【天候擬人化】にっしょくたん 2スレ目 (783レス)
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261: ◆GAIA///6T. 2011/12/03(土)21:43 ID:FHVth3+W(3/12) AAS
「おや――はじめたようですね」
「そのようですね。どちらが勝つと思いますか?」
「……くすくす。 アースがそう簡単に負けるとも思えないけど」
「でもカゲロウの強さがどんなもんか分からないしなぁ」
タイダルウェイブが眠っている横で、四人(人?)娘はお茶会をしていた。 にっしょくとダイヤは地震の衝撃でちょっと零した。

(魯鈍に見えますが……なかなかどうして)
体格差が激しいとはいえ、刀がある分リーチの上では有利である筈なのだが、まるでサトラレているかの如く、的確に避けられる。
どういう意図があるのか、アースの方はまだ拳の一発も繰り出してはいない。
カゲロウが一方的に攻撃を繰り返し――その全てが最小限の動作で躱され――
たまにそうではないように見える動きがあっても二の太刀を躱す予備動作になっていて――一方的に披露が溜まっていた。
カゲロウは考える――何故攻撃してこないのか? 舐められているのだろうか――こちらの実力を推し量ろうとしているのだろうか――
結局のところ魯鈍なので、攻撃を仕掛けると隙ができてしまうからこちらの疲弊を待っているのだろうか――
ここでカゲロウはカカッとバックステッポ。 距離を取る。
帽子の下で睨めつけるカゲロウと悠然と佇むアースクエイク。先程からアースは、ずっと腰に右腕を当てたままだ。
両者無言のまま、不動のまま、時間が過ぎていく。

動いたのはアースだった。
突如として右足を前に出し、腰を深く落とし、体を捻り――拳を繰り出した。
――別にカゲロウがそのテレフォンパンチに反応出来なかったわけではない。 ただ、遠すぎた。
(ヨガか波紋の使い手でもなければ、この距離では届くまい)
そう思っていた。
……先程までの、無駄のなさを忘れていた、と言われてもおそらく反論は出来ないだろう。
結果、5m吹き飛ぶ羽目になった。
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