中島みゆきの名曲 (198レス)
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143(1): 05/14(火)18:20 ID:PNJ/GP8u(1/3) AAS
「毒をんな」前編
「佐々木さん、私、分かるかなぁ〜 エリ。ジンライムのエリよ。
何よ、最近、全然、顔を見せてくれないじゃないのよ… あのさ、私の店、
来月で、ちょうど、10年経つのよね… 今度、盛大に開店10周年記念
パーティしようと思っているんだけど、来てくれる…?」
「もしもし、橋田さん…?! 私、分かる? オホホホホ...」と
自分の経営する店の常連客に手当たり次第、次々と電話をかけていた...
「昭ちゃん... 私ね… 大きな川のほとりで生まれたの...」「え、ぇ?」
「いいから黙って聞いて! そうよ私の田舎のこと... 山があって、豊かな
水と美味しい空気があってさ、そこを大きな川がゆったりと流れているの...
この川の周囲に人が集まって村を作って… その川の恩恵を受けながら...
みんな生きて来たの... でもさ、私の周囲には川がないの...
この街のどこにも川がないのよ。心のよりどころになるような
川がないの... 分かる…?」
「ママ! なに、おとぎ話みたいなこと言って…?!」
「昭ちゃん! …私... あいつを殺しちゃった...」「何だって!?」
「あいつを殺しちゃったのよ! ねぇ、助けて... お願い! 私を助けてよ-」
「ママ、なんて馬鹿なことしたんだよ!」「昭ちゃん! 昭ちゃん、聞いてる…?!」
「………」電話を切られた... ……… 私だってさ ………
…好きでこんなバカなことした訳じゃない… 頭が混乱して…
...訳がわからなくなっちゃった.........
( 私があの男と出会ったのは... 12年も前のことだった......
青山の夏の舗道だった... まだ若かったし、田舎から東京に出て来たばかり、
戸惑いと孤独の中で、人を見分けることなど、とても出来なかった...
ホテルに連れ込まれそうになった時だった。私が嫌がり「いゃあ、やめてー!」と
声を上げて叫ぶと「ここまでついて来て、ギャアギャアわめくんじゃねぇや!!」
私は必死で通りがかったホテルの従業員の女の人に向かって
「警察、呼んでください!! お願いします !!!」と助けを求めた。
「おい! ハバア !! 呼ぶんなら、呼んでみろ!! 客が一人も入れねぇように
毎日、うちの若いもん(組員)、入り口にたむろさせるぜ!!」 )
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