[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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379: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:35 ID:GIDNuQ+k(1/10) AAS
投下します
380: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:36 ID:GIDNuQ+k(2/10) AAS
「ところで健太郎さん。さっきから何をしてるんですか?」
「おかしいなぁ。いつもなら怪しい場所をどんどん触っていけば隠し扉の一つや二つ、すぐに見つかるものなのにー」
「さすがにそんなに簡単に見つかるようなら誰も苦労しないと思いますけど…」
「それでもこんなに探して、何も出ないのは最初から何も無かったと思うんだけどね」
「それは……」
改めてこの慰霊碑を一通り探索していた二人だが所詮は探索に素人。
しかも片方は闇雲になんでも弄って、罠が発動しようがどうなろうがお構い無しな行動が探索することだと
本気で思ってる自称ベテランだ。
最初から探索には不向きなコンビだったのだ。
省9
381: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:38 ID:GIDNuQ+k(3/10) AAS
◇ ◇ ◇
「え〜と……つまり、それで人を集めるつもりなんですよね?
でも、それを使用すれば人を呼ぶのは簡単だけど……危ないんじゃないかな?」
「はい、本当はコレを使うのに躊躇してたんです」
躊躇するのも当たり前だ。仮に拡声器を使った場合、殺し合いに乗った参加者も引き寄せる可能性がある。
「でも……こうしてる間にもこの島の何処かで誰かが誰かを殺してるのかもしれない。
誰かが誰かに殺されてるかもしれない……だから、だから私はそれを止めたいんです!!
お願いです、健太郎さん。私に協力してください!」
そう言い切るとさくらは勢いよく健太郎に対して頭を下げる。
省13
382: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:40 ID:GIDNuQ+k(4/10) AAS
「え〜と、さくらちゃんがどうしてもと言うなら協力するのはやぶさかでもないけどもう少し慎重に…」
「それは駄目です! こうしてる間にも殺し合いがどんどん進んでします! 例え危険でもそれを止める手段があるのなら
命を賭けるに値します!」
さくらは正義感が強く、とても頑固な性格だ。この時もこの殺し合いを打開できそうな手段に執着した。
「いや、でも、ほら、僕ら以外の参加者で物凄く危険な人だっているじゃないか。例えば超が付くほどの自己中心的性格で女性とみれば見境が無くて犯して、
その反面、男には無茶苦茶厳しい鬼畜で、そういう性格な上に無茶苦茶強いから手に負えない外道剣士がいるかもしれないじゃないですか」
「……そこまで酷い人がいるんですか? 嬉々として殺し合いに乗る人はいると思いますが……」
「え〜と、それもそうですね。あ、あはははは」
健太郎の言葉にジト目で返すさくら。冷や汗を掻きつつ笑って誤魔化す健太郎。
省9
383: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:42 ID:GIDNuQ+k(5/10) AAS
「自分でも馬鹿な方法だと判っています。でも、私にはこの首輪を外す知識も技能もありません。
でも自分にしかできない事でこの殺し合いに抗いたいんです。
お願いです、健太郎さん。いざという時、必ずあなたを守り切れるとは言えませんが力を貸して……」
「その言葉、偽りでないのなら私も手を貸しましょう」
突然、自分達以外の声が聞こえ……反射的にそちらに剣を向け、身構えるさくら。健太郎もそちらに注意を向ける。
いつからそこに居たのだろうか。近くの森の傍に長身の少女が佇んでいた。
会話に夢中になっていて大声を出していたから聞こえてしまったのろうか。
自分のうっかりさを呪うさくら。
もっとも、健太郎はびっくりしたがそれだけだ。余裕があるのか鈍いのか。
省23
384: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:45 ID:GIDNuQ+k(6/10) AAS
はぁ、やっぱりここは……
「さくらさんの言いたい事はよく判りました。僕も協力しますよ」
「健太郎さん! ありがとうございます」
「でも、さくらちゃんや神裂ちゃんを危険な目に遭わせたくないよ。だからこれは僕が貰います」
そう言うとさくらから拡声器を奪う。
「きゃ、健太郎さん! 急に何をするんですかっ!」
「どういうつもりですか?」
さくらも神裂も健太郎の行動の意味が判らない。
「見ての通りさ。これで人を集めるのは僕一人でするよ」
省22
385: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:47 ID:GIDNuQ+k(7/10) AAS
◇ ◇ ◇
「ふう、これでランスさんとさくらちゃん達が出会う事は無くなったね。さて、頂上から呼びかければ人は集まるけど……
どうしようかな……まぁ、なんとかなるか」
楽観的に、というかお気楽極楽にあっさりとそう締め括る。
自分の能力を過信してる、こういう性格だか、その両方で彼はこの状況でもある意味ブレていない。
さくらちゃんらに呼び止められない内に強引に拡声器を奪い、一人でこれを使用する為に別れる。
彼女たちに護衛よりも二手に分かれて殺し合いを止めに回った方がいいと言い含め、人を集めてさせて後で合流する。
ランスさんとさくらちゃんらを出会わせない為の苦し紛れから出た計画だが中々悪くないかもね。
省23
386: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:49 ID:GIDNuQ+k(8/10) AAS
◇ ◇ ◇
(あそこは話を合わせるしかありませんでしたが……これからどうすればいいのでしょう?)
急激な展開に内心戸惑っていたのは神裂火織も同じだった。
最初に殺そうとした相手、それが自分の想像以上に手練だった上に本気で殺そうとしたのに仕留められなかった。
このゲームで優勝を目指すにはただ殺して回るだけでは駄目だと悟り、
確実に倒せそうな相手、そして確実に仕留められる状況を見極めてから殺害する戦術に切り替えた。
他の参加者を探すべく、地図にある大きな墓標らしきものに足を運ぶ。
森に姿を隠れつつ建物を観察してみれば建物の傍で二人組の男女がなにやらウロチョロしてしていた。
あれで探索してるつもりなのだろうか。傍から見ていても素人なのは判った。
省27
387: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)12:50 ID:GIDNuQ+k(9/10) AAS
(なんだろう……まるで火織さんって……昔のマリアさんに似ている様な…)
小川健太郎がランスの為(?)に単独で行動した様に、真宮寺さくらが神裂火織を疑わなかったのにも理由がある。
マリア・タチバナ
帝国華撃団の副隊長であり、同じ帝都を守る仲間。厳しさの内にも優しさがあり、隊長である大神やみんなの信頼も厚い。
でも、今でこそ大神さんやみんなと打ち解け合っているが、昔は他者に対して礼儀正しいが何処か距離を取ってる様な…人との交わり
避ける様なスタンスを取っていた。
火織とはこの島で出会ったのが初めてであり、まだ出会って間もない間柄だ。
それにさくらも人物眼が優れている訳でもないし、火織の容姿がマリアに似ている訳でもない。
ただ……それでも雰囲気が似ている様に思えるのだ。
省6
388: ◆Bn4ZklkrUA 2010/09/09(木)13:01 ID:GIDNuQ+k(10/10) AAS
【G-7 巨大な墓の下 一日目 黎明】
【真宮寺さくら@サクラ大戦】
【状態】健康
【装備】エクスカリパー@FFV
【道具】支給品一式
【思考】基本:この島の平和は私が守る!
1:大神さん、私に力を!
2:西の街を探索する。
3:二人とも何を考えてるかわからないけど、悪い人じゃないみたい。
※火織と情報交換をしました。一部、嘘があります。
省14
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