【とある魔術の禁書目録】御坂美琴アンチスレ62 (268レス)
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129: 2020/10/04(日)12:08 ID:8bSdicJh(2/6) AAS
『お前が仲間を呼んだり、投降が遅れるのはいいんだが、この小娘が壊れてもしらねぇぞ』
 そこまで行って男は携帯を黒子に向けたのか、悲鳴が一際大きくなる。
『あぁあああああ!! あ”ぁああ”あ”あ”あ”っ』
「黒子!」
 聞こえないと分かっていても出る叫び声。すぐにまた悲鳴が遠くなり、男の声がする。
『もう少しで仲間達がお前のところに着くだろう。そこでおとなしく捕まるだけでいい。そうしたら、この女は解放してやるよ。俺らの目的は、あくまでお前だからな』
「私……?」
「そう。レールガンをめちゃくちゃにしてやる。それが俺達の目的だ」
 男の言葉の裏を読もうとする美琴。確証はないが、下衆の言葉に嘘はないように思える。あくまで美琴が目的。今までに何度もこういった輩を倒してきた。そのツケを今、払わされようとしている。
「分かったわ。黒子にはもう手を出さないで。私が、投降するから。もし約束を破ったらどんなことをしてもあんた達を、殺す」
『分かったよ』
 男の声の後ろから聞こえていた黒子の悲鳴が消えた。
 次の瞬間、部屋の外から足音が近づいてきて、部屋の中に入ってきた。
「お、いたな?」
「へへっへ」
 醜悪な笑みを浮かべた男二人を見て、美琴は携帯の電源を切る。そして強い言葉で告げた。
「投降するわ。黒子は絶対に見逃すこと。いいわね」
「ああ。いいぜ。お前のそんな強気なところが壊れていくのが見られるなら、あんな女なんてどうでもいい」
 男の一人が手錠を取り出す。美琴に後ろを向くように指示してから近づいて後ろ手に手錠をかける。
 その瞬間、美琴の体に急激な圧力がかかったかのような感覚が来て、崩れ落ちそうになった。
「なっ……これ、は……?」
「手錠型のキャパシティダウンだよ。しかも強さはあの装置より上だ。お前は電撃を出すことすらできなくなったんだ」
 美琴はいつも通りに電撃を出そうとする。通常のキャパシティならば力を思うように使えないだけで力自体は発現する。だが、今は出すことすら不可能になった。
 今、美琴はただの中学二年生の少女に成り下がったのだ。
「へっへっへ。場所を移してから、たーっぷりと調教してやるよ。へーっへっへぇ」
 後ろから抱えられるようにして体を捕まれて、美琴は運ばれていく。その間に胸を揉まれても抵抗さえできない。羞恥に頬を染めつつも、頭は何とか打開策を考えている。
(これでひとまず、私が耐えればなんとかなる……黒子……無事でいて)
 美琴は悲痛な思いを胸に、男達に連れられていった。

 胸をずっと制服の上から揉まれて不快感が消えない美琴だったが、声にすればするほど不良達の思うままになると分かっている。不快感のをこらえるために、美琴は精神力の大半を使っていた。そのため、向かいの廃墟の入り口に着いた頃にはすでに体力が底を尽きかけていた。持ち上げられるように連れてこられた美琴は手を離され、ふらつきを押さえきれずに膝から地面にしゃがみ込む。両腕が後ろで手錠をかけられていたが、バランスを保てたの奇跡に近い。
 疲労を隠せず俯いていた美琴だったが、すぐに違和感に気づいた。
「黒子は……どこ?」
 ゆっくりと顔を上げる。視界にはにやついた笑みを浮かべる男達が多数。誰もが美琴を見て彼女の嫌悪感を催させるような笑みを張り付けて、視線を促していく。何人かの視線を追っていった先に、倒れた人影が見えた。
「――黒子ッ!」
 砕けた灰色のアスファルトの上に、肌色の体が横たわっている。顔は真っ赤に染まり、口をだらしなくあけて舌が出ていた。目はどこを見ているのか美琴には全く分からない。生きているのか死んでいるのかそれさえも曖昧な境界線上に黒子は倒れている。
 常盤台の制服は脱がされ、下着さえもはぎ取られている。汗が浮き出た上半身。下半身からは血が流れてアスファルトを汚していた。
「黒子に……黒子に……」
「何をしたってか? お嬢さんでも分かるのかい?」
 視線だけで相手を殺すかのように鋭く睨みつける美琴。しかし、何もできないことを知っている男は軽く受け流して口を開く。
「お前が思ってるような事はしてねぇさ。ただ、押さえ込んでマンコにスタンガンを当て続けたらああやって無反応になっちまったんだよ」
 女性器の別称を聞いて頬が赤く染まった美琴だったが、その赤らみを黒子への暴行に対しての怒りが塗り変える。美琴の整った顔立ちが憤怒に染まり、髪の毛が少し浮き上がった。
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