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みんなで観鈴ちんを囲んで〜九死一生〜 (1001レス)
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03/07/23 21:39
ID:mJui2aSB(8/9)
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566: 8/8 [sage] 03/07/23 21:39 ID:mJui2aSB 木の葉ずれと虫の音の響く中、晴子は観鈴の寝顔をただ、見つめていた。 観鈴とはいつかは別れる時が来る。本当の親に引き取られる時が来る。その時は 笑顔で見送ってやればいい。元々他人同士なのだから、別れた先には、お互い何の 感傷もない、心安らかな未来が開けているに違いないのだ。 だから、観鈴の誕生日はいつも何事も無かったかのように過ごしていった。 去年もそうだったし、一昨年もそうだった。観鈴が高校に入ってから初めての今年も そうやって過ごすと決めていた。もうずっと前から決めていたことだから、今年も そう過ごすと決めていた。 顔を上げ、カレンダーの上にかかる時計に目を向けると、時刻は午後11時45分。 穏やかな一日。なんでもない一日。それなのに。毎年落ち着かない一日。毎年胸が 締め付けられるように痛くなる一日。そんな一日も、終わりを告げようとしている。 観鈴はすっかり寝入っている。そのあどけない寝顔が、胸の奥底にしまいこみ、決して 言うまいとしていた言葉を、口の外へと引き上げた。晴子は優しく、消え入りそうな声で 観鈴の耳元にささやく。 「観鈴。誕生日おめでとう」 すうすうと、観鈴は穏やかな寝息を立てていた。 (完) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1054196082/566
木の葉ずれと虫の音の響く中晴子は観鈴の寝顔をただ見つめていた 観鈴とはいつかは別れる時が来る本当の親に引き取られる時が来るその時は 笑顔で見送ってやればいい元他人同士なのだから別れた先にはお互い何の 感傷もない心安らかな未来が開けているに違いないのだ だから観鈴の誕生日はいつも何事も無かったかのように過ごしていった 去年もそうだったし一昨年もそうだった観鈴が高校に入ってから初めての今年も そうやって過ごすと決めていたもうずっと前から決めていたことだから今年も そう過ごすと決めていた 顔を上げカレンダーの上にかかる時計に目を向けると時刻は午後11時45分 穏やかな一日なんでもない一日それなのに毎年落ち着かない一日毎年胸が 締め付けられるように痛くなる一日そんな一日も終わりを告げようとしている 観鈴はすっかり寝入っているそのあどけない寝顔が胸の奥底にしまいこみ決して 言うまいとしていた言葉を口の外へと引き上げた晴子は優しく消え入りそうな声で 観鈴の耳元にささやく 観鈴誕生日おめでとう すうすうと観鈴は穏やかな寝息を立てていた 完
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