[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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207: 2010/08/19(木)07:53 ID:+08Wgp8s(1/8) AAS
仮投下スレに来てるから代理投下する
208: 代理 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:54 ID:+08Wgp8s(2/8) AAS
セフィロス、クレアとの戦いを終え、アスカロンを解体していたガッツの前に、新たな人影が現れた。
鞘に入ったままの剣、フランベルジュを肩に担いだ黒髪の青年ユーリ・ローウェルである。
ガッツは少しだけ軽くなったアスカロンを構えた。

「てめえ、あの女の言いなりになるってのか」
「俺は急いでるんだ。さっさと帰りたいんだよ」
「そうか、だったら遠慮はいらないな!」

ユーリはフランベルジュを抜いてガッツへと走り出した。
ガッツはアスカロンを構え、横薙ぎに振るう。

ブゥン!とアスカロンが風を切る。
だがユーリは素早くしゃがみこみ回避していた。
省13
209: (代理投下) 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:55 ID:+08Wgp8s(3/8) AAS
(どうする、アスカロンを構える時間はねえ……つっ!?)

義手と繋がった生身の部分に痛みが走った。
切られたかと思ったがそうではなく、ユーリの剣とそれを掴んでいる義手が発熱していたのだ。
炎の魔剣フランベルジュが放つ炎はガッツの鋼鉄の義手へと高熱を伝導し、生身の部分にまで達していた。

「隙だらけだぜ、烈破掌!」

ガッツの気が緩んだ瞬間を逃さずユーリのもう片方の手がガッツの腹へ強烈な掌打を放った。
ガッツはアスカロンから完全に手を離し、右手で防御する。

「ぐおっ!」
省17
210: (代理投下) 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:56 ID:+08Wgp8s(4/8) AAS
「ぐ……」
「勝負あったな」

ガッツの鼻先にユーリの剣が突きつけられた。
アスカロンではなく、ユーリが元々持っていた剣だ。

「お前にどんな理由があるのか俺は知らない。だがロワの言いなりになって人を殺すっていうなら、その前に俺がお前を殺す」
「……その声、どっかで聞いたな。そうだ、あの金髪の……フレンとかいうやつの名前を呼んだのはてめえか」

あのときガッツはロワを使徒、もしくはゴッド・ハンドの一人かと思い大砲で撃つべく機会を伺っていた。
フレン・シーフォが割って入ったことによりその目論見は実行に移されなかったが、もしそうならなければガッツが死んでいただろう。
だからフレンの存在は多少印象に残っていたのだが、ガッツは一体なぜあの金髪の男がフレンという名前だと知っていたのか。
それは誰かが彼をフレンと呼んだからだ。
省17
211: (代理投下) 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:57 ID:+08Wgp8s(5/8) AAS
(今だ!)

ガッツは転がってユーリの攻撃を回避し、同時にバッグから奥の手を取り出した。
それは先端にフックのついた機械。
遺跡発掘の専門家トレジャーハンター御用達のワイヤーフックである。
持ち手の引き金を引くと、駆動したモーターが先端のフックを押し出した。
フックは瓦礫の中へと突き刺さる。
振り返るとユーリはガッツに止めを刺すべく全身の力を剣に集中させていた。

「絶風刃!」
「遅え!」

風をまとったユーリの剣がガッツを捉える前に、ガッツはワイヤーフックの引き金をもう一度引いた。
省16
212: (代理投下) 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:58 ID:+08Wgp8s(6/8) AAS
「これでお前は打つ手なしだ!大人しく……」

武器を手放したガッツにもう戦闘力はない。
とどめを刺そうとガッツを睨みつけたユーリの呼吸が止まった。
ガッツはすぐ傍にいたのだ。
すぐ近く……ガッツの鋼鉄の拳が、ユーリの腹へと叩き込まれるほどの距離に。

「が、は……っ!」

ユーリがガッツに使った烈破掌に勝るとも劣らない威力の打撃。
違いはガッツがすさまじい加速を得ていたことだ。

「勝負あったな」
省12
213: (代理投下) 狂戦士 ◇OnZTQOLVaU 2010/08/19(木)07:59 ID:+08Wgp8s(7/8) AAS
ユーリのバッグを漁ると、ユーリに支給された剣と道具の説明書きがあった。
剣の名前はフランベルジュ、炎の魔力を持った魔剣。
といってもガッツが振るうには少し軽すぎて物足りない剣だった。
予備には使えるかとフランベルジュを腰に挿し、ガッツはユーリの左手に巻かれたブレスレットへと目を向ける。
それはパワーリストというらしく、つけたものの腕力を増幅する力があるらしい。
ガッツと拮抗するほどの力をユーリに与えたものの正体はこれだった。
さっそくユーリからパワーリストを剥ぎ取って右手へと装着し、アスカロンを持ってみるガッツ。

「……こりゃいいな。さすがに重さを感じなくなるってわけじゃねえが、ドラゴンころしを持ってるときと大して変わらねえ感じだ」

ガッツは上機嫌でアスカロンを担ぎ直した。

「さて、さすがに疲れた。とりあえず休むか……狩りはまた夜になってからだ」
省15
215: 2010/08/19(木)08:04 ID:+08Wgp8s(8/8) AAS
代理投下終了

投下乙です
ガッツつえー
ワイヤーフックを使った機転の効く戦法もだが、人間相手でもこの迷いのなさはやばいな
そのうえパワーリストまで手に入れたらもう手がつけられんぞ
フランベルジュも出てきてエターナルソード作れる条件も揃ったしあとはダイヤモンドだけだな
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