[過去ログ] 葉鍵キャラを性別反転させてみよう!その16 (893レス)
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(2): 813続き [sage トリップ付け忘れたスマソ] 2005/05/15(日)13:57 ID:VJxpp8vJO携(2/2) AAS
‥‥一日後
朋美サイド

‥‥結局着ちゃった。
ていうか、ホントに大丈夫なのこの服?
スカートの丈こんなに短いし、歩いただけで見えるんじゃ?
胸だってこんなに強調させて‥‥あーもうっ!騙されたっ!からかうつもりで渡したに決まってるわ!
やっぱり秋江になんか相談するんじゃなかった!
‥‥はぁ、バカやってないで着替えて晩ご飯の準備しよ‥‥

“ガチャっ”

っ!渚!?
省14
815: 642から続き 2005/05/15(日)14:25 ID:RI/Hvnjs0(1/14) AAS
更に、担任から授けられた言葉は、俺の混乱を加速させた。
「解らない事があれば長瀬に聞くといい。いいかな、長瀬?」
「はい」
長瀬、と呼ばれた十波由真が回申。
ながせ…?どういうことだ一体…。
能面のままの彼女は俺の記憶の十波と離れるばかりだった。

「くっそ〜マジ、ショックだぜ…。こういうのは同じクラスってのがパターンなのによぉ」
「いつまでもグダグダ言うな。メシが不味くなる」
昼休み。俺達は申し合わせていた通り屋上で昼食を摂っていた。
「どう貴子さん?転校生として上手くいってるかしら」
省16
816: 2005/05/15(日)14:26 ID:RI/Hvnjs0(2/14) AAS
この場で口にこそしなかったが、俺に向けられた視線は好奇からくるものばかりじゃなかった。
いや……好奇ではあるのだろう。ただし…悪意の付加された。
まず顔をしたためて、次に……胸。時には足まで。視線の主はいずれも男だった。
女になって初めて雄二と対峙した時もジロジロと見分されたが、嫌悪感は当時の比ではない。
男の時は見られていると感じても、なんの感情も湧き上がってはこなかったというのに
あの感覚は何だというのだろう。
視線に晒されたこの身は、まるで裸で真冬の路上に投げ出されたような悪寒に襲われるのだ。
女というものは皆こうなんだろうか?それとも俺の感覚がおかしくなってしまったのだろうか。
学校に来てたった数時間だというのに、この有り様。
今、俺は危うい立場にいた。
省21
817: 2005/05/15(日)14:28 ID:RI/Hvnjs0(3/14) AAS
そのことに首を傾げるのと同時に三人から「あ…」という声が漏れる。
なんだというのだろう?いや、そんなことよりこのジュースは…。
「雄二…これ、中身が出てこないんだけど?」
改めて紙パックを持ってみると確かに質量はあるのだ。なのに吸い出せない。
「え……あ、それな。コツがいるんだとよ。吸い出すんじゃなくてパックを潰して中身を
 押し出すんだ。今までは、なんか怪しげな名前だから敬遠してたんだけど、ネタには
 なるかと思って、な」
言われてパッケージを見る。どろり……?
マスカット味の限り無く固体に近い液体は、そこそこうまかった。
一口分戴いて雄二に返すが、パックを…というよりストローを凝視して止まない。
省17
818: 2005/05/15(日)14:29 ID:RI/Hvnjs0(4/14) AAS
「……」
―――ギギギギギギギギギ……
「割れる〜〜〜〜!!!なんで俺が〜〜〜〜!!?」
「自分で考えなさい!貴子さん!放課後に、ね」
その言葉と雄二の悲鳴で卑屈になった心が少し和らぐ。
今度は、背を向けたままだけど手を振って意思を示した。

教室に戻ろうと階段から廊下へ出るところで同じ顔をした女の子二人と出くわした。
「あー。貴子やー」
その片割れ、珊瑚ちゃんが「るー」と俺に挨拶する。
「珊瑚ちゃん?どうしたの?この階は二年の教室しかないはずだけど」
省17
819: 2005/05/15(日)14:39 ID:RI/Hvnjs0(5/14) AAS
な、なんか……周りの皆がこっちの方、見てるんですけど。
「そやで。雄二のウチでぇ…メイドさんや〜」
何が嬉しいのか珊瑚ちゃんは「るー」のポーズ。
つーか…余計な事は言わんでよろしい!周りが聞き耳立ててるじゃないか!
「ふっ、ふっ、不潔やーーーーーー!!そんなメイドーーーー!」
君も火に油注ぐ発言するな!どんな歪んだメイド像浮かべてるんだ!?
「あああああのっ!私、用事あるから先戻るからっ!」
これ以上事態が悪化する前に戦略的撤退を発動するでありますっ。
背後から珊瑚ちゃんの「またなー」という屈託のない声が憎むに憎めなかった。
教室に戻り五限目の予鈴が鳴る頃。
省19
820: 2005/05/15(日)14:40 ID:RI/Hvnjs0(6/14) AAS
それは例えば更衣室の中で―――
クラスの女子は俺の持っていた予備知識以上にあけすけで、彼女たちが着替るなか、
俺はロッカーと睨めっこしながら努めて無心で着替えることを強いていた。
女子更衣室とはいえ十分な広さがある筈もなく、隣の子の素肌と素肌が接触することが
何度も起き、俺はその度に身を強張らせてしまい女子から訝しげな視線を送られる。
先日なんかは「河野さん突撃レポーぉト!」とかいって下着の上から胸を鷲掴みにされた。
その時の俺は、突然胸を握られたこととか、すぐ真後ろから香ってくる女の子の匂いだとか、
落ち着け、と自分に言い聞かせるより先に頭の中が真っ白になって、その子を跳ね除けてしまった。
その子や俺を取り巻いていた女子も、その時はおふざけが過ぎた、と苦笑して場を流したが
結果として女子からの不信に拍車を掛けたことだろう。
省17
821: 2005/05/15(日)14:46 ID:RI/Hvnjs0(7/14) AAS
じゃあ、とばかりに俺が弁当を持ち出して長瀬と向かい合うように座る。
食べ始めてからも、どう切り出したら良いか頭を働かせている間に長瀬が一つ目のパンを
食べ終えてしまった。
マズイ!早くとっかかりを得ねば…と焦っていると長瀬がナニヤラちらちらとこちらを
窺っているのに気付く。視線の先は……俺の弁当。
「ああ…食べるか?分けてやるよ」
「別に…っ、そんな…つもりは……」
「いいっていいって。そら、割り箸」
「う、うん………………あ…おい、しい…」
「口に合ってよかったよ。まだ三、四人にしか食ってもらったことないから」
省17
822: 2005/05/15(日)14:46 ID:RI/Hvnjs0(8/14) AAS
「執事ねぇ……やることはそう変わらないんじゃないかな?ただ何となく主人の側を
 離れない、みたいなイメージあるよな。
 でもやっぱ同じかもしんない。身の回りの世話したり、雇い主の送り迎えやったり」
「楽しい?」
「楽な仕事なんて無いと思うけど…けどこうして上達した料理誉めてもらうのは悪かないよな」
「そう」
「興味でもあるのか?」
「別に…」
「そうか……?」
「…………忠告しておくけど」
省22
823: 2005/05/15(日)14:48 ID:RI/Hvnjs0(9/14) AAS
「なぁ長瀬。十波って知ってるか?」
「なっ―――なんであんたが知ってるのよっ!?」
ガタンと椅子を押し退け立ち上がる。
教室にいた連中も何が起きたか解らずに視線だけが集まった。
長瀬も、それに気付き脱力したように腰を落す。
「もしかして…そっちが地なのか?」
「知らないわよそんなことっ。それより!どうしてその名前を知ってるのよ?」
ここが本当の境界。これ以上踏み込んでしまえば確実に怪しまれる。
俺は心のどこかで知られたがっていたと言うのだろうか?
この口が止まることは無かった。
省17
824: 2005/05/15(日)14:54 ID:RI/Hvnjs0(10/14) AAS
何かがおかしい。
じっとり厭な汗をかいた自分の手を見る。自分の体なのに妙に朧げで頼りなく見えた。
どうしようもなく不安に陥っていく。けど、どう確かめたら良い?
とぼとぼと昇降口から抜けると、遠くの方に場違いな容姿の女性を見つける。
イルファさんだ。大方珊瑚ちゃんと瑠璃ちゃんを待っているのだろう。
……そうだ!イルファさんなら、きっと…!
思い立ったが駆け足で彼女の元に駆け寄った。
「イルファさん。珊瑚ちゃん達のお迎えですか?」
「まあ貴子さま。今日はお二人とも早めに帰ると言っておりましたので、こうして…」
「ご苦労様です。ところでイルファさんに訊きたい事があるんですけど…」
省20
825: 2005/05/15(日)15:03 ID:RI/Hvnjs0(11/14) AAS
―――俺が、いない?河野貴明が?そんな、バカなこと!!
やがて足が止まる。息をするのも苦しいほど胸が痛い。
これっぽっちしか走ってないのに、この息の上がりよう。
精神的にまいっているのは明らかだ。
酸素不足の眩暈も収まり、改めて周囲を見渡すと俺は自分の家の垣根に背を預けていたのだ。
無意識の内に、俺自身のルーツを求めていたのか…。
縋るような想いで、予め持ち歩いていた鍵を使い久方ぶりの我が家に帰る。
アルバム!あれなら!
本棚を荒らしながら必死にアルバムを探す俺は、もはや半泣き状態。
「…見つけた」
省21
826
(1): 2005/05/15(日)15:27 ID:cf7q2Xbe0(2/3) AAS
>>807
(省略されました続きを読みたければココを一秒間に十八連打してください)
無理ww
827: 2005/05/15(日)15:28 ID:RS6YklCD0(1) AAS
>>815-825
メイドと学生の二重生活も始まってドタバタマターリ…と思いきや
なんかいきなり急展開!?
828: 2005/05/15(日)15:29 ID:cf7q2Xbe0(3/3) AAS
>>826

×>>807
>>814
829: 2005/05/15(日)15:30 ID:RI/Hvnjs0(12/14) AAS
電話は………通じなかった。
何度もメモを確認して、何度も掛け直しても、電話は通じない。
おそらくはまた別の地域、あるいは別の国に飛んで連絡先が変わったのだろう。
これ以上誰に縋れと云うのか。
誰でもいい!俺を貴明と呼んでくれる奴は……。
自然と、この指は向坂家の番号を押していた。
この時間、果たして雄二かタマ姉は家に戻っているだろうか…。
「たのむ、たのむ、たのむ…!出てくれよっ」
[はい、もしもし]
「っっ、雄二か!?」
省19
830
(1): 2005/05/15(日)15:31 ID:RI/Hvnjs0(13/14) AAS
なに言ってんだこの男?
こいつを含め、どう見ても俺より一回り年上なのに。とても高校生には見えないぞ。
「へっへぇ、そいつぁイイ。アッチもさぞやお盛んなんだろうなあ」
「なぁ、ちょっとオレタチに付き合えよ。極楽見せてヤんぜ?」
バカバカしい。相手にしてられるか。
男たちの間をすり抜け、ようとしたが腕を掴まれ強引に壁に押し戻される。
「逃げられっと思ってんのか?ああ!?」
「はな、っせ!!この!」
「おい。口塞げ。あそこに連れてくぞ。車回せ」
俺を知ってると言ったリーダー格の男に従って、一人が俺を抑え、もう一人はどこかに
省2
831: 2005/05/15(日)15:32 ID:RI/Hvnjs0(14/14) AAS
AA省
832: ひとつになる想い 2005/05/15(日)22:39 ID:ckuYGMhq0(1/22) AAS
「……」
 午前1時30分。僕の部屋は、エアコンの微かな唸りだけが響いている。
 本当ならもうとっくに寝てる時間だけど、僕の目は完全に冴えている。それというのも、さっきまで
僕が置かれていた状況が原因だと思う。
「ゆうのことはもう大丈夫……だよね」
 もう何があっても、僕が傍にいる限り、ゆうは自分を保っていられる――多分。
 少なくとも、目覚まし時計で大見得を切った以上、僕は彼女の支えでなければならない訳で……。
今はどうにか、それは達成されてる。
(それに、ついさっきのことだし)
省12
833: ひとつになる想い 2005/05/15(日)22:39 ID:ckuYGMhq0(2/22) AAS
「もう止めよう。ゆうもそろそろお風呂から上がる頃だし」
 無理に、考えを全く関係ないことに向ける。
 駅前から一緒に帰って来た時、僕たちふたりは寒さで震えていた。だから、ゆうに先に入浴するように
勧めたんだけど、彼女は「あなたはずっと外にいたんだから」と言って、僕に譲ってくれた。
 おかげで僕は助かった……1日中あの寒い中にいたんだ。お風呂のあったかいお湯でどうにか
生き返って……で、今はゆうが入って――。
 その時、トントン、とドアがノックされた。
「雪弥、まだ起きてる? いいかしら?」
 ゆうだった。噂をすればなんとやら。お風呂から上がったんだ。
 エアコンのある部屋とは違って廊下は寒いから、早く入れてあげなきゃ。
省9
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