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産経抄ファンクラブ第292集 (1002レス)
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635: 文責・名無しさん [sage] 2022/08/14(日) 12:05:07.33 ID:btYxuE2P0 産経抄 8月14日 作家の大岡昇平はフィリピンの戦線で隊からはぐれた。マラリアを病む中、若い米兵と遭遇する。決して撃つまいと念じ草むらに身を潜めたが、近づく足音に思わず銃の安全装置を外す。その距離、5メートルもない。代表作『俘虜(ふりょ)記』の一場面である。 ▼戦争とは集団をもってする暴力行為であり、集団の意識が個人の行動を制約し、鼓舞もする―と大岡は書いた。やがて米兵は視界から消え、誰の血も流れずに済んだ。なぜ撃たなかったか。「私がこの時独りであったからである」。戦争の本質を突いた省察だろう。 ▼自制をなくした集団は、驚くほど非道な犯罪行為に手を染める。人間の醜悪な面をこの半年、ロシア兵を通して嫌というほど目にした。死に寄り添われたウクライナの人々を思い、新型コロナ禍の日々を「戦時」にたとえた思慮の浅さに悔いをかんだ月日でもある。 ▼どんな国も組織も、元は一人一人の市民に過ぎない。それが束になり誤った方針の下に走り出せば、後戻りを知らぬ奔流となって悲劇を生むことは、歴史の教えるところである。個々の唱える「平和」「反戦」は尊くとも、国同士の角逐はそれだけでは収まらない。 ▼悲惨な時代を繰り返さないという個々の決意を束ね、まともな国々の包囲の輪で、不当な力に訴える相手を思いとどまらせる。歴史に学ぶとはそういうことだろう。わが国の戦前、戦中生まれの人は推計で約1700万人、この10年で1千万人以上も減ったという。 ▼記者として駆け出しの頃、地方支局で戦時体験を聞いては記事にするのが夏の習いだった。話をうかがった人の多くはすでに亡い。いま、伝えておかなければ。そんな思いでまぶたの裏の人たちに頭(こうべ)を垂れている。折しもお盆、鎮魂の季節である。 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/mass/1659100911/635
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