【あやかしがたり】渡航309【はまち・俺ガイル】 [無断転載禁止]©2ch.net

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雪乃エンドで八幡が雪乃を好きになるとしたら、どういうプロセスを踏むかをちょっとまじめに考えてみた。

今のままだと八幡は雪乃と結衣のどちらも選べない。だからこれから、八幡が明確にどちらかを
意識できるような展開を書くのだとすれば、個人的には雪乃の実家の問題に「婚約者」を絡めるのが
妥当と考える。

八幡が明確に気持ちを決めきれない理由には、やはり「安心感」があるからだと思う。

雪乃はもちろん、結衣もビッチと言いつつ、八幡以外の特定の男と親しいという描写はない。
つまり、奪われるかもしれないという恐怖を感じる機会に乏しい。

いつか別れる時が来るかもしれないとは思っていても、彼女達、特に雪乃が、自分以外の男に
目を向けるという可能性をあまり考えてこなかった。

一番彼女達の近くにいるのは自分だという、その無意識の安心感こそが、八幡を恋愛の意識から遠ざけていたように思える。

だからこそ、ここで婚約者（おそらくは葉山）という、明確に雪乃を奪いかねない
存在を示すことで、八幡の中の自意識を促すことになるのではないか。

10巻P267で、雪ノ下家と葉山家の関係について語る中で、雪乃の

「その付き合いを継続する方法は、他にもあるから・・・」

という言葉を聞いたときに、八幡は婚約者のことを想像した。しかしその後、モノローグにて、

”何より、そうでないとひどく胸の悪い想像をしてしまいそうだった”

とあり、すぐにその考え（雪乃と葉山の婚約）を打ち消そうとする描写がある。

葉山の言う、イニシャルＹが誰だかを八幡は知らない（読者もだが）ことや、
バレンタインのときに、陽乃が昔雪乃が葉山にチョコをあげたことがあったという事実を口にし、
八幡と雪乃を動揺させたことも、伏線の一部になっていると考えられる。

つまり、雪乃が他の男のものになるかもしれない、という恐怖心こそが、八幡の心を突き動かすトリガーに
なりうるのではと考える。

後はその問題を解決した後に、明確に恋心を自覚した雪乃が、八幡に告白する展開になったとき、、
婚約者の件で自分の気持ちを八幡がしっかり自覚できていれば、それに応えることもあるかもしれない。

http://hanabi.5ch.net/test/read.cgi/magazin/1464933356/533