【WHITE ALBUM2】和泉千晶スレ ネコ2匹目 (527レス)
【WHITE ALBUM2】和泉千晶スレ ネコ2匹目 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/
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151: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/10(日) 23:32:46.33 ID:xkoDBqzP0 **********幕間 「…かずささん?」 板倉に話しかけられてかずさは我に返った。 『榛名』のキスシーンから第一幕の終わりまで、結局かずさはずっと立ちっぱなしだった。 「…行く…」 そうつぶやいたかずさに板倉は聞き返した。 「?…おトイレですか?」 「あの女のとこだよ!」 「えっ? かずささん?」 板倉を押しのけて出ようとするかずさであったが、座っていたのは端が詰まった席であったため、板倉や他の観客が邪魔になりすぐに出られない。 無理に出ようとしてつんのめったかずさを板倉は止めた。 「かずささん! まだ一幕目が終わっただけで、すぐ次が始まりますよ! まだ瀬之内さんには会えませんってば!」 そう諭されて、我に返り腰を下ろすかずさ。 しかし、体は座しつつもその目は怒りと苛立ちに満ちており、今にも舞台に飛び上がりそうであった。 何で? 何を怒っているの? 板倉は不安を隠せなかった。 やがて、第2幕が始まった。 ここからは物語が大きく現実から逸れ始めた。板倉がかずさの方を見ると、射抜かんばかりの視線で舞台を見ていた。板倉はホッとした。とりあえずは大人しく鑑賞しているようだ… 榛名の想いを知りつつ、和希に猛烈アタックを仕掛ける雪音。やがて、二人は恋人として付き合いを始める。 しかし、新進気鋭のポップス歌手として一人メジャーデビューを果たした雪音は和希とすれ違いの生活を続け、やがて、和希は雪音に隔意と嫉妬を抱き苦しむ。 一方、ピアノより和希のそばにいることを、雪音の身代わりであり続けることを選んだ榛名。しかし、やがて二人は過ちを犯してしまう。 『お前のことなんか別に何とも思っていなかった』榛名の、本当の、そして真摯で深い思いの発露。 そして… http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/151
152: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/10(日) 23:33:26.67 ID:xkoDBqzP0 「後悔…するぞ…」 「後悔なんて…し飽きた…」 暗転する舞台 「いつもの約束…守れよ?」 「榛名…」 「雪音には…内緒だぞ」 雪音は、ふたりの逢瀬に気付きつつも、カタチだけの「遠距離恋愛の彼氏と彼女」の関係にすがりつく。 いや、カタチだけの廃墟同然の関係にすがり、崩壊だけ先延ばしにするような日々を送る。 「『もぉ〜、ひどいよねぇ〜。誕生日にまで仕事入れられて〜』」 「『てなわけで、和希くんゴメン! 電話してくれてうれしかったよ! じゃあ…』」 場面が明転し、雪音の自室。電話の切れる音ともに枕に伏し、独り涙をこらえる雪音。 くすんだ色の空虚な部屋から「会えない二人」のハリボテのような関係がにじみ出ていた。 枕元に置かれた写真立ての中にだけ、3人の色褪せない姿がある。 …優しさ故、会えない日々の中で一人待ち続ける雪音 …臆病さ故、和希の想いから逃げ続ける榛名 …立ちどまる和希 かずさは血色を失いつつも舞台を凝視し続ける。板倉が時折小声で心配そうに話しかけたが、全く反応しない。 ピアノを捨てた榛名には、和希が側に残り、捨てなかった雪音には、歌だけが残される。 そうして、第2幕が終わったが、かずさは手足が震えてもはや立ち上がることすら出来きなかった。 ただ、張り付けられたように幕の閉じられた舞台を見つめ続けるのみであった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/152
153: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/10(日) 23:34:36.93 ID:xkoDBqzP0 そして、最終幕。 そんな嘘に塗り固められた日々に疲れた和希がふと、榛名のピアノを聞きたいと漏らしたところから話は終盤に向かう。 ブランクとスランプに喘ぎ、自暴自棄になって和希まで拒絶して引きこもってしまった榛名。その危機を救う為に現れたのは他でもない、雪音であった。 「…何のために来た…? わたしを罵りに来たのか? それとも…憐れみに来てくれたとでも言うのか?」 雪音を拒絶する榛名。しかし、雪音は引き下がらない。 「どうしてそんなこと…そんなこと、どうして言うの…全部あなたが臆病なのが悪いんじゃない!」 ぱしっ。平手の音が響く。 「勝手な…ことを言うな…あいつの…想いも夢も、尊敬も、焦りも、嫉妬も、彼女の座もずっと独り占めしておいて…今さら被害者ですよってしゃしゃり出てくるなっ」 ぱしんっ。榛名も負けじと返す。 平手打ちとともにお互いの本音をぶつけ合い、いつしか和解する二人。 「おまじないだよ」 別れ際に雪音が榛名に渡したのは、あのコンテストの控え室で和希から受け取り、以来片時も離すことがなかった、和希との絆のギターピックだった。 「おまじないだ」 そして、和希からは、キスを 舞台にあのコンテストの日の「届かない恋」が流れ、榛名はピアノを取り戻す。しかし、それは皮肉にもあの日の3人の思い出と和希と雪音の仲まで取り戻してしまった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/153
154: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/10(日) 23:35:42.84 ID:xkoDBqzP0 二人の為に身を引く決意を固める榛名。 榛名がピアノを取り戻したことを知った母親からの留学の薦めを承け、誰にも知らせずウィーンへ去ろうとする。 飛行機が起つ直前でその事を知り、空港へと向かう和希と雪音。 雪による遅延で奇跡的に3人は出会うことができた。 再会を誓い、和希と雪音は榛名を見送る。しかし、榛名はもう二人の元に戻らないと心に決めていた。 「あれ?」 「何か…ポケットに…」 「これ…和希のギターピック…」 その意味に愕然として飛行機に向かい榛名の名を叫ぶ雪音。その雪音に寄り添う和希。 二人の姿を照らしていたスポットライトが徐々に絞られ、舞台は暗転し、最終幕は閉じられた。 スポットライトが最後に照らしたのは二人の繋がれた手、それは二人の未来を暗示していた。 拍手に包まれる劇場にかずさの慟哭が響き渡った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/154
155: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/10(日) 23:44:48.27 ID:xkoDBqzP0 投下完了。 明日、明後日はかずさvs千晶です。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/155
156: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 01:03:49.07 ID:IkWb9Us60 >>142-146 いきなりかずさに馴れ馴れしすぎるような>千晶 千晶演じる雪菜に騙くらかされうなずいてしまうかずさ バンドを組んで友情を深めた三人が三角関係にってとこでちょっと反応欲しかった気も かずさの前で榛名を演じニヤニヤする千晶、美味しいぞw http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/156
157: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 01:07:49.89 ID:w4CbuvwJ0 あら随分大作 ご苦労さん でもこのスレ的には雪菜End後より、千晶End後の方が需要があったような… http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/157
158: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 01:14:47.59 ID:IkWb9Us60 >>150-154 ん〜もう少しかずさの蒼白度(?)が欲しかったかなーと それこそ顔面蒼白で声も出せないみたいな て、なぜに張り手合戦!?まさか千晶はその後もずっと観察し続けてたとか? ピック、たしか雪音は返さなかったんだよな 次はかずさが楽屋へ乗り込んで派手に張り手合戦、と読んだw http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/158
159: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 21:03:04.88 ID:TEnqWxrg0 >>156 >>158 感想サンクスです。 スマホからで恐縮ですが、千晶さんにインタビュー >>千晶さん。かずささんに馴れ馴れしくないですか? 「あはは。そこは賭けだったなぁ。向こうは今をときめくヒトだし、こちらも時間ない中、最終日前にかずささんの『演技指導』受けたかったしね …決め手は春希と雪菜の名前出した時の反応かな。『かずさの事も知っている二人の共通の友人』って誤解させて切り込むコトにした」 >>バンド組んで三角関係って、かずささんとってはすごくトラウマですよね。かずささんの反応薄くなかったですか? 「ん〜。確かに。1幕より三角関係露わな2、3幕の方が反応薄かったよねぇ? 事実から離れてるからかな? 閉幕時の声はでかかったけど…何でかなぁ?」 >>どうして張り手合戦? 「あれ? 三角関係の争いで張り手合戦って定番じゃない? いやさ、雪音はともかく榛名ピアニストなのに張り手いいのかわかんないけどさ」 >>雪音ちゃん、ピックを一時手放しちゃうんですね。 「うん。『和希から離れてもピックは返さない雪音』も構想したけども、雪音には愛や友情のために誓いを犠牲にできる強さがあると思った」 「さて、なんか控え室で待っていても来そうにないし。ちょっと行ってきま〜す」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/159
160: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 22:25:30.42 ID:TEnqWxrg0 **********「シアターモーラス」『届かない恋』閉幕後、場外のベンチにて 「…かずささん! …大丈夫ですか? しっかりして下さい!」 「………ううぅ…うう…」 板倉は困り果てた。閉幕後、板倉が何度呼びかけてもかずさはベンチにうずくまり、立ち上がろうとしない。 そこへ現れたのは千晶だった。 「いやぁ、そんなに泣かれるほど感動されると役者冥利に尽きるねぇ…」 「…っ!」 かずさが顔を上げ、涙も拭かず、憤怒の視線を千晶に向ける。 千晶は鋭い睨みにもひるむことなく、手にしたボストンバッグを床に置くと、飄々と芝居じみた語り口を始めた。 その口調は雪菜のものを模していた。いや、意図的に慇懃無礼な言葉を選んでおり、彼女を知るものなら怒り出すように意図されたバッドコピーだった。 「いやいや…『本日は脚本、私、瀬ノ内晶。本名、和泉千晶の劇『届かない恋』ご覧いただき誠にありがとうございました。 甚く嘆称いただけ何よりです。この度はご感想を頂戴したく参りました』」 それが、かずさの逆鱗に触れた。 …わたしの前でその女のマネをするな… ゆらりとかずさが立ち上がった。そして、 バシンッ! …どさっ 平手打ち一閃。千晶は豆が弾かれたように床に吹き飛んだ。 「かずささん! やめてください! 手を出すなんて!」 板倉が止めに入る。 が、その背後で背筋が凍るような冷たい声がした。 「これか…これが足りなかった…」 「!?」 驚く板倉が目を向けると、千晶がすくりと立ち上がった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/160
161: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 22:27:07.36 ID:TEnqWxrg0 「ピアニストだから本能的に手をかばう、なんて都市伝説だね。フルパワーじゃん。 それに、昨日も触って思ったけど鍛えられた硬い手指。鉤爪みたいだね。弱々しい音ばかりの平手打ちとは月とスッポンだ」 「まさか…あなた…」 板倉は悟った。さっきの吹き飛び方はいくらなんでもおかしかった。手も予想していたように素早く顔を完全にガードしていた。それに、吹き飛んだ先には本人が事前に置いた大きなボストンバッグ。 「…わざと、冬馬かずささんを怒らせて…手を出させた?」 「ご名答」 「…なんで?」 「『恋敵に対してするように手を出して下さい』ってお願いしたらちゃんとやってくれた?」 「?? …なんで冬馬さんに…っ!? まさか…」 板倉は勘付いた。かずさも気づいた。 「そう、演技指導は本人にお願いするのが一番だしね」 この女、和泉千晶は自分の脚本のために、演技のために、実在の人物を糧とする怪物であることに。 「そうか…そうやって春希たちにも近づいたんだな…なぜだよ…」 砂でも飲み込んだかのようなかすれた声でかずさは聞いた。 「だって、あたしファンだも〜ん。あなたたちの…そう、付属時代のステージから」 「…っ!」 「あんたたちの三角関係、歌からダダ漏れだったもん。もうはまっちゃってさぁ。 絶対これは脚本にしてやろうって。で、大学の三年間、二人を調べさせていただきました〜」 それから千晶は、かずさたちが聞きに入ったのを見計らい、ぺらぺらと何の罪悪感もなく、どうやって3人の関係を調べ上げたか喋り出した。 『女を感じさせない女性』を装って春希に近づいた事。 『商学部の長瀬晶子』に化けて雪菜に近づいた事。 春希からより多くの情報を得るために母との不仲を装い、夜明けまで語りあったことまで… かずさは魂を抜かれたように聞き続けた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/161
162: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 22:28:36.05 ID:TEnqWxrg0 全て話し終えた後で、千晶はそれまでのうすら笑いではなく、にこやかな微笑みを浮かべて言った。 「まぁ、でも、ケリついたみたいだね。あんたたちの関係」 「!? っ! 何を!?」 「アンサンブル増刊号、付属CD『White Album』ボーナストラック」 「!?」 「3人の和解の産物。あなたから声掛けないとあり得ないよね。あんな曲売られるの」 「………」 「春希とおめでとう、とだけ言わせてもらうわ。これだけは心から言える。」 「何…を…?」 「わたしが2年前最後に2人に合った時も雪菜ちゃんとの仲冷えてたしさ。特級スーパーかずさとして凱旋してきたあなたなら春希くんも鎧袖一触一発撃沈〜。そりゃあ雪菜ちゃんも笑ってあんたに譲るしかないさ」 「………違うんだ…」 かずさは弱々しい声で訂正しようとするが、千晶は聞こえないふりをして続ける。かずさの口調を真似て。 「トドメに『過去の事は忘れたさ。3人であの日に戻ってみるか。さぁ、わたしのピアノについて…』」 「違うんだってば!」 いつの間にかかずさの目から滂沱と涙があふれている。千晶は驚きの表情を見せて聞き返した。 「え? 何が?」 「………」 「まさか?」 千晶が不安げな表情をつくり、かずさを見返す。 「……うぅっ」 かずさは答えられず。ただ眼から涙を流し続ける。 その様子を念入りに伺って、千晶は言った。 「あ〜。誰かに話したほうが楽になれるよ? …例え相手が最低のクソ女でも」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/162
163: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 22:34:04.62 ID:TEnqWxrg0 かずさは訥訥と語り始めた。 「もう、春希は…」 ストラスブールでの再会。日本での公演を決めたわけ。日本での再会。イラついて板倉にあたり、春希に助けを求める羽目になったこと。 母親の悪だくみ、いや、計らいで春希の隣室で過ごした日々。 しかし… コンサートの時に来なかった春希とズタボロの演奏。 旧冬馬宅まで逃げた自分を追ってきた春希。自分を支えようとする春希。 だが… 「わたしは………春希を信じることができなかった………自分の親も………」 そして、知るべきでなかった真実を知ってしまう。母と春希が隠していた、母を蝕んでいた病魔… 世界を失い、部屋に籠る自分を助けに来たのは… 「雪菜…だったんだ…」 雪菜を拒絶した。 しかし、かずさを恐れず、春希を失うことも恐れず、自分の持てる力の限りの世界を巻き込んで、ただ自分を救おうとしてくれた雪菜に… 「完敗…だった」 元より周回遅れだった自分は身を退くしかなかったのだと。 言い終わったかずさの手足から力が抜け、かずさはその場に崩れ落ちた。 千晶はその結果に唖然としているかのように口を開けていたが、すぐに涙を流して見せた。 「ごめんなさいっ! そんな事になっていたなんて…知らなかった…全然想像もつかなかった!」 慌てて駆け寄り、慰めようとかずさの肩を抱く千晶。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/163
164: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/11(月) 23:39:01.89 ID:TEnqWxrg0 今日はここまでです。 感想お待ちしてます。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/164
165: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/12(火) 03:22:37.24 ID:Mnnoylp20 >>159 ちょっw 千晶が賭けをするとはw失敗したら千晶的に劇の面白さが(リスク高すぎ) 冷静に自己分析するかずさ・・・ありえねぇw >>160-163 閉幕後にしてはちょっと元気すぎって感じがしなくもないけど かずさに頬を張られて役者本能に目覚める千晶はナイス展開ですな かずさが手を庇わないのもストラスブールのストキング事件で証明済みだし説得力感じる で・・・・・・・・次は、まさかの百合展開とか 春希がいないなら、自暴自棄半分でかずさ意外と目覚めてしまったりしてw 千晶も引き出し広げるためにあえて果敢に挑戦 ・・・やばい、わりと真面目に可能性あるような気がしてきた;; http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/165
166: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/12(火) 13:00:10.82 ID:d/YG8bzJ0 「**の表情を見せて」 「不安げな表情をつくり」 「涙を流して見せた」 だまされるな〜かずさ〜 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/166
167: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/12(火) 20:00:47.14 ID:yV+1y9e90 特級スーパーかずさってこれか? ttp://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%9A%E3%81%95_(%E5%88%97%E8%BB%8A) http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/167
168: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/12(火) 21:17:25.63 ID:lZyFzptn0 整理してたらWA2のピロートークCDが出てきた 久しぶりに心温まる猥談を聞いたらまた千晶熱がぶり返してきたぜ FD欲しいな…後日談欲しいな…勿論18禁要素アリで http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/168
169: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/13(水) 01:45:49.75 ID:wZ4tktXS0 今日は日付変わるまで仕事して、明日は6時出;; ともあれ、今日はかずさvs千晶の続き http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/169
170: 名無しさんだよもん [sage] 2013/03/13(水) 01:46:37.77 ID:wZ4tktXS0 その鼓動のリズムはゆっくりと、規則的だった。あの時の、春希と同じ… 「………っ!」 だからこそかずさは気づいてしまう。感情を押し殺し、何かを隠そうとしている鼓動だと どんっ! 「きゃっ!?」 かずさから両手で突き放され、慌てて声をあげ、距離をとる千晶。 「だからぁ………悪かったって……」 だが、かずさは暗く震えた口調で千晶を問い詰める。 「『知らなかったから』悪かった…って、本当に思っているというのか?」 「え?」 「本当に『知らなかった』『想像もつかなかった』と言うのか?」 「何を?」 千晶はあくまでシラを切ろうとした。 しかし、かずさは追及の刃を振り上げる。 「嘘を吐けっ! お前のシナリオでは雪音が勝っているだろう! 雪音はっ、自分を省みず榛名を助けに来たじゃないか! わたしが雪菜に勝ったと思っているならなんで、わたしを怒らすのに雪菜のマネをしてみせたんだっ! おかしいんだよっ! おまえはっ!」 掴みかからんばかりの剣幕に慌てて板倉が間に入ろうとするが、かずさの手足には未だ立ち上がる力は戻っていなかった。 「…ちぇ…おかしいのはあんただよ」 千晶の目からは既に涙は引いていた。 千晶は舌打ちすると先ほどまで被っていた仮面の表情を一枚外し、不機嫌そうに眉を寄せて言った。 「…明らかに判断材料は足りていないのに…推論を勘だけで確証づけて正解に至ってしまうタイプ… あたしの一番むかつくタイプだ」 「…っ!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1338829309/170
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