エロコメ専用pt.6 (1002レス)
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78: 09/03(火)22:35 ID:t8uRr6vz0(32/46) AAS
自我の未確立が招く、不安定な自我

一口でいえば、自我の未確立である。自我とは感情をコントロールするものである。また超自我とイドの間をつなぐものでもある。

欲求と規範を統合するものである。自我の働きがあるからこそ、人は超自我の支配するがままにもならないし、また衝撃のまま生きて破滅することもない。

規範意識が肥大化しているということは、超自我がその人を支配しているということである。たとえば仕事以外の願望がない。そしていつも「仕事がはたしてうまくいくかどうか」を心配している。それが、言葉を換えれば、自我の未確立なのである。

自我を確立していない人にとっては、身近な人が規範の代理人となる。無意識の領域にとっては、身近な人は束縛者となる。

環境の変化が意識と無意識の間にある障壁を破壊しそうになると、規範と衝動が直接激突しかねない。そのような環境の変化した状況では、無意識の領域にある衝動が障壁を壊して活動しそうになる。

そのような時にその障害となるのが、近い人である。そこで近い人が不愉快になる。近い人に不機嫌な人は、自我が未確立なのである。誰であったか父親の不機嫌について書いていた。

若い頃父親が不機嫌にしていることで嫌な思いをしていた。しかし自分も結婚して、ある時自分の家族に対し自分が父親とそっくり同じ不機嫌に苦しんでいるのを発見してびっくりする。

そのようなことはよくあることであろう。なぜなら情緒的に未成熟な親に育てられれば、その子も心理的には成長できない。家族というような近い人たちに不機嫌なのは、まず自我の未確立な人である。

そのような人も、近くない人には外面で、いい顔をする。外の人には防衛的で従順になる。外の人に対しては不安から緊張しているので、無意識の領域は完全に意識から遮断されている。

いわゆるよい子、外面がよくて内面の悪い人、それらの人は、自分の中に自分が意識しないでいる膨大な領域があるということにはまったく気がつかない。しかし近い人といる時には、緊張が解けるぶん意識と無意識とを分けている障壁が弱くなる。
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