[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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18: ◆hbgNtxXFuj8U 2010/08/11(水)22:43 ID:IBft61hS(7/10) AAS
防戦にも限界は来る。
リンディスの一縷の隙を突き、十臓がその脚の腱と、尻に付けられた尻尾を斬り飛ばした。
たまらず倒れこむリンディスの目に、光が戻る。友の声は聞こえなくなり、恐怖心だけが残る。

「やはり、その魔臭濃い尻尾が貴様の心を染めていたようだな……正気に戻ったか、娘」

「わ……わたしは、ロワにそそのかされて……」

「そんな事は聞いていない」

「い、いや!死にたくない!わたしはまだ死ぬわけにはいかないの!」

「……死ぬ覚悟もなく甘言に乗り、人を殺す貴様はもはや剣士とは言えん。介錯はせんぞ、小娘……!」

冷徹な声で断ずる十臓。
愛すべき家族が封じられた刀で多くの命を奪ってきた彼に、慈悲の心など存在しない。
リンディスを正気に戻したのは、出来る限り苦しめて殺すためだった。
まず、右足を切断する。それを横腹に倒れているリンディスの目の前にまで持っていき、八つ裂きにする。
悲鳴をあげるリンディスに一切構わず、十臓はその行為を淡々と行った。

「ばぱゃああああああああっ!!!」

「楽に死ねるとは思うな。これをあと三度繰り返し、達磨になったお前の身体の残りを少しずつ踏み砕く」

「あ……が……」

「頭を潰すまで、死ぬんじゃないぞ……む?」

左腕を切断した直後に、リンディスはショック死したようだった。
舌打ちして、破隼の剣を拾い上げる十臓。なるほど、これは名刀だ。

「あんな小娘に使われて辛かっただろう。これからは俺がお前を裏正のつなぎとして持っていてやろう」

『その通り……彼女はとんだ期待はずれでした』

「!?」

変身を解いた十臓の頭に、聞き覚えのある声が響く。
忘れるはずもない、この声の主は……!
目を凝らせば、謎の女がリンディスの死体の傍に立っていた。
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