[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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671: ◆.mxEVJnUVk 2011/07/15(金)15:53 ID:FwKCumM4(4/8) AAS
「お前もこれと似たような刀を与えられた、か」
一瞬、相手に隙を見せてしまった迂闊を呪うが、どうやら銀髪の男はそのアーチャーの所作を見て敵意は無いと判断したようだった。
「ああ、そうだ。仕掛けられない限りは、私から手を出す事はない」
「どこかで聞いたような台詞だ」
銀髪の男は苦笑し、刀から手を外す。
「俺はセフィロス。そいつはロイドとか言うらしい」
「私はアーチャーと呼んでくれ」
「アーチャー……弓兵か? そうは見えんが」
「よく言われる。が、それ以外に名乗る名も無いのでな」
どうでも良さそうに男――セフィロスが首肯する。
とりあえずは戦わずに済みそうだ。しかし警戒は解かず、アーチャーは視線で倒れている男――ロイドを指し示す。
「彼は?」
後ろ手に縛られたロイドは、気を失ってこそいるものの目立った外傷は無い。
アーチャーの眼から見るに、ロイド自身もセフィロスと同じく戦闘者としての身体を誇っている。
両の腕に均等に筋肉が乗っており、利き腕がどちらか判別できない。
両腕をどちらも同じ精密さで扱う者――アーチャーと同じく二刀流の使い手か。
自身、セイバー、そしてセイバーと渡り合っていたダイの例から見るに、やはりこのロイドなる男もここにいる以上は一流の剣士と見るべき。
どういう経緯でこうなったかは知らないが、もしそのロイドを必要以上に傷つけずに取り押さえたのだとしたら、セフィロスは相当の手練という事だ。
「先ほど、襲われた。と言っても、この男の意思かどうかは怪しいところだが」
「どういう事だ?」
「この刀だ」
セフィロスが腰の刀を少しだけ引き抜く。
垣間見えた刀身の色は、毒々しい黒。だけでなく、どこか禍々しい気配をも立ち昇らせる。
チン、と刀が納められる。毒気も瞬時に掻き消えた。
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