[過去ログ] ウルトラマン80「教師編」補完 第二章 (997レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
614(1): ◆9BiyP2MgtA 2013/03/04(月)22:57 ID:EqYEQ1Gc(4/4) AAS
苦悶する80を無視して、ツルクは大村に狙いを定める。
「そうだ、やっちまえ!」
喜ぶ少年だが、その脳裏に声が響く。
《ゴミだから殺すのと、許せないから殺すのと、どう違う?》
「それは…」
揺らぐ少年。ツルクの動きが鈍る。
《同類になりたいのか?嫌なら、裁くのをやめるんだ。トオル!》
少年は、梅田トオルは、ツルクの制御を諦めた。
自由の身になったツルクは無差別破壊を開始するが、その時、空が血のように弾けた。
爆発の中心から、ツルク目掛けて、赤き獅子が、その脚を伸ばして。
「エイヤーッ!」
貫いた。
ツルクは砕け散った。
「今更、リングを付けることになるとは思わなかったが…」
美しい故郷を確かめていた男は、醜さも含めて美しさなのだと悟る境地にいた。
「おおとりさん…」
「レオ先輩…」
80からもトオルからも目を背け、ただトオルを大村の同類にしなかったという事実だけを残し、ウルトラマンレオは空へ消えた。
翌日、トオルの告発によって、大村の悪行は世間へ公表された。
許せないものは必ずある。
だが、許せないからといって、自分を相手と同レベルにまで落としては意味が無い。
許せないからこそ、自分が道を違えてはならないのだ。
終わり。
前スレでレオのリクエストがあったので書きました。
実は梅田トオル、レッドスクーパー、レオは一つの話の予定だったのですが、詰め込みすぎなので辞めました。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 383 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.385s*