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ファンタジーっぽい作品を創作するスレ 3 (71レス)
ファンタジーっぽい作品を創作するスレ 3 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/
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6: 創る名無しに見る名無し [] 2015/08/31(月) 21:05:15.53 ID:F9guH7iD 「山の中の出来事と、とある異質」 それは、とある山中での出来事だった。山名は今は…秘す。 登山に来ていた自分はついうっかり、道に迷って森の中を彷徨う事になったのだが。 その際に、物陰で…奇妙な音を聞いた。鹿か何かが居るかと思い、 そっちの方をのぞき込むと、そこには鹿の足が確かに見えたが、同時にその鹿に匹敵する様な、 巨大な円筒形の様な手足の無い動物?が…、屈むようなイメージで、肉食動物が獲物を食する時の様な音を立てていた。 顔に相当するモノは、こちら側からはその時は見えなかったが。 背筋にゾッとするモノを感じつつ、物陰から観察するに、それは体の上の方に蛇の様な鱗を持っていて、 そして時折咀嚼する様に頭?を持ちあげる際に、その頭部に相当する部分が見えた。 平たい円筒形の部分から、幾本もの触手がうねっている。それは飲み込む様なしぐさをしつつ、 ふと周囲を見回す様な動きをして。 ”それ”が、触手に囲まれた、多分ヤツメウナギの様な、その血に塗れ牙に覆われた口を見た瞬間に、自分はその場を走り出して、逃げた。 何とかそのまま、自分は山道に戻る事は出来たし、そのまま無事に、登頂こそ断念したが下山は出来たのだが。 自分が遭遇したモノが現実か夢か、暫く、あんな生物が要るモノか疑心暗鬼になって数日を苦悶の中で過ごす事になって。 つい、その辺の事をネットに書いてしまった。XX山で、奇妙な物を見た。 奇妙な事は起こった。その後、直ぐに”その”板は閉鎖されてしまい、閲覧も書き込みも出来ない様になり。 その後暫くして”家”に、妙に統一感のある制服を着た人々が訪ねてきた。貴方が遭遇しただろうモノの、詳細を知りたい。 それは事細かく伝えたのだが。その後、「貴方は以後、我々の監視対象に成ります」と告げられ、そして登山は固く…禁じられた。 何の権利があって?それは言う機会を失った、貴方の生命の為だと言う言葉には、尋常ならざる事態が起こった事は、解った。 このメモも、今の時代では監視されているのかもしれない。ともかく書き残しておけば…、少しだけ気が紛れる気はする。無駄だとしても。 「オカイソギンチャク」 仔馬ほどの大きさがある、巨大なイソギンチャク。 脚部らしいモノは無いが、常に上下に伸縮している。 身体は鱗に覆われた部分も一部に見えるが、全体は粘性の肉質。 そんな風には見えないが地面に潜る事も出来、獲物をじっと待つ。 獲物が近づくとその驚異的な跳躍力で飛びつき、口の周りにある触手で捉え噛みつく。 牙には強力な毒が有り、獲物はそれにより動けなくなり、そのまま貪り食われる。 彼らの獲物を捕まえる際の知性は脅威的で、狩りの失敗はほぼ無い。 獲物が通るまでじっと耐えられる忍耐も誇り、周囲に溶け込むカモフラージュも口の周りに有る触手を用い、器用に自力で行える。 ただ、触手自身のパワーその物はそんなに強く無く、噛まれる前に脱出出来れば、逃げられない事もない。 ただし、彼らは”とある条件”を満たせば物体をすり抜ける事が出来るらしく、捕獲は非常に困難だと言う。 ちょっと創作したモンスターネタ。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/6
7: 創る名無しに見る名無し [sage] 2015/09/01(火) 18:06:48.99 ID:Gdjm4baw 「化け狐の話」(1) これは私にまだ乳歯がニ、三本残っていた頃、お盆に父方の実家に帰省した時に祖父から聞かされた話です。 父の実家は奈良の山深い小さな集落にあって、戦後農地改革までは庄屋としてかなりの土地を所有していたそうです。 そして、集落では昔から化け狐の伝説が語られていました。 奈良はかつて都として栄え、平城京や長岡京そして京都の平安京の建築にも奈良の檜や杉が多く使われていました。 新しく都が遷る度に奈良の山々には奥深くまで人が入り込み、その度に狐が木こりや集落の人間を化かしたそうです。 祖父の父、つまり私の曾祖父は若い頃、集落の荒くれ者の若者衆をまとめてそれなりに幅を利かせていました。 その頃の日本は、大政奉還や明治維新の後、東京新政府による富国強兵・殖産興業の大号令の下で神社合祀と神林の伐採が進んでいました。 それは曾祖父の集落にも同様で、集落の小さな神社も隣町の大きな神社に合祀され、大規模な伐採が始まっていたそうです。 そんな折、幕政下では鳴りを潜めていた化け狐が久々に現れるようになりました。 例えば、軒先の干し柿が一夜にして干し椎茸に代わったり、草履の大きさが一夜にして一回り大きくなったり、集落の子に化けてご飯を食べたり(化けられた子本人は決まって翌朝軒下でぐっすり眠って発見されるのでした)、初めのうちはこんな可愛いいたずらだったそうですが、 伐採が進むにつれて段々とエスカレートしていき、とうとう農作物を引き抜いたり田圃の水を枯らしたりし始めたので集落の人たちは集まって対策を話し合いました。 化け狐を鎮める唯一の方法は神社への人々の信心を回復することであると古くから伝えられていたので、長老たちは役所に合祀の取りやめを請願しに行くべきだと言ったそうです。 しかし、荒くれ者の曾祖父は自分が山に行って化け狐を懲らしめて来ると言って、長老たちの制止を振り切って勝手に山への入っていきました。 (続く) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/7
8: 創る名無しに見る名無し [] 2015/09/01(火) 19:00:22.48 ID:Gdjm4baw 「化け狐の話」(2) 曾祖父が山をずんずん登って行くと見知らない小さな男の子が道端でうずくまって泣いていました。 化け狐の人間としての本来の姿を見たという人は、ある人は小さな男の子と言い、またある人は小さな女の子とも言い、若く美しい女とも美男子とも言う者もいましたから、 曾祖父はこの少年が化け狐だと一瞬で悟りましたから、何食わぬ素振りで話し掛けることにしました。 「坊や、どうしたんだい?」すると少年は顔をあげて(非常に可愛らしい男の子だったそうです)、自分は迷子で隣町に帰りたいと言ったそうです。ですから曾祖父は化け狐を逃がすまいとしっかりと手をつないで、一先ずは隣町まで連れていくことにしたそうです。 しばらく歩いていると少年が「小便をしたいのだけれど」と言ってもじもじしているので「早くすればいい」と曾祖父が言うと「手を放してほしい」と少年は恥ずかしそうに顔を赤らめて言うものだから、曾祖父はつい手を放したそうです。 それからまたしばらく歩いていると少年が足が痛いと言い出したので曾祖父は背負ってやることにしました。 更に歩いていると背の少年がどうも重く感じられてくたびれてきたのと少年があんまり静かなので曾祖父は少年に話しかけましたが何の返事もありません。 「少し下してもいいかい?お兄さん、少し疲れちゃったから」と言って下ろして見ると、曾祖父が背負っていたのは少年ではなく少年ほどの大きさの岩だったそうです。 化かされたことを知った曾祖父は先の小便をした所まで戻って見ると、そこには小さな湧水がちょろちょろと流れ出ているばかりでした。 曾祖父が化かされている間、長老たちは役所に請願に行ったものの逆に何やら説得されて帰ってきたそうで、神社のことはもう誰も言う者はいなかったそうです。化け狐もそれ以来でなくなったそうです。 伐採された神林には植林が行われ集落の林業はますます栄え、戦後に燃料が石炭から石油へと変わるまで集落の経済を支えたそうです。今はすっかり寂れた過疎の集落になってしまいましたが。 (完) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/8
9: 7です [sage] 2015/09/01(火) 19:23:49.25 ID:Gdjm4baw 済みません誤字です >>7の最終行 ×「山への入って」→○「山へ入って」 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/9
10: 創る名無しに見る名無し [] 2015/09/24(木) 13:09:37.65 ID:8F4HA39N ネロやパトラッシュや、天皇ですら週に6日は働いているというのに、  サラリーマンや公務員みたいなお気楽稼業の暇人が書く小説が文学になり得ないのはあたりまえ。  せいぜい、えんたーていんめんと、でも書いて http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/10
11: 創る名無しに見る名無し [] 2016/07/28(木) 00:10:16.67 ID:zBqzcZo3 . http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/11
12: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/07/28(木) 19:55:05.49 ID:7wDYP6s4 支援 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/12
13: ( ̄(エ) ̄)y◇°°°◇modesama [] 2016/07/28(木) 22:14:04.34 ID:Q3nBcNNh 上の方に突起があり、割れ目の穴から、白い液体が流れ出てきた。 。。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/13
14: ◆zmheRRTHgo [sage] 2016/08/04(木) 22:32:48.00 ID:f0ilFZeZ BE:186317578-?2BP(0) sssp://img.2ch.net/ico/c.gif 「ぼくは石ころ」 人間なのか、石ころなのか… そして、ひとりと仲間とは… どこにでもある石ころを通して描いてみました。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/14
15: ぼくは石ころ ◆zmheRRTHgo [sage] 2016/08/04(木) 22:40:58.14 ID:f0ilFZeZ BE:186317578-?2BP(0) sssp://img.2ch.net/ico/c.gif 遠い昔… そう、あの頃 ぼくは石ころのように、あちこちゴロゴロしていた。 そんなある日… とつぜん人間様に蹴られたんだ。 なぜ僕が蹴られたのかは分からない。 ぼくが周りより少し大きかったせいなのか、形が変わっていたからなのか、ぼくの色だったのか、たまたま偶然だったのか… そして僕は、何回か蹴られるうちに飛ぶのが上手になっていった。 方向、距離、高さまでコントロール出来るようになっていた。 本当に嬉しかった。 嬉しい時は、思わず声をあげることもあった。 それまでゴロゴロしていた僕が、こんなにも軽快に動けると思っていなかったから。 そして、たまに仲間の上を通り過ぎる時には 「ヒュー!」 「イェーイ!」 有頂天になって、奇声をあげた。 そして、そんなぼくを見た仲間は、同調してくれるものや、快く思わないものもいた。 そう、僕は自分ひとりの力で飛べた訳でもないのに、心まで完全に舞い上がっていた。 とても爽快で気持ち良く、楽しかった日々… けっして忘れることのない日々… 仲間と一緒でなくても、ただただ楽しかった。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/15
16: ぼくは石ころ ◆zmheRRTHgo [sage] 2016/08/04(木) 22:46:12.64 ID:f0ilFZeZ BE:186317578-?2BP(0) sssp://img.2ch.net/ico/c.gif >>0015 「ぼくは石ころ」〈1/3〉 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/16
17: ぼくは石ころ ◆zmheRRTHgo [sage] 2016/08/04(木) 22:53:12.75 ID:f0ilFZeZ BE:186317578-?2BP(0) sssp://img.2ch.net/ico/c.gif 〈2/3〉 そんなある日… うとうとしていると、何処からともなく楽しそうな声が聞こえてきて目が覚めた。 他の石ころが、人間様のお目にかかって飛んでいたのだ。 そう、僕は飽きて捨てられてしまったんだ。 とてつもなく寂しくて寂しくて、ひとりの力では仲間の元にも戻れなくて… 雨の日も風の日も雪の日も… 晴れて気持ちのいい日も… 明るい時も暗い時も… お月様やお星様が綺麗で分かち合いたい時も… ひとりで過ごした。 そんな日々を繰り返していたある日、嵐がきた。 ぼくは、雨風雷に揉みくちゃにされながらゴロゴロ転がって転がった。 そのお陰か、からだの角も丸みを帯びて自然と移動しやすい状態になっていた。 そしていつしか、嵐の怖さに転がりながら、どれくらいの時間を眠っていたのだろう。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/17
18: ぼくは石ころ ◆zmheRRTHgo [] 2016/08/04(木) 23:03:23.07 ID:f0ilFZeZ BE:186317578-?2BP(0) sssp://img.2ch.net/ico/c.gif 〈3/3〉 ある時… 遠くから、優しい声が聞こえてきたような気がした。 そう、朝の光が僕に 「さぁ、目を覚ましてごらん」 と、語りかけてくれた。 こわばった瞼をそっと開けてみる… 僕はどうやら、何処かにブツかって、止まっていたようだった。 あたりを見回すと、見覚えのある慣れ親しんだ仲間たちの群れの中にいた。 「戻れたー!」 「戻れたんだ!」 思わず嬉しくて、奇声を浴びせながらゴロゴロと仲間たちにぶち当たった。 「おはよー!」 「おはよー!」 僕は嬉しくて、みんなを起こしに回った。 そして皆、以前のように温かく迎えてくれた。 朝の光、太陽が、すべてを見ていて、僕のことを皆へ知らせてくれていたのだ。 僕は、スゴく嬉しくて嬉しくて、涙が川のように、そして滝のように流れていった。 もう、みんなと離れたくない… そう思っていると、みんなは僕にささやいてくれた。 僕と同じような経験があると… 仲間の中には、それぞれな事で恵まれていたり、恵まれる事が出来なかったり、特別な事情があったり… それぞれの事情があっても、寂しさや楽しさを分かち合ってきた仲間だった。 そう、僕はひとりになって、仲間の大切さを知った。 そしてその後の僕は、何ごとも無かったかのようにゴロゴロ… いや、みんなと戯れて、ゴロゴロ転がっているのさ! そして時々、ぼくと同じような人間様を見かけたりしては、あの頃を思い出すんだ。 けっして忘れてはいけない、あの頃を… もしかしたら、ぼくは人間になったのかもしれない… (おわり) http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/18
19: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/06(火) 20:21:04.58 ID:rGWzwIzq あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/19
20: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/06(火) 23:29:05.90 ID:ZlRZIYcs あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/20
21: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/08(木) 11:27:52.25 ID:4pBcmUEh あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/21
22: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/10(土) 09:01:08.51 ID:CBJRYEDT あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/22
23: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/11(日) 10:18:46.95 ID:k7AJpDAG あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/23
24: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/11(日) 10:20:04.97 ID:k7AJpDAG あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/24
25: 創る名無しに見る名無し [age] 2016/12/21(水) 08:24:01.17 ID:St7Hej6q あげ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1413213784/25
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