[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
564: 2010/11/22(月)18:23 ID:ZwJHRhwg(1) AAS
投下乙ー
仲間なのに斬らなきゃいけないってのはきっついな・・・
565: 2010/11/22(月)18:57 ID:4xVrxz4P(1) AAS
投下乙!
クレア…人のままで死ねただけ良かったのか…悪かったのか
介錯した殿も精神的にヤバげだしこの先どうなるか…GJでした!
566: 2010/11/23(火)00:10 ID:WVdt3TJP(1) AAS
投下乙!
正義と善意の空回りが悲しい…
迷いを斬った殿が暗黒面に落ちるかどうかか
567: 2010/11/26(金)22:34 ID:woURpBIv(1) AAS
ちと遅れたけど投下乙!
クレアと殿は間違いなく仲間だった
会って間もないんだけどシンケンジャーとクレイモアの類似性とか、
互いを信頼しているさま、認めている様がすごい上手く書かれていて、
だからこそこの結末が切ない
クレアにとってはこの最後は救いなんだけど、殿はそれを分かっていてもやりきれないな
果たしてこの先どうなっちまうのか。面白かったです
568: 2010/12/06(月)04:01 ID:llEVNu6a(1) AAS
保守
569: 2010/12/07(火)17:44 ID:6vHfRXVV(1) AAS
>>536
開始早々、したらばに毒吐きスレが立ったりと明らかに妄想じゃすまないけどな
少女、深夜は毒吐きなんて話題にすら出なかったし
まあ終わったロワだから良いけどね
570: 2010/12/12(日)00:55 ID:3+quIBqn(1/2) AAS
アニ3に開始早々毒吐きスレが立ったことと
このスレが荒れたこととの間にどんな因果関係があるんだよ
571: 2010/12/12(日)01:02 ID:TG74sQMf(1) AAS
アニ3じゃなくてこのロワのしたらばに毒吐きスレが立ったんだよ
早々に消されてたけど、毒吐きスレが無いから誤爆で文句を言う事を正当化した辺りねえ…
十中八九アニロワのカスの仕業だろうねぇ
572: 2010/12/12(日)03:47 ID:3+quIBqn(2/2) AAS
そこまでしてアニ3の仕業にしたいのかよ
573: 2010/12/12(日)11:34 ID:PUCX7TTr(1) AAS
なんでこのロワ死んでしまったの?
最初あれだけ勢いがあったのに
574: 2010/12/12(日)15:16 ID:eIgksZu/(1) AAS
色々あるけどやっぱり書き手側もキャラの把握が出来なかったんじゃないか
参戦キャラも多ジャンルやカオスみたいな面々だし
575: 2010/12/14(火)20:49 ID:zse8/zcm(1) AAS
おまいら、勝手に殺してやるなw
ゾロとかクレアの人がまた予約してるぜ
あの人の作品は熱いから好きだな
576: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:46 ID:6mwJWgVL(1/15) AAS
思えば、あの城攻めの時から全ての歯車は狂い始めたのだろう。

何もかもが宝石のように輝いて見えた、あの時代。鷹の団が健在であったとき。
現世の理の外にある、不死の怪物との戦い。
その怪物から放たれた滅びの預言。

そう、預言を聞いたあの瞬間から――ガッツの世界は歪み始めた。

眼前にそびえ立つ古城を見上げ、ガッツは述懐した。
暁の空が白み始め、朝焼けの光が街を照らしている。
不思議とこの数時間、夜だというのにガッツの周りに悪霊は現れなかった。

生贄の烙印を刻まれたガッツに安息の眠りは決して訪れはしない。
現世と幽界の境界が曖昧になる夜の時間は、すなわち彼に絶えず付き纏う悪霊たちとの血で血を洗う闘争の時間だ。
省17
577: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:46 ID:6mwJWgVL(2/15) AAS
城門は開かれている。十分に周囲を警戒しつつ、ガッツは城の内部へと足を踏み入れていく。
背負う大剣アスカロンを振り回す空間があるかと危惧したものの、城内は意外なほどに広々としていた。
外見はともかく中身は、ガッツの記憶にあるあの城とは似ても似つかない。
まあそんなものかと適当に納得しつつ、ガッツは通路の奥へ進み二階へと続く階段に一歩足をかけた。

「ふあ……また、客か」

ガッツの足を止めたのは、気の抜けたような欠伸と気だるげな声。
視線を上に向けて数段階段を上がると、あぐらをかいた線の細い男がいた。
すっきりとした短髪のガッツと対照的に、背中まで伸びた長髪。
男は鞘に収まった刀を腰に差したまま、眠そうにガッツを見やる。

「……悪いな、起こしちまったか?」
省23
578: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:47 ID:6mwJWgVL(3/15) AAS
立ち上がった銀閣にも下にいるガッツの剣が視認できたのだろう。彼は驚きの声を漏らした。
それもそのはず、ガッツが握るアスカロンは全長3.5m、総重量200kgというもはや剣と呼ぶことさえおこがましい代物だ。
施された装飾や多様なギミックなど、職人の精緻な仕事ぶりを暴力的な方法でガッツが否定した結果、やや軽くなってはいる。
なってはいるが、依然その主よりも重い質量を有しているこの剣は、戦国時代を生きていた銀閣にとっても初めて目にするほどに規格外だ。

「よくそんなもの持てるな……」
「まあな。おまえの得物はそれか?」
「ああ。ちっと物足りねえが……そうだ、あんた。斬刀『鈍』って刀を知らねえか?」
「知らねえな」
「そうかい」
「もういいだろ。行くぜ」
省23
579: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:48 ID:6mwJWgVL(4/15) AAS
「秘剣、零閃。この刀を手にして以来、おれの零閃をかわした奴はあんたで二人目だぜ」
「……ってことは、俺の前に来た奴もかわしたんだな。自慢げに言うことじゃねえぞ」
「そう言うなよ。そもそもがもう破られた技なんだ……今さら傷がついたところでどうということもねえよ」

まだ眠そうに、銀閣は呟く。その眼はガッツではなく、もっと別の誰か――を、見ているように思えた。

「ああ……そういや、名乗ってなかったな。おれは宇練銀閣ってんだ。おにいちゃんはなんてんだ?」
「……ガッツだ」
「変わった名だ。そして剣は見たこともないほどでかい。さしずめ、虚刀流ならぬ巨刀流……ってところか」

落ち着いて銀閣を観察すれば、その体格はガッツとは比較できないほどに細い。
腕力、体力、耐久力においては勝っているだろうが、瞬発力では一歩譲るかもしれない。

(だが、その一点……速さという点において、こいつの剣は俺のはるか上を行っていやがる)
省24
580: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:49 ID:6mwJWgVL(5/15) AAS
「以前、おれに勝った奴は……上から来たな。まさしく奇策ってやつだ。真上の敵に居合抜きも何もねえからな」

銀閣の言葉に、ガッツも頭上を仰ぎ見る。
階と階を繋ぐだけあり、十分な空間がある。が、もちろんガッツにはそんなところまで跳べる脚力などない。
隠し持っているワイヤーフックを使えばやれないこともない、が――

「……退くか。ふぁ……ま、良い判断じゃねえかな」

するすると後退していくガッツを眺め、銀閣は欠伸交じりにそう漏らした。
追ってきてくれればしめたものだったが、さすがにそこまで間抜けではないかとガッツは舌打ちする。
が、半分は予想通り。
待ちの剣と言うのなら、自分から攻めてくることはないはず。つまり逃げるのは容易ということだ。
勝てない相手から逃げることは別に恥ではない。相手が使徒ならともかく、ただの人間だ。危険を冒してまで討ち取る必要はない。
省21
581: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:50 ID:6mwJWgVL(6/15) AAS
すげなく切って捨てたガッツに落胆するでもなく、銀閣はひらひらと手を振った。

「引き止めて悪かったな。話は終いだ」
「……じゃあな」

踵を返す。階段から離れ、そのまま数分歩き続ける。
銀閣は、追ってこない。

「……チッ。オレのことなんざ気にも留めてねえってことか」

おそらく銀閣はまた眠りに就いたのだろう。城の中は再び静寂に包まれている。
とはいえ、ガッツもまだ城を出る気はない。ここに来たのは休息のためでもある。
ガッツは目に付いた小部屋を片っ端から捜索し、役に立ちそうな物を探し始めた。
省14
582: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:51 ID:6mwJWgVL(7/15) AAS
――かけ替えのないものの傍らにいて、一緒に悲しみに身を浸すことに堪えられずに。お前は一人、自分の憎悪で身を焼くことに逃げ込んだ。違うか?

だが、それは――守りたいものを、本当に守っていたのだろうか。
ガッツと同じか、それ以上の傷を負ったキャスカを放り出して、一人悲しみから目を逸らして戦い続けることは。
本当に、キャスカを守っていたことになるのだろうか。

「肝心なときになると……オレは一人を、戦を選んじまう……か」

宇練銀閣とガッツとは、ある意味では同類なのだろう。
守りたかったものを奪われ、しかしそれを受け止めることなく戦いに逃避する。
違いがあるとすれば、ガッツには『まだ』守りたいものがあり、銀閣には『もう』何もないということか。
残ったものは剣だけ。剣があるから戦い続ける。剣があるから止まることもできない。
省20
583: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:52 ID:6mwJWgVL(8/15) AAS
「うるせえな……また来たのかよ、巨刀流」

はたして、銀閣は――さっきと寸分変わらぬ体勢で、そこにいた。
おそらく何時間、何日、何年経とうともそうしているのだろう。そうするしかないのだろう。
剣にすがり、剣を振るうためだけに生きている。あり得たかもしれないもう一人のガッツの姿。
だからこそガッツは、迷いを消し去るために銀閣を斬ると決めていた。

「銀閣、って言ったな。オレもてめえに聞きたいことがある」
「あん……?」
「守りたいものがなくなって……てめえはどう思った。許せねえとか、復讐してやるとか思わなかったのか?」
「……ふぁ」

ガッツの問いに、銀閣を欠伸を一つ。
省23
1-
あと 419 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.012s