[過去ログ]
【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (285レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
214
:
多甫 祈
◆MJjxToab/g
2017/01/29(日)01:04
ID:DtYvpmWH(1/8)
AA×
[
240
|
320
|
480
|600|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
214: 多甫 祈 ◆MJjxToab/g [sage] 2017/01/29(日) 01:04:27.16 ID:DtYvpmWH >「上等や。男にするのも女に戻すのも、完璧にやったるわい。嬢ちゃんが拍子抜けするくらいにな」 祈の問いに対し、品岡はそう約束する。 普通ならばヤクザと交わす口約束など信じられたものではないのだが、 この品岡の言葉は恐らく、品岡が己の術へ寄せる絶対の自信やプライドを賭して吐かれた言葉だ、 と祈は品岡と交えた視線から直感する。 先程まで感じられた祈を試すような色もない。 そうであるなら、その言葉を違えることも曲げることもしないだろう。そう信じられる。 祈は品岡の返事を聞いて、にっと笑った。 「頼むね。品岡のおじさん」 その笑みがややぎこちないのは、やはり恐怖そのものが大きいからだろう。 >「祈ちゃん……僕はオバケだからよく分かんないけどさ、どんな事があっても君は君だからね」 そんな祈を心配してか、言葉を掛けるノエル。 「ん。ありがと」 それに祈は特に表情を変えることもなく、軽く応じた。 雪女として世に生まれたノエルと、妖怪が混じりながらも人間として生を受けた祈では感覚が根本から異なる。 例えば人間の毛髪は防寒の為など確かな理由があって存在するが、雪女であるノエルには当然、防寒の必要などない。 では何故あるのかと言えば、それが人の形を模すのに適しているからだ。 あくまでも雪女とはこうであろうと人が想像し、畏れ、あるいは望み、 ノエルがそう描いたからその形になっているだけであって、その髪も、その腕も、顔も。 その性すらもしかしたら、ノエルにとっては仮初めのものでしかないのかもしれない。 故に祈の気持ちはノエル自身も言うようによく分からないのだろうと思われた。 だが祈はそれを理解しようと努めてくれたことや、励ましてくれたことが嬉しい。 ただそれを、上手く表情に出すだけの余裕がないだけで。 なのだが、 >「ああそうだ、誰が心配するものか! それだってどうせ仮の姿なんだろ! >思わせぶりに顔隠してんじゃねー! この厨二ファッションオサレ仮面め! >べ、別に君のために付き合ってやってるわけじゃないんだからな!?」 どうしたことだろうか、祈の言葉を別の意味に捉えたらしく、 ノエルが急にツンデレ的にいつもの調子でノエり始め――しかもそれが橘音への好意を裏返し的に告白していて――、 祈も笑わざるを得なくなる。 尾弐の的確なツッコミも、品岡の漫才かコントを彷彿させる言い回しも、なんだかおかしくて。 「ごめん御幸、今のはあたしの言い方悪かったね。 勿論橘音のことは心配してるけど、さっきのは尾弐のおっさんが言ってた方の意味だから」 目の端に浮かぶ笑いの涙を指先で拭う。今度は自然と笑えた気がした祈である。 ノエルの言葉に、緊張していた肩の力が抜けて、いつもの調子を取り戻すことができたようだった。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1480066401/214
上等や男にするのも女に戻すのも完にやったるわい嬢ちゃんが拍子抜けするくらいにな 祈の問いに対し品岡はそう約束する 普通ならばヤクザと交わす口約束など信じられたものではないのだが この品岡の言葉は恐らく品岡が己の術へ寄せる絶対の自信やプライドを賭して吐かれた言葉だ と祈は品岡と交えた視線から直感する 先程まで感じられた祈を試すような色もない そうであるならその言葉を違えることも曲げることもしないだろうそう信じられる 祈は品岡の返事を聞いてにっと笑った 頼むね品岡のおじさん その笑みがややぎこちないのはやはり恐怖そのものが大きいからだろう 祈ちゃん僕はオバケだからよく分かんないけどさどんな事があっても君は君だからね そんな祈を心配してか言葉を掛けるノエル んありがと それに祈は特に表情を変えることもなく軽く応じた 雪女として世に生まれたノエルと妖怪が混じりながらも人間として生を受けた祈では感覚が根本から異なる 例えば人間の毛髪は防寒の為など確かな理由があって存在するが雪女であるノエルには当然防寒の必要などない では何故あるのかと言えばそれが人の形を模すのに適しているからだ あくまでも雪女とはこうであろうと人が想像し畏れあるいは望み ノエルがそう描いたからその形になっているだけであってその髪もその腕も顔も その性すらもしかしたらノエルにとっては仮初めのものでしかないのかもしれない 故に祈の気持ちはノエル自身も言うようによく分からないのだろうと思われた だが祈はそれを理解しようと努めてくれたことや励ましてくれたことが嬉しい ただそれを上手く表情に出すだけの余裕がないだけで なのだが ああそうだ誰が心配するものか! それだってどうせ仮の姿なんだろ! 思わせぶりに顔隠してんじゃねー! この厨二ファッションオサレ仮面め! べ別に君のために付き合ってやってるわけじゃないんだからな!? どうしたことだろうか祈の言葉を別の意味に捉えたらしく ノエルが急にツンデレ的にいつもの調子でノエり始めしかもそれが橘音への好意を裏返し的に告白していて 祈も笑わざるを得なくなる 尾弐の的確なツッコミも品岡の漫才かコントをさせる言い回しもなんだかおかしくて ごめん御幸今のはあたしの言い方悪かったね 勿論橘音のことは心配してるけどさっきのは尾弐のおっさんが言ってた方の意味だから 目の端に浮かぶ笑いの涙を指先で拭う今度は自然と笑えた気がした祈である ノエルの言葉に緊張していた肩の力が抜けていつもの調子を取り戻すことができたようだった
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 71 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.077s