[過去ログ] アイヌ文化詳しい人ちょっときてみな (1002レス)
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165: 2015/02/09(月)22:48 AAS
其の他
前述の様にサルンクルは周園のアイヌの諸分派と著しく異なる多くの特長を有し、且他のアイヌから嫌はれて居たのであるが、
サルンクルの文化は、少くとも金屬期使用時代に入つてからは、他のアイヌのそれに比して著しく高かつたのである。
その分布區域が溫暖な氣候に恵まれ、従つて魚介が豊で、冬は鹿が群をなして集る等、天産物が豊富であつた爲に人口の稠密を導いたことも、
サルンクルの文化を高めた所由であらうが、彼等が早くから原始的農業を營んで居たことや、奥?鋳n方との交渉も看過することの出來ない要因であらう。
北海道に於けるアイヌの農業は、古文書によれば、昔時はシュムクル及びサルンクルのみに知られて居り、メナシクルは全くこれを行つて居なかつた。
シュムクル及びサルンクルが原始的農業を營んで居たことは、その居住地域が内地に近かつたことより判斷すれば、
奥?忠レ夷叉は和人から習得したとも考へられるが、他面、若しサルンクルが奥?窒ゥら北海道に移住したアイヌであつて、
その移住前に既に奥?窒ナ行つて居た農業を、移住と共に北海道に持ち來つたのであり、シュムクルは始め農業を知らなかつたが、
その分布區域の關係上、移住後のサルンクル叉は松前地方から農業を學んだのではあるまいかといふ疑念も生ずる。
現在に於ける北海道アイヌの人口の半ばを占めて居るのはサルンクルであるが、他のアイヌが急速に衰亡して行くのに反して、
分布區域も狭いサルンクルの燭り減少の度が著しく少ないのは、サルンクルが他のアイヌと體質が異る點にも起因するであらうが、
寧ろその最大の原因は、彼等が早くから原始的農業に慣れて居た爲ではあるまいか。
卽ち、農業と茶食に不慣れな他のアイヌは、食物の急變と生活状態の急激な變化に堪へられす、健康の度が急速に低下したが、
サルンクルは早くから原始的農業を營んで居た爲に、この點ではあまり大きな打撃を受けなかつた爲ではなからうか。
その他サルンクルは他のアイヌに比して毛が少なく、又細長い顔の型が多い等肉體的にも異なり、
又刺墨、文様その他の風俗習慣にも幾多の相違を見出し得るが、私の氣のついた大き特徴は大略を述べ得たから論及しない。
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