」の後に文が続く場合には、全角又は半角1文字分空ける。
「?」(疑問符) 疑問や質問、反問を示す。無言で疑問の意を表す様子を示す 等 例)○○法が改正されたのを知っていますか? もう発表されているのですか?
「!」(感嘆符) 感動や強調、驚きなどを示す 等
例)みんなで遊びに来てください! 来月 20 日、開催! すばらしいお天気!
870: 2021/12/20(月)20:48 AAS
イ 他の符号を用いる場合には、文書内で用法を統一し、濫用を避ける 新
「:」「―」「‐」「~」「...」等も文書内で用いる場合がある。これらの用い方について特に定めは ないが慣用に倣い、文書内での用法を統一するとともに、むやみに多用しない。以下は呼称・使用法 の例。
「:」(コロン) 項目とその内容・説明等を区切る。文中の語とその説明とを区切る 等 例)住所:東京都千代田区... 注:31 条のなお書きを指す。
「―」(ダッシュ) 文の流れを切り、間を置く。発言の中断や言いよどみを表す 等 例)昭和 56 年の次官通知―(又は二つ重ねる「――」) これは既に無効であるが――
「‐」(ハイフン) 数字やアルファベットによる表記の区切りやつなぎに使う 等 例)〒100‐8959 03‐5253‐****
「~」(波形) 時間や距離などの起点と終点を表す。「から」「まで」を表す 等 例)10 時~12 時 東京~京都 価格:3,000 円~ ~10 月4日
「...」(3 点リーダー) 続くものの存在を示す。重ねて項目とページ数や内容をつなぐ 等 例)牛、馬、豚、鶏...(又は二つ重ねる「......」) 第5章.........2 材料.........鉄
「*」(アステリスク) 文中の語句に付けて、注や補足に導く。補足的事項の頭に付ける 等 例)国際的な基準であるCEFR*を参考にして
「※」(米印又は星) 見出し、補足的事項の頭に付けて、目立たせる 等 例)※ データは令和元年9月現在
「/・/」(スラッシュ) 引用文の改行位置を示す。文節など文の区切りを示す。対比する 等 例)...であった。/なお、... 痛む/傷む/悼む 直流/交流 等
871: 2021/12/20(月)20:49 AAS
ウ 矢印や箇条書等の冒頭に用いる符号は、文書内で用法を統一して使う 新
矢印の類(→、⇒、⇔ 等)の用い方、また、箇条書や見出しの冒頭に置く様々な符号(・、○、●、 ◎、◇、◆、□、■ 等)の用い方についても特に定めはないが、文書内での用法を統一し、読み手に 意図が伝わるようにする。
エ 単位を表す符号を用いる場合は、文書内で用法を統一して使う 新 °C、%、\、$など、単位を表す符号の用い方についても特に定めはないが、「度」「パーセント」
「円」「ドル」などと書く代わりに用いる場合には、慣用に従うとともに文書内での用法を統一する。 - 20 -
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