[過去ログ] あくまで天野美汐とか 拾六乃巻 (1001レス)
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(2): 03/08/03 00:54 ID:z/aZkZrP(1/4) AAS
29 :名無しさんだよもん :03/08/02 06:58 ID:EAJ4DZcE
ものみの丘。大切な友達が生まれ育ちそして消えた場所。
「少し暑いですね」
汗をぬぐう。真冬とはうって変わった暑さ。
この極寒の地にも期間は短いが夏は来る。
風通しが言い分街中よりは涼しいようだがそれでも汗はにじむ位の気温。
少女、天野美汐は丘の中心部に向かってゆっくり歩いていく。
中心部につくと持ってきた籠から包みを取り出す
「肉まん、作ってきたんです。もうお店では売ってませんから」
包みをひろげ
「みんなで食べてくださいね」
そっと地面に置く。今はもう傍にはいないけど、
ひょっとしたらここにはいるかもしれない友達に向かって呟く。
しばらく心地よい風に吹かれた後、帰ろうと数歩歩いた時、
「ぐぇっ」
潰れるような小さな声が足元からした。
「????」
怪訝に思い今踏みおろした足をどけてみる。
「人形……でしょうか?」
大きさは3〜4センチほどの人形のようなものがさきほどの足の位置にはあった。
声は確かに足元からした。となるとこの人形がしゃべったのだろうか?
何とはなしに手にとって見る。手のひらに乗せてよく見てみた。
サイズはともかく見た目はごく普通の少年だった。
同い年ぐらいだろうか。小さいが人肌の温もりがある。気は失っているようだが
微かだが呼吸もしている。以上のことから導き出される結論は
「小人?」
まぁ、妖狐がいるのだ。小人ぐらいいても驚かない、意外と自分が冷静なのは
かつて2度までも奇跡に接した経験から来るものであることは美汐にはわかっていた。
幸い外傷は無いようだし見たところ骨折もしていないようだが、自分が踏んだために
意識を失っている者をこのまま放置しておく気にもなれず少し考えたのち美汐は
彼を手に持ったまま家路へとつくことにした。
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