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産経抄ファンクラブ第253集 (1002レス)
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290: 文責・名無しさん [sage] 2019/05/03(金) 05:32:08 ID:TNLMpBYg0 産経抄 5月3日 「遠慮のかたまり」という言葉は関西で生まれたらしい。たとえば、お土産に箱入りのまんじゅうをいただいたとする。最後に残った一つに手を出しづらい状態を指す。他人に対して控えめに振る舞う。「遠慮」の説明として辞書の最初に出てくる。 ▼語源となったのは、『論語』にある孔子の言葉である。「人無遠慮、必有近憂」。「遠い将来を(見通して)熟思する(あらかじめ備える)ことがないと、きっと近くに心配事が起きる」。 ▼つまり遠慮とは、もともと、遠い先々まで見通して準備することだった。文化庁の国語調査官を務めた木村秀次さんによれば、中国では『論語』以来現在に至るまで、解釈は変わっていない(『身近な漢語をめぐる』大修館書店)。 ▼令和となって初めて迎える憲法記念日である。いまだに、「戦争の放棄」を盛り込んだ憲法9条のおかげで、日本の平和が守られてきたと主張する人がいる。ただ控えめに振る舞っていればいい。 日本風の解釈で遠慮していれば何の問題も起きない、というわけだ。 ▼もっとも、本来の意味で遠慮する中国は、着々と軍備の拡張を進めてきた。いまや日本の4倍近い費用をつぎ込む軍事超大国である。 何とか経済制裁を逃れようと悪戦苦闘する北朝鮮も、核放棄するつもりは毛頭なさそうだ。憲法に自衛隊の存在さえ明記されていない状態で、どうやって国民と国土を守っていくというのか。 ▼木村さんによれば、「我慢」という仏教語もまた、日本独自の変化を遂げてきた。仏典で高慢、慢心を表していたのが、現在の日本では辛抱するというまったく反対の意味で使われる。 ただ我慢を重ねるだけでは、おごり高ぶるどこかの国の、粗暴な振る舞いを招くばかりである。 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/mass/1555886280/290
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