[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第253集 (1002レス)
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(4): 2019/05/23(木)05:10 ID:qkGwxh8J0(1) AAS
産経抄 5月23日

 首相官邸のホームページの英語版では、安倍晋三首相の名前は、「Shinzo Abe」となっている。中国の習近平国家主席や韓国の文在寅大統領の表記のように、日本語の語順通り「姓+名」にできないのか。

 ▼なるほど、河野太郎外相の指摘はもっともである。柴山昌彦文科相とタッグを組んで、来年の東京五輪・パラリンピックを機に、これまでの慣習を見直す腹づもりらしい。
それにしても、ローマ字にするとなぜ日本人の姓と名が入れ替わるのか。深く考えず、ボーッと生きてきた。チコちゃんに叱られそうだ。

 ▼英語教育史が専門の江利川春雄・和歌山大教授によると、幕末の開国時は日本式の「姓+名」が主流だった。明治中期に入り政府の欧化政策の下、知識人や政治家の間で欧米式の「名+姓」の表記が広まっていく。

 ▼英語が敵国語とされた先の戦争中でさえ、見直されることはなかった。昭和19年に刊行された準国定の中学の英語の教科書では、山本五十六は、Isoroku Yamamotoとなっている。
敗戦後、ほぼすべての国民が英語を学ぶようになり、「国民の常識」となった。

 ▼実は19年前、文化庁の国語審議会は表記を日本式にするよう答申している。民族固有の言語や文化を尊重しようとする、当時の世界の風潮が背景にあった。答申がきっかけとなり、英語教科書の多くは「姓+名」の順番に変更した。

 ▼それでも、世の中に浸透しているとはとてもいえない。小欄も突然外国人に自己紹介する機会が訪れたら、名字を先に口にする自信はない。
江利川さんに言わせれば、姓と名の転倒は、西洋に対する「精神の自己植民地化の遺物」である。日本人はいつになったら、その呪縛から逃れられるのか。
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