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110: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:34:12.02 ID:/u0WVwdOa 独裁国家でも、いい国もある! シンガポールなどは建国以来、一貫ずっと人民行動党が議席の大多数を占めており、朝日新聞から「明るい北朝鮮」と評されるほど、開発独裁国家として認識されています。  経済は豊かで治安もよく、政治腐敗も少ないとされており、独裁国家とは思えない住み心地のよう。 サウード家が支配するサウジアラビア王国も豊かな国ですね。 ブルネイなども税金がなくとても豊かで、政治的にも安定している国ですが、非政府組織「国境なき記者団」による「報道の自由」ランキングでは全180国のうち155位前後となっています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/110
111: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:34:53.37 ID:/u0WVwdOa 一方、豊かではない独裁国家は地獄… このように周囲から独裁国家と位置付けられても国民が不満を持たず豊かに暮らしている国もあれば、もはや奴隷以外の何物でもない生活を毎日強いられている独裁国家も存在します。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/111
112: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:35:42.30 ID:/u0WVwdOa 5位 飢餓と病気が蔓延…「ジンバブエ」 世界一の独裁者として悪名高いムガベ大統領が独裁する、 南アフリカ共和国の北部にある国。 国の経済をズタズタにしたハイパーインフレーションが特に有名ですね。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/112
113: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:36:52.98 ID:/u0WVwdOa 白人、特にイギリスが大嫌い! 極端な黒人至上主義を掲げており、反白人体制を推し進めた結果、経済制裁を受け国民全員が飢餓状態に。 ジンバブエドルは貨幣として意味をなさなくなり、2015年に廃止されています。 国民は強制労働を強いられており、難民も大勢出しています。   もともとはテニスが強い国でしたが… スポーツ分野でも白人選手の排斥により、試合出場すらままならない大ダメージを受けました。   メディアは意味をなしていない 欧米メディアによる取材は禁止、国内でも報道規制は厳しい模様。   平均寿命は36歳! 国民の3割がエイズに感染し、平均寿命も約36歳と、短命すぎる国民を他所に、ムガベ大統領自身は非常に絢爛豪華な生活を送っていると批判を浴びています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/113
114: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:38:46.67 ID:/u0WVwdOa 4位 大統領は大量虐殺の罪で指名手配!「スーダン」 ワシントン・ポストの付属誌「パレード」が出した「世界最悪の独裁者ランキング」で毎回上位ランキング入りを果たしているバシル大統領が率いる、北アフリカに位置する国家。 国際指名手配をされているバシル大統領 反政府派200万人以上を虐殺しており、さすがに「やりすぎやろ…」と、国際刑事裁判所(ICC)に指名手配されているという始末。 内戦、内戦、とにかく対立! 南北スーダン内戦により南スーダンと戦争状態にあり、国民は生活云々というより内戦に巻き込まれないよう必死。 南スーダン側では、死ぬか、兵士や奴隷となるか、運が良ければ避難民となるか、そんなレベルです。 日本からも国連平和維持活動(PKO)として首都ジュバに自衛隊が派遣されていますが、赤十字国際委員会(ICRC)は「南スーダンの人道状況は極めて深刻」であると主張しており、南北の対立は悪化の一途をたどっています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/114
115: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:41:01.84 ID:/u0WVwdOa 3位 中央アジアの北朝鮮「トルクメニスタン」 中央アジア南西部にある、国土の85%が砂漠という国、トルクメニスタン。 元ソビエト連邦の構成国で、現在はサパルムラト・ニヤゾフ大統領を頂点としていた独裁国です。  「地獄の門」と呼ばれる、炎が燃え盛るガスクレーターが有名です。 とにかくニヤゾフ大統領をヨイショしなきゃ。 ニヤゾフ大統領が「嫌いだから」という理由で口パク、化粧、ヒゲ、長髪、金歯などを禁止。 大統領の肖像や銅像を立てまくり、年金廃止、地方の人には必要ないということで地方の図書館や病院を廃止する、伝染病は「そんなものない!」として病名を口にすることを禁ずるなど、自分が良ければそれでいい!を地で行き過ぎた人。 しかし2006年にニヤゾフ大統領が死んでからは、禁止されているものを少しずつ解禁し、建て直しが図られているのだとか。 それでも世界の報道自由度ランキングではワースト3位。 観光写真やビデオ撮影も禁止、インターネットも禁じられていました。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/115
116: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:43:12.84 ID:/u0WVwdOa 決められた生活、外見、職業… 首都平壌にいる国民は特権階層で比較的裕福な暮らしをしているようなのですが、それでも髪型から職業に至るまで、すべて割り振られています。 職業選択の自由、表現の自由、移動の自由など、とにかく「自由」は制限されており、階級社会が徹底されています。 海外メディアには常に厳しい監視の目が付きまとい、北朝鮮の自国民は正しい情報を知る術がない現状です。 世界の報道自由度ランキングではワースト2位。 農村部ではその日食べるものを自給自足で作ることが大前提。 モデルシティ平壌と地方では、同じ国…いや、同じ時代とは思えない格差が広がっています。 しくじったら強制収容所行き! 脱北者や、独裁体制を乱す犯罪を犯したものが主に収容される強制収容所。 男女区別なく強制労働を強いられるほか、監視員の裁量によりリンチ(性的暴行含む)や銃殺、公開処刑が頻繁に行われていると言われています。 飼料用トウモロコシと塩水程度の食糧で約12時間の過酷な労働を強いられ、作業が終わらなければ徹夜、または銃殺となるようです。 ちなみに辛さに耐えかねて自害をすると、家族や孫、親戚一同も収容されるか、僻地への追放処分となります。 「模範囚」と呼ばれる男女が選ばれ、結婚と子作りをさせられる制度があり、生まれた子供は教育を施されず労働のみ行う道具として育てられる(表彰結婚)など、非人道的な行為が横行しています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/116
117: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:44:41.19 ID:/u0WVwdOa ↑ 2位 ご存知、北の将軍様率いる「北朝鮮」 世界最悪の独裁国家と言われている北朝鮮。 おそらく知名度だけで言うと、No1の独裁国家なのではないでしょうか。 日本人拉致問題や核ミサイル発射などのニュースもあり、日本と最も関係が深い独裁国家と言えます。 一応、観光は出来ます 他国からの取材はNGという独裁国家が多い中、北朝鮮は観光業にも力を入れている方です。 ビザも発行されており、平壌高麗ホテルなどでは日本円も使えるので、ツアーで行く「怖いもの見たさ満載の旅行客」に需要があるとか。 ツアー客は丁重にもてなされ、高級ホテルや専属運転手などがつく扱いですが、ホテルの部屋はナチュラルに盗聴されている確率が高いとされています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/117
118: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 14:48:06.80 ID:/u0WVwdOa 1位 刑務所国家と名高い「エリトリア」 世界でも刑務所のようだと悪評が高いアフリカの北東部国家、エリトリア。 名前を聞いたことがない人もいるかもしれないこの国が、現代の独裁国家1位となりました。   全員無期限の兵役 この国ではなんと、18以上の男女は全員無期限の兵役が強いられています。  一応60歳で兵役は終わりとされていますが、その後は残念ながら、道路工事やダム建設などの重労働に駆り出されます。 憲法、選挙はなし! なお、憲法もなければ選挙もなく、法律ではなくイサイアス・アフェウェルキ大統領が支配する国となっています。 ジャーナリストは入国禁止! 外国人記者は入国できず、特例で取材の許可が下りたとしても、政府の監視が常に付きまといます。 世界の報道自由度ランキングでは堂々のワースト1位。 政府批判は死を持って償う このような国家ですから、政府の批判をしようものなら即死刑。 エリトリアの国民は、国際試合の際に国外逃亡をすることを目標に、スポーツ選手を目指す人も多いのだとか。 その証拠に、2012年までに4つのスポーツ代表チームが、監督ごと行方不明になったり、難民申請をしたりしています。 難民はシリア人、アフガニスタン人に続いてエリトリア人が最多となっています。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/118
119: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 15:10:37.60 ID:NQRviBKMa “民主主義”は優れた政治制度ではありますが、大きな落とし穴があります。それは「独裁制」です。とはいっても「独裁制」は民主主義と対立するものではありません。そこがやっかいなのです。 ──民主主義では、絶対の権力を人民が握っている。そういうかたちの、絶対の国家主権が存在する。民主主義と独裁主義のあいだには、その絶対の権力を、みんなが握っているか一人が握っているかという違いしかない。 それをヒトラーが握ったのが、ナチスドイツ。民主主義的なワイマール共和国からヒトラーのような独裁者が登場したように、民主主義は状況次第で、いつでもいわゆる独裁制に転化しうるわけです。── 民主主義には「法の絶対性」があります。ですから、主権者が「独裁者に権限を与える法律をつくる」ことで独裁制を成立させてしまうのです。 ──民主主義とは、「さあ、独裁政治になってください」と培養液を入れたシャーレの蓋を開けて待っているようなもの。 そこに「独裁菌」が飛び込んでくれば、すぐにホンモノの独裁制になる。そういう不安定な制度なのであって、それを自覚することが、民主主義を健全に運営するための第一歩になります。── 民主主義と独裁は対立するものではありません。地続きといっていいものです。 ではこの「独裁菌」をはびこらさせないためにはなにが必要なのでしょうか、どうすればよいのでしょうか。ここには“多数決”という原理も関係してきます。 ──多数決は何が正しいかを多数で決めているわけではない。何かを決めるのには多数で決めようと合意しているから、それが全員を拘束するのです。 決定が正しいかどうかということと、その決定が正統かどうかということは、別問題。── つまり“多数決”は決定したことの法的な「正統性」は保証するけれども、それは「正しさ」を保証するものではありません。つまり民主主義の手続きで“正統”な「独裁制」を生むことができるのです。 では、この「独裁菌」をはびこらさせずに“多数決”という機能を生かせるにはなにが必要なのでしょうか。それが「言論の自由」です。 ──大切なのは、相手が自分と異なる主観、価値観を持つのはなぜなのか、その理由を理解しようと努めること。もちろん自分の考え方にもそれなりの理由があるのだから、それを相手に説明することも大事だが、それと同じように、相手のことも理解しようと努力する。── 「言論の自由」がないところでは「正統性」は「正しさ」から乖離し 、強制力(=暴力)をもたらすことになってしまいます。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/119
120: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 15:13:41.66 ID:NQRviBKMa 最近ではこんな発言がありました。 「私が述べたことを全くご理解頂いていないようであれば、(審議を)何時間やっても同じですよ」(11月25日年金制度改革法案を審議している衆院厚生労働委員会での安倍首相の発言) これに類する発言はほかでも見られます。一定程度の審議時間が過ぎれば採決するという言辞もしばしば聞かれます。これでは形式的であっても時間が経過すれば審議を終了してもよいということになってしまいます。確かに緊急性のある課題というものもあるとは思います。けれどそれは一定時間の消化(?)があれば結論づけてよいということと同義ではありません。 ──民主主義は決して能率がいいとは言えない。独裁制のほうがさっさとものごとがきまったりする。また、意思決定の質が高いともかぎらない。── けれども民主主義ほど正統性を保証するものもないのです。なぜなら、 ──すべての人びとが、「この決定は自分たちの決定である」と確信できるメカニズムになっている。自分の決めたことに文句を言う人はいないでしょう。だから正統性がゆるがない。── つよい正統性を持っている民主主義だからこそ“言論の自由”を求めることが重要になるのです。 ──民主主義の決定は多数派を形成することで行なわれ、多数派の形成は言論を通じて行なわれる。だから、決定の質を高めるには、言論の質を高めることが大切。── くわえて民主主義が強い「正統性」を持てるのには“言論の自由”によって「少数意見を守るシステム」があるからです。 なぜ少数意見を尊重しなければならないか。それは「多数派の意見が誤りだとわかった場合」には、そうした少数意見を「復活」させなければならないからです。「次の決定には、それが大きな影響力を持つ」ということがありうるからです。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/120
121: 恋する名無しさん [sage] 2019/03/05(火) 15:17:34.49 ID:NQRviBKMa けれど日本の政治の現状をみるととても民主主義だとは思えません。意見を闘わすこともなく、形式的な手続きと一方的な言葉のやりとりがあるだけです。言論は荒れ、質は落ち、それにつれて必然的に決定の質も悪化していきます。劣化といってすませる時ではありません。 どうすればよいか……橋爪さんはこの本で「草の根民主主義の作り方10ヵ条」を提案しています。必読の個所です。 でもその先の橋爪さんの問いかけには思わずゾッとしました。 ──日本の民主主義は、なぜこんなに、本来の民主主義からはずれてしまうのだろう?── これに対する橋爪さんの考察はこのようなものでした。「日本語を使ってものを考えるせいで、どうしても、本来の民主主義からずれてしまうのではないか」と。これはどういうことでしょうか。 ──たとえば、「公(おおやけ)」。「大きな建物」のことだから、偉い人、権力者という意味である。そして、国家権力とか、政府とか、官僚機構とかいう意味にもなる。要するに、ふつうの庶民と反対の概念。(略)「公」は政府や官僚機構が独占しており、ふつうの人びとはその外側に置かれている。 だが、英語でパブリック(the public)といえばどうか。「公衆」と訳すのでなんとなくわかりづらいが、要するに、「いい大人が大勢集まる」という意味。 ふつうの人間(つまりわれわれ)のことにほかならないから、日本語の「公」の語感と正反対である。 そして、どちらが本来の民主主義かと言えば、断じて、パブリックのほうなのである。 ── 私たちが日本語で考えているかぎり、日本語自体にまとわりついている観念・概念が知らないうちに私たちの思考を縛っているのではないか。 「公」という言葉自体がはらんでいる(私たちに想像させてくる)ことに注意しなければならないという警鐘です。 「公」は決して「至上」を意味しているわけでも、「私」の上位概念でもありません。ましてや「天(=不動)」というものであるはずはありません。 ──「公衆」からすべてが始まる。(略)こういう事業をしたほうがいいと思うから、税金を集めて、警官や消防士や政府の職員を雇おう。議員や検察や裁判官を選ぼう。彼らは公務員(パブリック・サーバント)、すなわち、公衆(税金を払っているふつうの大人たち)に従属する「使用人」なのです。だから、政府や官僚機構が「公」を独占するなどという発想は逆さにしても出てこない。 民主主義の原点は、「公衆」である。「いい大人が大勢集まる」ことが究極、最高の公共性のありかたであり、これ以上はないのだ。── この「常識」を肉体化することことが「民主主義」なのだと思います。私たちが言論の自由を求め、自ら手を差し伸べなければ、腐食し独裁をもたらすものとして「民主主義」があるのです。 この本は政治を至上のものでも、難しいものでもなく、「主体的」に私たちが関わるものであることを教えてくれる実践的なものです。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/121
122: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/08(月) 14:10:41.17 ID:iF76KkvUa ストックホルム症候群(ストックホルムしょうこうぐん、英語: Stockholm syndrome)は、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者についての臨床において、被害者が生存戦略として犯人との間に心理的なつながりを築くことをいう。 ただし臨床心理学における心理障害(精神障害)ではなく、心的外傷後ストレス障害として扱われる。 スウェーデン国外のメディアが事件発生都市名、ストックホルムに基づいて報道した経緯がある。 メディアやポップカルチャーにおいては、被害者が犯人と心理的なつながりを築くことについて「好意をもつ心理状態」と解釈して表現しているものが多い。 さらに誘拐や監禁以外の被害者の反応についても表現されるようになり、ストックホルム症候群という用語の用法にも方言がある。 1973年8月、ストックホルムにおいて発生した銀行強盗人質立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)において、人質解放後の捜査で、犯人が寝ている間に人質が警察に銃を向けるなど、人質が犯人に協力して警察に敵対する行動を取っていたことが判明した。 また、解放後も人質が犯人をかばい警察に非協力的な証言を行った。 最初期に、この問題を調査したアメリカ人のフランク・オックバーグ 博士は、FBIとイギリス警察の交渉担当者に、次のように報告していた。 「人は、突然に事件に巻き込まれて人質となる。そして、死ぬかもしれないと覚悟する。犯人の許可が無ければ、飲食も、トイレも、会話もできない状態になる。犯人から食べ物をもらったり、トイレに行く許可をもらったりする。そして犯人の小さな親切に対して感謝の念が生じる。犯人に対して、好意的な印象をもつようになる。犯人も人質に対する見方を変える。」 一方、オーストリア少女監禁事件の被害者ナターシャ・カンプッシュは、2010年の『ガーディアン』のインタビューで次のように述べている。 「被害者に、ストックホルム症候群という病名をつけることには反対する。これは病気ではなく、特殊な状況に陥ったときの合理的な判断に由来する状態である。自分を誘拐した犯人の主張に自分を適合させるのは、むしろ当然である。共感を示し、コミュニケーションをとって犯罪行為に正当性を見い出そうとするのは病気ではなく、生き残るための当然の戦略である。」 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/122
123: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 11:09:02.96 ID:/aWGHkN+a ギフテッドは、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。または、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指す。 概要 ギフテッドは、外部に対する世間的な成功を収めることではなく、内在的な学習の素質、生まれつきの学習能力を持つことを指す。 1993年、アメリカ教育省は、ギフテッドを「ギフテッドとは、同世代の子供と比較して、並外れた成果を出せる程、突出した才能を持つ子供のことである。」と定義している。 ギフテッドにおける高度な知的能力の傾向は、誕生時点から、生涯にかけて見られる。 ギフテッドは、英才児、優秀児、天才児などと和訳されているが、日本では、そのような子供を「飛び級できるような賢い子」という一面でしか捉えられておらず、誤解が生じている。 そのため、本項では、英才児、優秀児、天才児などと和訳せず、「ギフテッド」と呼称する。 ギフテッドは、贈り物を意味する英語の「ギフト (gift)」 が語源であり、神または天から与えられた“資質”、または遺伝による生まれつきの「特質」と言える。 「ギフテッドの才能を伸ばす」という言い方はできる。しかし「こうすればギフテッドになる」とは言わない。 ギフテッドは早期教育や、他人よりも早く多く習得する先取り学習によってギフテッドに成長するようなことはない。 ギフテッドは自ら常に多様な「知的刺激」を切望して満たし、自分の好みの学習方法で、自分の興味のある分野を極めて深く掘り下げて探求する傾向にある。 そのため、ギフテッドは結果的に同年者より先のレベルに到達することが多い。 ギフテッドは、教育熱心な保護者主導で幼児教室に通わせたり、または業者の教材を子供に買い与える受動的な早期教育とは一線を画する。 ギフテッドは、 タレンテッドという言葉と併用され、「ギフテッド」や「タレンテッド」への教育は、ギフテッド・タレンテッド教育と呼ばれている。 ギフテッドが、全般的、学術的な才能を指すのに対して、タレンテッドは芸術的な才能を持つ人物を意味する。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/123
124: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 11:21:15.29 ID:/aWGHkN+a ギフテッドの特徴 一般的にギフテッドは同年の人間より速く、深く、広く学ぶ。しかしこれは個人差がある。 ギフテッドの子供は幼いうちから話したり文字を読んだりするが、必ずしもこれが全てのギフテッドの幼少期にあてはまる特徴というわけではない。 ずいぶん年上の子供と同レベルで学習することもある。 高い論証能力、独創性、好奇心、想像力、洞察力、芸術性、共感的理解、豊富な語彙、優れた記憶力を持つ傾向にある。わずかの反復で全体概念を修得しやすい傾向がみられるが、個人差がある。 ギフテッドといっても、全ての学術分野に等しく秀でていることは稀だろう。 たとえば、論理問題を解くのが非常に優れているのに文字の綴りが苦手であったり、あるいは、学年平均よりずっと秀でた読み書きができる一方で数学が苦手であったりする。 個人の発達の遅れに様々なケースがあるように、ギフテッドにも様々なケースが存在することが指摘されている。 肉体的、精神的に繊細で敏感であったりする。 幼少時から優れた論法や推論力を示し、文章または口頭で豊富な語彙を用いることができ、使う語彙に対して鋭敏である。 おしゃべりまたは早口であったり、並外れた集中力、幅広い関心、創造性豊かで限りない知識欲、深い分析力、優れた記憶力を持ち、知的好奇心や独創性に富み、鋭い質問をしたり、一風変わった考えを持つこともある。 深く速く理解し、短期間の復習で課題を修得でき、その内容を詳細に理解しており、原理や概念を示すことができる。 ギフテッドは時として完全主義の傾向があったり、現実的な高い自己基準を持っていたり、早い時期から内面的な統制の所在(LOC:ローカス ・オブ・コントロール)を発達させ、自己を厳しく評価または非難する傾向がみられたりする。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/124
125: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 11:27:09.43 ID:/aWGHkN+a 一生懸命勉強せずとも際立った学習成績を修めるという特徴が一部のギフテッドにはみられるが、これも個人差がある。 ギフテッドは授業に興味がわかない、興味のある事以外はやりたがらなかったり、本人にとり意味の見出せない暗唱や機械的な丸暗記を嫌がったり苦手であったり、クラスや課題に集中できなかったり白昼夢していたり、周りとうまく合わせることができない、 一般的な学校の勉強に興味を示さず成績は芳しくない、学校で問題児あつかいされたり、繊細さや感受性の豊かさにより過度に周囲に同化しようとするあまり、意図的に能力以下の成績を修めたり、ギフテッドの特異な才能を隠す傾向がみられることが指摘されている。 才能を隠すことは女性に際立ってよくみられる傾向である。 ギフテッドは、一般的な教育方法では、優れた成績や才能を発揮できず、このため一般教育ではその才能をフォローすることが難しく、欧米ではギフテッド用にそれぞれの才能を伸ばす英才教育が行なわれている。 知性、認知能力や語彙が発達していることから同級生ではなく年上や大人と話すのを好む。 他のギフテッドとの交流は、心的に安定感をもたらすと報告されている。 コミュニケーション能力に優れ、道徳心、責任感、高い洞察力、共感的理解、問題解決能力などの高いリーダーシップ力を潜在能力の特徴として指摘されている。 芸術分野のギフテッドは、高いIQと知性を示し、早期から芸術分野で才能を現し、豊かな想像力や表現力に富み、創造性、独創性、芸術性に優れ、 アイデアに溢れ、身体動作やリズム感に繊細、思慮深く、洞察力、感受性が豊かなどの潜在能力を示す。 しかしこれもまた個人差の範疇を出ない。 これら知性面だけを取り上げて、ギフテッドは単純に学力やIQテストによって測定できる量的な違いであると信じられがちだが、 一方で、ギフテッドは世界を知覚するのに一般人とは根本的な違いがあり、その違いが本人の人生経験すべてに影響している、とする仮説がある。 過敏な神経による過度激動な反応(OE。後述)が原因となって、社会や人生における出来事を一般人に比べて強く、深く、長く感じるという説である。 この生理的な違いは、ギフテッドの子供が学校を卒業しようと、大人に成長しようと消えない。 ギフテッドの大人はめったに特殊な人として扱われないが、ギフテッドならではの心理的、社会的、感情的な要求を持っているのである。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/125
126: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 12:37:29.73 ID:/aWGHkN+a OE(Overexcitabilities、過度激動) ギフテッドの人間には異常なほどの熱情、並外れた集中力、一般人とは一風変わったふるまいが見られる。 これは多動性障害、双極性障害、自閉症スペクトラムやその他の心理的障害の兆候によく似ていたり、場合によってはおなじである可能性も否定できない。 一方で、ギフテッド教育の専門家はドンブロフスキは「積極的な分離」という人格形成理論を主張している。 ドンブロフスキの積極的な分離理論の中核をなすのが、刺激に対する並ならない反応(OE Overexcitabilities 過度激動)である。 これは神経の感受性が増すことによって通常の人間よりも刺激を生理的に強く経験する性質であり、ギフテッドの特徴である。 否定的な分離とは、一般社会的な生き方から受動的・破滅的に離れてしまうことで、行為の主体性を喪失するため精神病や自殺を引き起こす可能性がある。 それに対して積極的な分離とは、一般的な受身の人生から離れるべく、まず対象から主体的に分離し、物理的あるいは精神的な距離を置くことで、より広い視野を俯瞰し、強い知覚に基づく深い理解を形成し、より高いレベルの認識を求め続けることである。 たとえば、一般社会に対してでさえ積極的分離と再融合を繰り返すギフテッドは、自己や世界の概念が徐々に変化しながらも少しずつ社会の矛盾を解きほぐし、問題を認識し、最終的に独創的な生き方のビジョンを得てその解決や克服、その実現を目指す。 しかし、その分離過程では、常に、緊張、不安、気分的うつ、恥、罪悪感といった精神的苦痛を伴う。 その自己の葛藤は、常に深い感情作用と連動しており、人生の要となる出来事から日常の内省行為まで、世の中がそうあるべき姿と現実世界とのギャップを思い知る強烈な機会となる。 ドンブロフスキは、短時間の単純な感情は人格の成長にあまり影響はなく、否定的感情も含めた激しい感情作用こそが人生を変えるような劇的な体験をもたらし、積極的な分離を起こすと考えた。 つまり精神的苦痛は、個人が心理的により高いレベルへ成長するために不可欠であり、その深い感情作用を最大にもたらすものはOEである、と結論付けている。 ギフテッドの子供が、OEという平均以上に敏感な精神状態にあることは、勉学や芸術で著しい成果をあげるだけでなく、日常におけるすべての活動においても精神に特異な反応を起こしていることを示す。つまりギフテッドは、誕生時より常に外界・内界両方からの刺激を増長した精神で感じ、激しく深い幅をもって経験し、内省を繰り返していることが、彼らの著しい成長に関連しているという仮説である。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/126
127: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 12:38:57.95 ID:/aWGHkN+a ドンブロフスキはOEを次の5つの分野に区分けした。 精神運動性OE:一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れない、という精神的多動を示す。 知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応する。靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を刻む音が気になって集中できない、などの例がある。鋭い感性は、幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚にも通ずる。 想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏で言うところの、"think out of the box"(枠にとらわれない独創的な考え方)あるいは"think different"ができる能力として賞賛される資質である。 知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識とロジック、新しい意味を渇望し、疑問を追求し、理論的な分析や真実の探求を愛する。そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、頭脳パズル、知覚・論理ゲームを好む。 感情性OE:感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感する。深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。ある程度の人生経験を持つギフテッドには、相手の気持ちを鏡のようにリアルタイムで読取り、共感する人もいる。 どの分野のOEが強いかは個人差がある。たとえば、高い知覚性OEを持つギフテッドは外界からの刺激に対して非常に敏感であり、五感のいくつかが働きすぎて作業に集中できないため、混雑や混乱した環境を避けようとする。 一方、知覚性OEが低く、妨害をすべて遮断して作業や思考に集中でき、むしろ五感への刺激が存在する只中に身を置くことを好み、その状況下で上手くやっていけるギフテッドもいる。 OEが強いほど毎日の生活が強烈な体験となるが、特に想像性、知性、感情性において過剰に反応する人は、他人に比べて日常生活を深遠に体験し、人生の苦楽も激しく感じる。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/127
128: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 12:42:18.54 ID:/aWGHkN+a OE(過度激動)に起因する問題 ドンブロフスキは、強いOE(前述)を持つ人間は最高にハイな気分とどん底に沈み込む気分両方を味わう可能性があり、決して楽な人生ではないことを表して、OEを「悲劇的なギフト(天からの贈り物)」と呼んだ。 OEが強い場合、周囲のあらゆる刺激に過剰に反応してしまい、所属する集団から浮いてしまうことがある。 例えば、感情の起伏が激しいことから気分屋、知覚が鋭く些細なことで不快になってしまうことから神経質、といったレッテルを貼られる(ラベリング)。 また反応が表面化しない場合でも、普通であるべき行為が心から自然にできない、相手の感情・欲求・反応などを考えすぎるあまり行動に一貫性がなくなる、などの対人距離、反社会的反省に常に駆られ、状況を満足に楽しめないケースも多い。 逆に、感情や五感への刺激を避けるために敢えて集団から離れていると、今度は人付き合いが悪いと非難される。 それらの状況下で感じるあらゆる気分的うつ(慢性のうつ病とは異なる)や自己嫌悪といった否定的な感情も、OEゆえに必要以上に増幅され強く感じてしまうため、逃げ場を失う危険を内包する。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/128
129: 恋する名無しさん [sage] 2019/04/17(水) 12:44:30.82 ID:/aWGHkN+a 気分的うつ ギフテッドと慢性うつ病や自殺との関連性は、科学的には未だ証明されていない。 レイスとレンズリの研究では次のように述べられている。 「著述や視覚芸術に優れた独創的なギフテッドである青少年を除いては、ギフテッドの人間も一般人もうつ病に関する違いはない。 ギフテッドは知覚能力が発達しており、他人よりも敏感で発達社会的に孤立し、発達状態にもむらがあるため社会的、精神的な問題にぶつかる。 しかしながら、彼らのもつ高い問題解決能力、ソーシャル・スキル、倫理判断、学校外の事物への関心、達成感といったものが助けとなっていると思われる」。 また自殺率についても、ギフテッドとの関連性はいまだ証明されていない。 しかし、ギフテッドの人間が気分的にうつ状態に陥ることが多いことは、過去から広く認知されている。 死の終局、個人個人の根本的な存在、人生の意味や意味の欠如といった抽象的な心配ごとが引き金となり、他人より不安を感じやすいという性質もうつ状態に拍車をかけている。 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/lovesaloon/1517031716/129
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