[過去ログ] ファンタジー世界に平成ライダーが迷いこみました (1002レス)
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2: 2012/01/01(日)23:43 ID:ze/Wzczs(1) AAS
('仄')パイパイ
3: 2012/01/07(土)02:54 ID:1oDJ3031(1) AAS
みつを1人で異世界制覇できるから
スレがすぐに終わっちゃう
4: 2012/01/08(日)13:49 ID:geAlb4kI(1) AAS
みつをって誰だ
5: 2012/01/09(月)18:26 ID:pMlkxulF(1) AAS
みつをは平成ライダーどころか昭和ライダーまで含めたライダー最強議論で
いつも最強争いしてる人
6: [age] 2012/01/15(日)22:49 ID:MraMSC4x(1) AAS
そんなやついないよ
7: 2012/01/19(木)20:21 ID:DOmwbmeN(1/23) AAS
蒼き伝説

むかしむかしのお話です。
あるところにポッケ村という小さな小さな村がありました。

村の人たちは毎日をゆっくりと平和に過ごしていました。
ところが、ある時 大変なことが起こりました。

炎をあやつる伝説の龍。

炎王龍が村にやってきたのです。
省5
8: 2012/01/19(木)20:21 ID:DOmwbmeN(2/23) AAS
加賀美新は、警察官だ。
人々の平和を守ることが彼の任務であり、誇りでもあった。

そして運命の日。彼はいつも通りの朝を迎えた。
布団から起きて洗顔し、簡素な食事をして自宅から勤務先である派出所へと向かう。

「なんだよ……これ」

だが、一体どうしたことだろう。
愛用のバイクでT字路を曲がったその先には、おとぎ話を連想させる石造りの建物。
ありふれた景色に突然現れた『異常』。

「俺は、どうしたんだ? ここは一体?」
省6
9: 2012/01/19(木)20:21 ID:DOmwbmeN(3/23) AAS
炎はどんどん勢力を増す。
茫然自失とする加賀美を押しのけ、人々が彼の横をすり抜けて行く。
口々に『古龍だ!』『助けてくれ!』と叫びながら。

「おい! アンタ!!」
「え?」

反射的に振り返る。
加賀美が振り返った先には、全身を黄緑色の鎧で覆った人物がいた。
顔は見えないが、高い声でまだ少年だと分かる。
両の手に持っているのは真赤に燃える双剣。
それを懐にしまいながら黄緑の鎧は叫んだ。
省9
10: 2012/01/19(木)20:22 ID:DOmwbmeN(4/23) AAS
「……くそ、古龍の観測所は昼寝でもしてやがったのか!?」

単身、龍に向かっていこうとする男。
だが彼は駆けると同時、大きく足を踏み外した。

「あぐっ!!」
「おい、アンタ……!」

男に駆け寄った加賀美は絶句する。
男を抱き起こそうとした瞬間に彼の手には赤い血が付着していた。

「アンタ、こんな怪我でアレと戦う気かよ!」
「……そうだよ! ここは俺が食い止める!! 鎧を持たないあんたがあいつに向かっても消し炭にされるだけだぞ!」
省11
11: 2012/01/19(木)20:22 ID:DOmwbmeN(5/23) AAS
その翼から伸びる爪の片方には、1人の子供が吊り下げられていた。
立ち昇る熱気と粉塵、そして恐怖から泣き叫ぶ小さい子供。

「助けてぇ! 怖いよぉぉぉ!!」
「待て!」

事情は知らない。
だが、泣き叫ぶ子供を放って置けるほど加賀美は薄情ではない。
たとえ、子供が異形の怪物につかまっていようとも。

古龍と呼ばれる怪物の進路の前に立ちふさがる。
鋭い視線……否、殺気を込めた瞳で加賀美をにらみ付ける炎の皇帝。

「ヴォオオオオン!」
省7
12: 2012/01/19(木)20:22 ID:DOmwbmeN(6/23) AAS
「俺は……異邦人だ」

鎧を被った男も、捕まった子供も、龍でさえも驚きに目を見開いた。
立っていた。男が。
当然のように。

腹を抑える。
鮮血が、抑えた手を伝って大地に流れる。

一目見て重傷と分かる傷。
いや、通常の人間なら間違いなく致命傷だ。

それをものともせず、加賀美新は立ち上がる。
省3
13: 2012/01/19(木)20:23 ID:DOmwbmeN(7/23) AAS
――かつて宇宙からの侵略者と戦った一人の男がいた。――

「……だけど、俺は、こんな事態を黙って見てることなんて出来ない」

ベルトが装着される。
加賀美は見ていた。
傷つき逃げ惑う大勢の人々を。

――男は愛する弟を失い、戦闘のさなかで己の命を落とした――

だから戦う。
警察官だからではない。
同情からでもない。
省8
14: 2012/01/19(木)20:23 ID:DOmwbmeN(8/23) AAS
「来い! ガタックゼクター!!」

紅に染まる空を穿ち、現れるは蒼い甲虫。
否、虫に見えるがその体はまごうことなく金属。

名をガタックゼクター。
機械でありながら己の意志を持つ、『強きもの』

ゼクターは加賀美の手に収まった。
古き伝説の竜と、後に伝説となる1人の男は対峙する。

「……ヴォオオオオオオ!!」
省9
15: 2012/01/19(木)20:23 ID:DOmwbmeN(9/23) AAS
「ウウウゥゥゥゥゥ……」
「罪の無い人々を襲ったお前を、俺は許さない!!」

翼持つ紅獣と蒼い戦士はにらみ合う。

幼い命を吊り下げたまま、怪物は再び尖爪でその体を引き裂かんと右手を振り上げた。
重力を味方につけた一撃はガタックへと容赦なく叩き込まれる。

ドゥ、と重い音が響いた。
避けてはいない。破壊の鉄槌はガタックに直撃していた。

だが……。
省7
16: 2012/01/19(木)20:23 ID:DOmwbmeN(10/23) AAS
古龍の腕を振り払うと、両肩の砲門から焔が上がる。
狙い済まされた戦士の砲弾は、炎帝の顔へと直撃した。

「グアアアアアォオウウウ!!」

呻き、地に伏せる龍。
その隙を突いて、ガタックは子供を助け出す。
火傷こそしているが、軽傷で済んでいるのは奇跡的だった。

少年は呆然としながら、目の前の鉄仮面に尋ねる。

「大丈夫か?」
「お兄ちゃんは……誰なの?」
「正義の味方だ」
省3
17: 2012/01/19(木)20:24 ID:DOmwbmeN(11/23) AAS
どんな敵でもそれが平和を脅かすなら斬り捨てる。否、蹴り砕く。
ましてやそれが太陽〈友〉の紛い物だというなら、蒼月〈自分〉がやらずに誰がやるというのか。

ベルトのバックルに手をかけ、ゼクターの角を弾く。
弾かれると同時、蒼い鎧の表装を電流が駆け巡る。
瞬間、彼の体が膨らんだように見えた。

「キャストオフ!!」
『CAST-OFF』

ガタックの体を覆う鉄甲が次々に弾き飛ばされる。
こめかみの部分から二本の角がせりでて、額の位置にあたるOシグナルと、昆虫の複眼を思わせるコンパウンドアイが点滅した。

『CHANGE STAG BEETLE』
省3
18: 2012/01/19(木)20:24 ID:DOmwbmeN(12/23) AAS
一方、ガタックの変身を見て紅獣は目を細めた。
不気味なことに、キャストオフの破片が直撃しても龍は一歩も動かない。
そして、彼の体から舞い散る燐光が一際大きくなったのと――

「クロックアップ!」
『CLOCK UP』

――ガタックが動いたのは同時だった

『CLOCK OVER』

全ては一瞬。
何が起きたのか分からない。
省1
19: 2012/01/19(木)20:24 ID:DOmwbmeN(13/23) AAS
炎の皇帝 陽炎龍 
そして『牙を持つ太陽』

様々な忌み名で呼ばれる災厄 古龍種 テオ・テスカトル

彼が『太陽』と呼ばれる起源がこの現象にある。
翼から粉状の組織片を飛ばし、周囲に破壊を巻き起こす粉塵爆発。
一度爆発を引き起こしてしまえば、人間など一瞬にして炭と化す。

だが組織片を飛ばしきる前に、翼を破いてしまえば?
無論、暴君と名高い炎帝がそのような蛮行を許すはずも無く。
並みの狩人ではそのような行為、不可能に近い。

だが、ここにそれを可能とする男がいる。
省3
20: 2012/01/19(木)20:24 ID:DOmwbmeN(14/23) AAS
瞬きをする合間に、戦いの神はいつの間にか紅き古龍の後ろへと移動し。
その手には、輝く双剣を握っていた。

ガタックの双刃からは赤い血が滴っている。
それと同時、紅き皇帝の翼についていた爪が砕けた。

「グルオアァァァァァ!」

体中から血を流し、紅き皇帝は地に伏せる。

「うそだろ……アイツ、一瞬で 古龍の翼を壊したのかよ……」
「あのお兄ちゃん、本当のヒーローだったんだ」
省2
21: 2012/01/19(木)20:25 ID:DOmwbmeN(15/23) AAS
「な!」
「そんな……」

クラッシャーと呼ばれる口元のマスクから流れ出る血が、大地に染み渡る。

「あの、野郎……」

黄緑の鎧を着た男は呻いた。
炎王龍の腹に決まった一撃が、男に負荷を掛けているのだ。

「そこの青いの! すぐに治療してやるから動くな!!」
「まだだ! あの赤い龍は生きている!!」
省2
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