カギとかなんやねん (889レス)
上下前次1-新
753: 2024/05/05(日)11:01 AAS
◆
かつてのハマスは、ファタハ幹部の「腐敗」に対して、その「清貧さ」に魅力があって、実際、貧者救済に尽力していました。
私のインテリジェンスの恩師は、元モサド長官エフライム・ハレヴィです。彼は〈イスラム系テロ組織の特徴、やり口から判断するに、根本的な解決を図るには、完全なる殲滅以外に方法はない〉と断言しているのですが、彼の回想録(『イスラエル秘密外交』)では、ユダヤ教聖職者とハマス創設者で精神的指導者アハマド・ヤシン師の印象的なやりとりについても触れています。
〈ブリュッセルにいたとき、(略)ラビ(ユダヤ教聖職者)メナヘム・フルーマンに会う機会があった。フルーマン師はなんと刑務所に収監中のヤシン師とたびたび面会していた。彼らは宗教、神学、その他の哲学的な問題について語りあったという。(略)師にとってヤシンはあくまで凶悪な敵であった。それでもフルーマン師は、不倶戴天の敵同士であっても、然るべき形で対話を進めれば、肯定的な結果が生まれる可能性はあると信じていたようだ〉
この記述からは、ハマスも当初は、ある種の“気高さ”を誇る存在だったという印象を受けます。
池上 それに対して、今のハマス幹部はかなり腐敗していて、それがガザ住民の不満につながっている。
佐藤 イスラエルの建前としては、「ガザのパレスチナ一般住民」は保護の対象です。だから、一軒一軒しらみつぶしに「ハマス」と「その協力者」を掃討しながら「一般住民」を保護していくしかない。これには少なくとも数カ月はかかる。
厄介なのは、民主的選挙でガザの自治政府を握るハマス関係者が、おおざっぱに言えば、「2割が戦闘員(約3万人)で残り8割は一般人」であることです。公務員、教師、医師、看護師のなかに多くのハマス関係者がいる。彼らをどう扱うか。ハマスから離脱してイスラエルに敵対しないならば見逃しますが、ハマスへの協力を続けるならば、非戦闘員でも容赦なく殺さざるを得ない。
ここで参考にすべきなのが、ユダヤ人哲学者アーレントが書いた『エルサレムのアイヒマン』です。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 136 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.010s