[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第260集 (1002レス)
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584(4): 2019/12/15(日)07:00 ID:uBLUkYrr0(1/2) AAS
産経抄 12月15日
子供たちはこの世に生を受ける前、「未来の王国」という場所で地上に降りる日を待っているという。順番を差配するのは「時」と呼ばれる番人で、審査に通った子供から地上へ送り出す。おなじみの童話『青い鳥』である。
▼子供たちは、何か1つ荷物を持たなければ審査を受けられない。発明品などの形あるもの、正義や病気といった無形のものがある。
荷物とはさしずめ、一人ひとりに定められた「宿命」にほかならない。何を持つのか選ぶ自由はあるようなのだが、それは他の国に生を受ける子供だろう。
▼日本に降り立つ定めの子供たちは「重い負担」以外の荷を選べそうもない。今年の出生数が87万人を下回る見通しという。90万人割れは明治32年の統計開始から初で、予想より2年早い。つるべ落としにも似た少子化の加速である。
▼共働き世帯への支援といえば「エンゼルプラン」「待機児童ゼロ作戦」など勇ましい掛け声を思い出す。それでは未来を描けない−という国民の嘆きは、傾斜を強めた出生数の下り坂が示している。過去の対策は総じて赤点だろう。
▼10月に始まった幼児教育・保育の無償化、未婚の一人親の税負担を減らす来年度の税制改正に手を尽くそうとした跡は見えるが、効き目は出生数のベクトルを見なければ分からない。
胸をちくりと刺す歌がある。〈上の子と呼ぶことのなしこの先もずっとひとりのひとり娘を〉大松達知。
▼産みたくても産めない人への支援を含め、政策だけでなく社会のつくりも根元から変えなければこの国がもたない。
『青い鳥』では、順番を待つ子供に「時」が急(せ)かして言う。「ともかく何か持って行かねばならん」。両肩に食い込む十字架ばかりでは、王国の子供たちに申し訳が立たない。
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