[過去ログ] 産経抄ファンクラブ第292集 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
980
(3): 2022/08/23(火)08:42 ID:u+IMQx100(1/2) AAS
産経抄 8月23日

平成時代の甲子園の高校野球を振り返ると、地域格差の解消が特徴の一つに挙げられる。平成11年春のセンバツ大会はそれを象徴していた。初優勝した沖縄尚学は、優勝旗を初めて沖縄に持ち帰った。

▼16年夏の大会では駒大苫小牧が初優勝を果たす。「ただ今、甲子園の優勝旗が初めて津軽海峡を渡りました。選手の皆さま、おめでとうございます」。選手を乗せた飛行機が北海道に近づくと、客室乗務員がこんなアナウンスを流したという。令和の時代になって、優勝旗の「白河の関越え」だけが宿題として残っていた。

▼福島県白河市にあった関所は、奈良時代から平安時代にかけて機能していた。その後は歌枕(和歌に詠まれる地名)として、歌人のあこがれの存在となる。たとえば平安時代の歌人、能因法師は<都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関>(後拾遺集)と詠んで旅情を誘った。春の霞の時分に京都を出発して、白河の関に着いた頃には秋風が吹いていた。

▼明治時代には「白河以北一山(ひとやま)百文」という言葉が生まれる。白河の関より北、つまり東北地方の土地は一山が百文の価値しかない。戊辰戦争で攻め込んできた政府軍に蔑(さげす)まれると、東北の人たちは激しく反発した。岩手・南部藩出身の原敬はあえて「一山」と号して屈辱をエネルギーに変え、首相の座を勝ち取った。
省2
1-
あと 22 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.009s