[過去ログ] 【情報・知識】THE首吊りPart145【募集中】 (1002レス)
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(2): 2017/07/04(火)06:29 AAS
第4章 定型の解剖学的理解

5.1 椎骨動脈への道
頚動脈は比較的簡単に遮断されますが、解剖図や模型で椎骨動脈を見ると、頚椎の中を走ってがっちり
守られており、間違って全部の動脈が同時に遮断されて即死することがないようにできています。このよう
なリスクの分散と防御システムにもかかわらず、定型ハングマンズノットでは椎骨動脈が簡単に遮断され
てしまうのはやはり驚きです。
法医学では椎骨動脈を遮断するのに必要な体重は16.6kgとされています。それは間違いないのですが、
当マニュアルが定型の要件として求めているのは「一瞬で遮断する」ことです。そのためには30kg必要で
はないかと推測しますが、どちらにせよ、大人の体重は大変な重量なので余裕です。
この章では、定型とハングマンズノットのコンビネーションによる仕事がどのようなものかをより深く理解す
るために、解剖学的な説明したいと思います

5.2 輪っかをセットするポイントを触知
(1)横頚部:第一頚椎の横突起の下  (キーワードは「乳様突起」 「第一頚椎 横突起」 )
@耳たぶのすぐ後ろの頭蓋骨で突起している部分が乳様突起
Aそれを中指で少し強く押し付け、そしてそのまま真下になぞっていくと、第一頚椎の横突起に触れる。そ
れは乳様突起と比べれば少し奥まったところにある。圧力を加えたままさすれば横突起の先端部の輪郭
がわかる
Bさらに指を押し付けながら下になぞると、指が急にめり込む。その指の先の奥には骨がない。第一頚椎
と第二頚椎の間のスペースで、そこが輪っかが締まっていく通り道
Cその先に標的の椎骨動脈が走っている
(2)後頚部:盆の窪 (キーワードは「第二頚椎 棘突起」 「盆の窪」)
@首の真後ろの少し上の方で特別高い突起が第二頚椎で、棘(きょく)突起という部分
Aそのすぐ上は凹んでいて、押しても骨に触れることができない。左右に太い筋肉があるのでこの凹みは
際立っている。ここが俗に言う盆の窪
Bその奥に第一頚椎があるが、これには棘突起がないので窪んでいる(格闘技の延髄斬りはここがター
ゲット。拳銃で後頭部を殴って気絶させる映画のお決まりのシーンも、この盆の窪がターゲット)
(3)前頚部:喉仏の上
※前頚部は特にこれ以上神経質になることはありませんが、頚動脈の位置くらいは確認しておきましょう

5.3 定型ハングマンズノットの解剖学的説明
(1)ハングマンズノットの必然性
・第一頚椎の特別に出っ張った横突起
・第二頚椎の特別に高い棘突起
・第一頚椎に棘突起がないためにできた盆の窪の特別なスペース
・椎骨動脈の特別な走行
これらの際立った特徴の構造に導かれてハングマンズノットは必然的に正しい方向に向かって締まっていく

(2)輪っかが締まるコース
@輪っかが特別飛び出ている第一頚椎の横突起に引っかかる
A前頚部は軟骨と気道が主な中身で、後頚部は筋肉なので、骨が直接吊られているのは横突起のみで、
これが、締まる輪っかの左右のコースを決定する。つまり、輪っかは横突起に沿いながら締まることでコー
スが決定される
Bそのコースの先には、頚椎のトンネルから外に出たばかりのノーガードの椎骨動脈がある。
C横突起は吊り上げられているので第二頚椎との間が少し開き、椎骨動脈はさらに無防備になると考え
られる
D後頚部は太い筋肉があるため、食い込むのに何秒か時間がかかると思われるが、盆の窪にはまり込ん
で、コースが外れることはない。
E以上から、締まる輪っかの食いこむ通り道は一本道になっており、必然的にその先にある椎骨動脈を遮
断するようになっている
F前頚部の頚動静脈遮断、気道閉塞は簡単に決まる

5.4 評価 
椎骨動脈がしっかり守られているにもかかわらず、第一頚椎と第二頚椎の特殊な形がハングマンズノット
を頚動脈に導き、百発百中にしているのが解剖学的にもわかります。人体とロープ一本の運命的出会いを
感じます。定型はまさに人類が作りだした芸術品と言えるでしょう。
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