処女作 (102レス)
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(1): 美奈♪改名しました♪ 2021/07/11(日)15:43 ID:VtDNBE4J(1/2) AAS
#2「春菜の過去!私が悠人を振った理由…」
―7月12日
「悠人は知らないよね…私が、悠人を1度断った理由。今から話すことが、私の過去なんだ…
―2021年3月
「心花婆ちゃん、それ本当…ッ?!」
3月6日の深夜3時半頃。心花婆ちゃんから電話が掛かってきた所…正人爺ちゃん…元気だったのにッ…
(私…カッコ悪い…ッ…もう誰も傷付けないって決めてたのに…)
着替えながら、そんな事を考えた。思えば思うほど、隠れてしまうお爺ちゃんへの思い…
(私、以外とお爺ちゃんの事好きだったんじゃん…)
それから30分車を走らせ、飛鳥原病院についた。夜の病院とか、かなり不気味…でも、行かなきゃ行けない。お爺ちゃんの元に…
(お爺ちゃん…大丈夫だよね…ッ?!)
その淡い予感は外れ、顔にはティッシュか布が被されていた。
(そんな事…そんな事ない…信じたくないよ、でも…本当に…?)
泣いたら、死を受け入れるようで嫌だった。でも、その4日後は号泣さぜるを得なかった。
(あの日、何も言わなければ…1年前、ちゃんと握手してれば…時は帰らないの分かってたら…
私、本当にダサい…最低だ、最低だ、私…)

それから2か月後、私は中学3年生に進級していた。運動会も迫り、テストも迫っていた。
(悠人のことは好き…でも、受け入れたらお爺ちゃんを傷つけてしまう…やっぱり…)

「悠人、ごめん!私、受け入れられない…私のことは忘れて…」
「えっ?!ちょ…待ってよ、春菜…」

あれから2か月たち今に至る。
(色々な事があったけど、私は今が幸せ…1度断ったからこそ、好きだと気づけた…)
「黙って聞いてくれてありがとう…それから、振ってごめん。私が悠人を振った理由。それは誰かを傷つけたくなかったから。私の過去を知っても、悠人の思いは変わらないよね?」
悠人に顔を向け、彼を見た。彼の涙は優しくて、不器用で温かかった。
「泣かせてごめん。私、本当に酷いよね…これで、好きとかありえないよね…あはは、はは…」
「そんな事ないよ。俺が…勝手に泣いただけで…そんな事隠してても、俺には分かるよ。水原先生に生徒手帳出したとき、春菜は泣いてた…あれは、家族に何かあったって証拠。俺は分かってたよ。あと…今更だけど、言ってもいい?」
「…うん」
「俺は春菜が好きだ。世界一好き。今は付き合えないけど…受験があるけど…何があっても、僕の気持ちは変わらない…安心して」
「…うん…ありがとう、悠人…」
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