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海未「ホノカ探し・・・?」 [無断転載禁止]©2ch.net (789レス)
海未「ホノカ探し・・・?」 [無断転載禁止]©2ch.net http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/
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438: 名無しで叶える物語(はんぺん)@無断転載は禁止 [sage] 2017/07/18(火) 20:16:02.39 ID:ePMFkVNX 無理せんでも大丈夫やで http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/438
439: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 20:43:44.32 ID:Z7I8hafI 理事長室に入るのはロックの服装をして校内放送で呼ばれた時以来だった にこ「・・・」 理事長室は身体サガシの冷酷な雰囲気とは違い、どこか暖かい風が流れていた にこ「何でここだけこんなに違うのかしら・・・」ガチャッ ドアにしっかりと鍵をかけ、理事長室を物色した にこ「穂乃果の身体がもしかしてここに・・・?」 理事長室に置いてある立派なタンスは堂々とした威厳を醸し出していた にこ「・・・」ドキドキ 本棚の取っ手に手をかけ、一つ目のタンスを開けた・・・ ギィーッ... にこ「・・・服?」 一つ目のタンスには、ハンガーに掛かった高級そうな服が2枚ぶら下がっていただけだった ここは、ハズレだ・・・そう思い扉を閉めた タンスは残り3つ。 本当にこの部屋には何かがあるのだろうか....心のどこかで疑問を持ちながら2個目の扉を開いた http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/439
440: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 20:54:00.63 ID:Z7I8hafI ペタッペタッペタッ.... 不運にも足音はドアの前で止まった 4人は息を止め、気配を消そうとした 「・・・」バクバクバクバク!! 心臓の鼓動が外にも聞こえているんじゃないか・・・ それぐらいに4人の緊張は絶頂間近だった ・・・ 海未(・・・音がしない・・・?) 1分位が経った....一番、ドアに近い海未は耳を研ぎ澄ませた 海未(行った・・・?) ドアの外からあの不気味な足音は消えていた。 しかし、この身体サガシにも慣れてきている。こんなことで朱色の子が引き下がる訳がない 私達4人はそれからもずっと静かに....静かに気配が消えるのを待った・・・ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/440
441: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 21:15:04.07 ID:Z7I8hafI 真姫(・・・?) 楽譜をずっと見つめていると、何か文字のようなものが所々に散りばめられていた 確認できる文字を頭に叩き込んだ 『明日』『手』『終わ』『知ら』『しく』 真姫(このページにはこれだけね・・・) 次のページをめくろうとした グッ... 真姫(・・・ん?引っかかって・・・) そこだけページとページがノリ付けされていて開かないようになっていた 真姫(気になるわね・・・)スッ 音を出来るだけ立てないようにそのページのノリ付けを丁寧に剥がしていった ことりが何してるの?という表情でこっちを見ていた 何も気にせず作業を続けた.... 少しずつ少しずつ丁寧に左手と右手を交差させながら剥がしていく 外の朱色の子の存在を忘れかけ、妙に気を惹かれる楽譜の作業の方に気が集中していた http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/441
442: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 21:27:39.32 ID:Z7I8hafI 手を止めた 剥がすのにあまり、時間は取らなかった 気付かなかったが私はいつの間にか額に汗をかいていた 真姫(・・・)ゴクッ 顔を上げると3人共興味津々に楽譜を見ていた 海未の方を見た 海未(・・・)コクッ 真姫(・・・)コクッ 私たちは無言のやり取りをした 恐らく、「開いていいですよ、真姫」と言っているんだろうな、と自己解決した 皆の期待を胸に、謎のページをゆっくりと開いた・・・ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/442
443: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 21:38:42.36 ID:Z7I8hafI にこ「これで、最後ね・・・」 いよいよ4つ目のタンスの前に立った それまでのタンスは全て見掛け倒しで、中には参考になりそうなものは一つも入っていなかった にこ「・・・よしっ」グッ 取っ手に力を込める ギッ... にこ「・・・!」 タンスは今までの倍、重く感じた ギギッ.... にこ「何でこんなにっ・・・?!」 タンスが少しだけ開いた・・・ にこ「?!」 バンッ!!! 大きな音を立てて扉が一気に開いた http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/443
444: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 22:02:25.87 ID:Z7I8hafI にこ「なっ・・・何これっ・・・?!」ビュオオオオッッッ..... タンスに部屋中のプリントや絵画が吸い込まれていった にこ「・・・くっ・・・!!」ガシッ 近くの理事長席にしがみついた・・・私の身体までもがタンスの中に吸い込まれそうになっていた タンスの中は真っ暗で、何もない。小規模なブラックホールがそこには存在した。 そんな中、一つの声が私の脳を刺激した 『おいで・・・』 にこ「・・・?!だっ、誰っ?!」キョロキョロ 部屋中を見渡しても私以外誰も居なかった。 ・・・けど、その声は何処か暖かく私を招いているようだった・・・ にこ「・・・あれっ・・・?」シュゥゥッ... 風は少しずつ弱くなっていった 『おいで・・・』 再び招かれる.... にこ「........」フラッ 暖かい風が私を包み込むように流れた 『おいで・・・』 にこ「.......」スッ... タンスの中に手を伸ばし、私は『招かれた』・・・ ビュオオオオオオオオオッッッッッッ....... ...... 理事長室は静けさを取り戻し、普段の理事長室に戻った にこ「・・・?」 次に私が目覚めた時はもう、そこは私の知っている世界ではなかった・・・ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/444
445: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 22:04:21.35 ID:Z7I8hafI 一旦ここまでです http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/445
446: 名無しで叶える物語(わんこそば)@無断転載は禁止 [] 2017/07/18(火) 22:30:15.12 ID:Vfoe66LL 乙 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/446
447: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@無断転載は禁止 [sage] 2017/07/19(水) 07:48:01.32 ID:iJmGpDm8 ほ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/447
448: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 19:59:36.06 ID:x/X27cZ2 謎のページをめくった・・・ 真姫(・・・?) 五線譜の上に音符は散りばめられていなかった 代わりに作曲者だろうか?名前のようなものが薄っすらと書いてあった 真姫(・・・名前かしら?でも、作曲者だとすると名前の数が多すぎるような・・・) ざっと数えただけでも9人の名前が載っていた 海未「・・・!」スッ 海未が指を指した先の名前をよく見てみる..... 真姫(なんで、この子達の名前だけ・・・?) その2人の名前の所には後で付け加えられたのか、上から斜線が引いてあった 花陽「・・・!!」 花陽は目を大きく開き、ノートを指差した 真姫(こ、この文字・・・?) 右ページには消しゴムで消されているがハッキリと跡が残っていた 『廃校』 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/448
449: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 20:19:59.99 ID:x/X27cZ2 このページを見て一番大きく反応したのはことりだった ことり(廃校・・・?確かお母さんから聞いたけど、この学校は私達が入る前は廃校の危機はなかったはずなのに......それに・・・) ノートを真姫の手から受け取り、そして確認した ことり(このノート・・・最近のものじゃないし....最近どころかずっと前のもの・・・だよね・・・?) 『廃校』の二文字が大きく書かれた右ページにはそれ以外のものは書いてはいなかった ことりが次のページをめくろうとした時だった... ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリッ!! 「?!!」ガタッ 思わず全員が反応してしまった そうだ....私たちはノートに気を取られすぎて忘れてしまっていたのだ ドア一枚挟んだ向こう側に朱色の子が居ることを・・・ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリッ!! 私達の反応を楽しむように朱色の子はドアを引っ掻き続ける http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/449
450: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 20:40:24.26 ID:x/X27cZ2 海未「・・・!!仕方ないですっ!何もしないよりは動きましょう!!」 隠れることを諦めて海未は口を開いた ガリガリガリガリガリ....... 海未の声が聞こえたのか朱色の子はドアを引っ掻くのを止めた 海未「・・・とりあえずここでじっとしてても何も始まりません!!手当たり次第に倉庫を探し尽くしましょう!!」 海未「ここの扉は鉄ですし流石にいきなり開けられることは無いと思うので・・・急ぎましょう!!」バッ 海未は言葉通り、手当たり次第に探し始めた それに続き花陽も反対方向を必死に探し出した 真姫とことりは前方を分けて探す・・・ 誰も何も言わずとも勝手に役割は決まった 誰も文句を言わずに黙々と.... http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/450
451: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 21:25:29.14 ID:x/X27cZ2 ドオォォンッ!! 「?!」 ドオォォンッ!! 朱色の子がドアに体当たりを始めたのか物凄い音が倉庫中に響いた 花陽「ど、どう・・・どうしよっ・・・!?」フルフル 花陽が震える声で言った ドオオオォォンッ!! 3度目の衝撃は今までの比では無かった 扉が少しヘコみ、その間から廊下の光が一筋倉庫を照らした 真姫「このままじゃ.....」グッ 私たちは今にも壊れそうなドアから後ずさりをした ただし、一人を除いては・・・ 海未「・・・真姫、ことり、花陽・・・必ず頼みますよ?」 海未は私達にそう残すと扉の方に近づいた ガチャッ!! 真姫「ちょっ!!海未っ.....?!」 声を掛けたときにはもう遅かった 海未は手で顔を覆いながらドアの外へと走った ペタッ...ペタペタペタペタペタッ.... 不気味な足音は海未の走った方を目掛け、追いかけていった 残された私たちはしばらくの間何も考えることができなかった http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/451
452: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 22:04:57.21 ID:x/X27cZ2 にこ「・・・ん・・・っ?」ムクッ 身体を起こし、辺りを見回した にこ「何処・・・ここ・・・?」 木造の建物の前に寝転がっていた にこ「あれ・・・さっきまで理事長室に・・・?」 どこを見ても、周りは知らない建物ばかり・・・ それに、どの建物も木造・・・まるで昔にタイムスリップしたようだった にこ「・・・フフッ」スタスタ 私の中の好奇心は留まることを知らなかった http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/452
453: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 22:21:33.90 ID:x/X27cZ2 にこ「・・・んしょっ!」ニョキッ 段差に乗り、1階の部屋を覗いた にこ「教室・・・?なのかな?」 木で出来た長机と椅子が数カ所に置いてあった その上には、制服らしきものも丁寧に畳まれていた にこ「セーラー服・・・?しかも、ちょっと泥も付いてる・・・」 とても、キレイとは言えない制服だった にこ「そういえば・・・生徒は居ないのね・・・」 今、この校舎に人は居ないようだ にこ「校舎なら・・・」キョロキョロ にこ「あった!!」タッタッタッ 正門があることに気づき、校舎の外に出てみることにした ガタンッ!!ドオォンッ!! 様々な音が遠くから聞こえる http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/453
454: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 22:40:49.14 ID:x/X27cZ2 にこ「・・・なんだか気味が悪いわね」 校舎の外に出たぐらいからポツポツと人が現れるようになった けど、すれ違う人一人一人が自分を怪訝な目で見ていた にこ「それにこの服装どこかで・・・」 女の人はモンペを履き、胸には名札を付け、下駄を履き地面を鳴らしていた 気付けば校舎は見えなくなっていた にこ「・・・あっ」 何分ぐらい歩いただろうか・・・印象深い建物が目の前には建っていた にこ「この家・・・?」 どこかで見たことのある家だった にこ「なんだったけ・・・?」 あと、もう少しのところで思い出すことができなかった にこ「まぁ、いっか」スタスタ 更に、歩くことにした http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/454
455: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 22:52:10.12 ID:x/X27cZ2 にこ「この世界・・・どこかで見たことが・・・」 既視感を必死に思い出していた 人影が徐々に増えてきた でも、どこを見ても私のような服装は一人も居ない 全員似たような服装をしていた 女性はモンペ。男性は昔でいう憲兵の様な服を着ていた 私は、出来るだけ人目につかないように縮こまって歩いていた にこ「痛っ・・・?!って何よ階段じゃない・・・」 階段を上ろうとしたその時だった にこ「・・・?!」 既視感どころではない にこ「ここって......こころとここあと通る場所・・・!!」 こころとここあを連れて買い物に行く時必ず通る橋と酷似していた この世界に入り、初めて人に話しかけた にこ「すいませんっ?!この橋の名前っ!!なんて言うんですかっ?!」 いきなり話しかけられたおばさんは少し驚いた様子を見せ、返事をした 『この橋の名前かい?この橋はねぇ....』 おばさんが橋の隅に指を指した にこ「・・・!!?」 にこは目が点になった 『昌平橋って言うんだよ....』 http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/455
456: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 23:17:43.99 ID:x/X27cZ2 にこ「昌平...橋・・・?」 勝手におばさんに聞き返していた 『そう。昌平橋だよ?20年前ぐらいに出来たかなぁ...この橋でよく夫とデートしてねぇ....』 にこ「昌平橋......」 おばさんの惚気話はそっちのけで私はずっと考えていた 現実でこころとここあと買い物をする時よく通っていたこの橋 よく見てみると橋は色も剥げ落ちていない、しっかりとした橋だった にこ「まさか・・・」 嫌な予感が私の脳をよぎった にこ「おばさん!!ありがとうっ!!」ダダッ 『あら?もう行っちゃうのかい・・・?気をつけてね〜』 にこ(もしかしてっ....もしかして....っ!?) 私の読みがあっていればこの橋を真っ直ぐ行った先には・・・ http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/456
457: 名無しで叶える物語(もみじ饅頭)@無断転載は禁止 [] 2017/07/19(水) 23:34:59.81 ID:x/X27cZ2 希(実はね・・・この傷は・・・) 希の話を思い出していた にこ(もし、そうだとしたら・・・!!)タッタッタッ... 角を曲がった にこ「・・・!」ザッ... にこ「久しぶりね.....ここも.....」ダダッ 私は階段を駆け上がった にこ(でも....もう......)ダッダッ 半ば、諦めていた http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1497263054/457
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