[過去ログ] 雑談 マカロニほうれん荘 (1002レス)
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189: 2017/10/24(火)23:54 AAS
その夜、彼は覗きをするつもりで実家周辺をうろうろしていた。かねてより兄嫁と関係したいと思い、隙あらば家に上がりこむつもりだった。
しかし、やはり覗くだけではつまらない。そう思って実家から薪割りを持ち出すことにした。邪魔する者は殺してもかまわないと思っていた。
例えそれが兄や甥であっても、彼には特に関係のないことだった。
午後11時頃、家を覗いてみると夫婦と次男が寝室で並んで寝ているのが見えた。
家に忍び込み、まず兄嫁の頭に薪割りを振りおろした。それから兄と甥に打ちかかった。呻き声を上げ続ける3人に彼は薪割りを振るい続けた。
襖が開いて「うるさいな、何?」という声がし、兄の長男が入ってきた。彼は躊躇なくこれも押し倒し、薪割りで滅多打ちにした。
部屋の電灯をつけて明るくすると目指す兄嫁はもはや虫の息であった。
彼は全裸になって兄嫁にのしかかり、姦淫。更に脚を広げさせて尻の肉か股の肉を切り取って食べようと思った。が、菜切り包丁しかなかったので、諦めてスリコギを持ってきて弄んだ。
兄嫁の体をなぶっている間も兄と甥達はすぐ横で断末魔の呻き声をあげていた。彼はそのたび、行為を中断して薪割りで彼らを叩いて回っている。
「あっちへ行き、こっちへ行きでみんなを殴ってたら、せわしなくて疲れちゃった」
と彼は悪びれず言った。接吻したかったが、兄嫁の顔はぐちゃぐちゃで、さすがに口を近づける気にならず、やめて家を出た。
時刻は午前3時。薪割りを川に捨て、電車で宿泊所に戻り、ぐっすり眠った。しかし目覚めて、なぜ肉を切り取って食べなかったのかと、激しく後悔した。
まだ事件が発覚していないようなら、これからでも間に合うかもしれない、と実家に電話して探りを入れてみたが、案の定もう騒ぎになっていたので、がっかりした。肉を食べるのは次の時までお預けだ、と思ったという。
公判で、裁判長は貞次「犯行の後、肉を食べなかったのが残念で仕方ないと供述書にあるが、これは本当かね」と訊いている。
「はい」
「いまでもそう思っているのかね」
「はい、そう思っています」
また取り調べ中に、彼があまり性のことばかり話すので、呆れた刑事に「お前、セックスのことしか頭にないのか」と言われ、これにも「はい」とおとなしく頷いている。
精神鑑定結果は「意志薄弱性、無情性の精神病質。更に情性欠如の特徴がみられる」というもので「我々精神医学者から見ても希に見る異常人格であり、怪物といっても差し支えない」という一文で結ばれていた。
判決は死刑。過去、控訴せず死刑確定となった例はわずか2例であるが、これはそのうちの1つである。
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