[過去ログ] アカイイト / アオイシロ 〜第九十五章〜 (1001レス)
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180: 2011/12/19(月)00:12 ID:ReCGVR+C(1/6) AAS
慌てて書き上げてみたけど、結局間に合わんかった。
サクヤさんスンマセン。
・内容はサクヤ×ノゾミ的な。ノゾミちゃんをちょっと良い子し過ぎた感があるかも。
2月18日。夕刻。
羽藤宅。リビングにて。
彼女、浅間サクヤが勝手知ったる人の家で一人悠々自適にくつろいでいると、
「サクヤ、あなた今日が誕生日だそうじゃない」
何の前触れもなく、時代錯誤的な着物を着込んだ幼い少女が彼女の前に現れた。
「ノゾミかい?なんだい、ワザワザ現身まで出してそんなこと聞いてきて」
少女の名前はノゾミ。
浅間サクヤとは浅からぬ因縁を持つ、彼女と同じく人でないモノである。
普段は青珠と呼ばれる御守の中に引き籠っているので、
サクヤがこうして彼女の姿を見るのも久方ぶりだ。
「別に。ただ桂とユメイがそう言っていたのを思い出して、聞いてみただけよ」
「ふぅん。まぁ、そうだよ。だから今日はこうやってその二人の家に招かれて、
普段なら独壇場の台所にも立たず、借りてきた猫のように大人しくしている訳さ。
私の誕生日なんて、それこそ星の数ほど程繰り返してきたものだから、
今更祝う程のもんでもないと思うんだけどねぇ」
退屈な様子を隠そうともせず、大きく欠伸を零しながらサクヤは答えた。
ちなみに、今日彼女を招いた当の本人達、ユメイと桂は、サクヤの言う所の独壇場、
キッチンで彼女の誕生日パーティー用の御馳走を作るため奮闘している真っ最中である。
「ふん、祝われる側だというのに、何とも傲慢な考え方ね。
あなたみたいなハグレ狼、祝辞を受けていられる内が華だって自分で分かっているでしょうに。
人の好意は有り難く受け取っておくもの、なーんて台詞、
よりにもよってこの私に言われるようじゃお仕舞ね」
「そりゃ、死ぬ前も死んだ後も碌に生誕を祝ってもらった経験のなさそうな
可愛いお子様にとっちゃ、そうだろうけどねぇ」
「な!?なんですってぇ!!」
「はいはい噛みつくな噛みつくな。不本意ながら今日の主役は私なんだろ?
多少の無礼講には目を瞑って欲しいねぇ」
「くっ。無礼講の使い方間違ってるわよ。それは『さらりーまん』とかの宴会で、
飽くまで堅苦しい雰囲気無しのお約束としての言葉で‥」
「あんたも随分現代語に詳しくなったもんだ・・」
浅間サクヤは呆れてるのか感心してるのか判別のつかない神妙な顔で首を振ると、
ノゾミに対して向き直し、改めて聞く。
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