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【伝奇】東京ブリーチャーズ【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (285レス)
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多甫 祈
◆MJjxToab/g
2017/02/13(月)23:26
ID:lXVFlz2X(1/4)
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256: 多甫 祈 ◆MJjxToab/g [sage] 2017/02/13(月) 23:26:49.24 ID:lXVFlz2X >「あれぇ〜? おっかしいなあ〜」 コトリバコの赤ん坊『ハッカイ』に飛び乗り、妖怪にしか見えぬ霊的な継ぎ目を余すことなく切り刻んだノエル。 その後、コトリバコの赤ん坊から飛び降りてヒーローの如く三点着地を決めて見せた彼が呟いたのはそんな言葉であった。 背後でコトリバコの赤ん坊が爆発四散でもしているかと思えば、そんな事はない。 「……へ?」 祈は瞬間、呆けた。 別段、爆発を期待していた訳ではないのだが、あんなにカッコ付けといてそれはないだろ、という顔になる。 切り刻まれたコトリバコの赤ん坊はと言えば、全身から緑色の体液や血を撒き散らしているものの 依然として戦闘続行可能な様子であった。 と言ってもそれは見る者が見れば、もはや蛇腹切りにされた胡瓜の如く、 かろうじて皮一枚で繋がっているだけの状態だと解るのだが、妖怪的な感覚にいまいち欠ける祈にはそれが解らない。 ノエルへと体当たりを決行しようとするハッカイの姿を見て、まだ全然元気そうじゃんなどと思えてしまう。 >「たーすーけーてー!!」 悲鳴を上げ、尾弐の元へと逃げ去るノエルを脇目に見ながら、 祈はコトリバコの強酸性粘液が付着した布を脱ぎ捨て、素早く別の布で体と足を覆った。そして思う。 (ほんと変な奴だよなー、御幸って) 一時戦場を離れる前から目の端に入っていたが、ノエルの姿は黒髪から銀髪に、瞳の色は青へと変わっていた。 また、手には氷で作り上げた錫杖を持ち、それを振るっていたと思っていたのだが、 戻ってくれば今度は氷の刀を二本握り込み、二刀流を演じている。 天然かと思えば意外と鋭い所を突いたり、かっこよく決めたと思えば決められていなかったりするし、 姿も戦闘スタイルも、何もかもがコロコロ変わる。まるで山の天気か秋の空だ。全く訳が分からない。 それらをひっくるめて、祈なりの言葉で一言で表すと『変』なのである。 姿と言えば、祈が品岡の形状変化の術を受けていた時、隣に座っていたのはノエルだったと祈は思うのだが、 その記憶の中の姿もまた、いまいち一致しなかった。 トランス状態にあったせいで幻でも見たのあろうか、 ノエルとは別人の、ぱっちりした瞳が印象的な美女の姿を見たような気がするのだった。 かといってトランスから目覚めれば、手を握って隣に座っていたのはいつもと変わらぬノエルであって。 (まったく、よくわかんない奴……) なんであれ、ハッカイのコトリバコの力は祈とノエルの連携である程度削いだはずだ。 ノエルが逃げ込んだ先には尾弐もいる。ノエルだけでは駄目でも尾弐ならなんとかしてくれるであろうし、 品岡だって戦力として大いに期待できる。 ハッカイへと氷でできた金棒(金棒と言うのはおかしいのだが見た目がそれらしいので)を 振りかぶる尾弐の姿も確認できたし、祈は安心して次のコトリバコにかかればいい。 ――そう思っていた。 >「な、ぐがっ―――!?」 聞き慣れぬ尾弐の苦鳴。 次いで、轟音。大きな質量を持った何かが激突する音と、金属がアスファルトを擦る不快な音が混じりあう。 祈は他のコトリバコへと向けようとしていた視線を戻し、目を見開いた。 尾弐が立っていた場所。ノエルが隠れようとしていた頼もしい背中があった場所。そこに尾弐の姿はなかった。 代わりに足元のアスファルトには、巨大な何かが擦れて傷をつけたであろう跡があり、 その痕跡を目で追っていくと、その先に軽自動車が転がっていた。 そしてその軽自動車と店舗の間に挟まれる形になっている尾弐の姿を見つける。 それを見て笑う、『ニホウ』と『サンポウ』――二番目と三番目に小さいコトリバコの赤ん坊もまた、目に入った。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1480066401/256
あれぇ? おっかしいなあ コトリバコの赤ん坊ハッカイに飛び乗り妖怪にしか見えぬ霊的な継ぎ目を余すことなく切り刻んだノエル その後コトリバコの赤ん坊から飛び降りてヒーローの如く三点着地を決めて見せた彼がいたのはそんな言葉であった 背後でコトリバコの赤ん坊が爆発四散でもしているかと思えばそんな事はない へ? 祈は瞬間呆けた 別段爆発を期待していた訳ではないのだがあんなにカッコ付けといてそれはないだろという顔になる 切り刻まれたコトリバコの赤ん坊はと言えば全身から緑色の体液や血を撒き散らしているものの 依然として戦闘続行可能な様子であった と言ってもそれは見る者が見ればもはや蛇腹切りにされた胡瓜の如く かろうじて皮一枚で繋がっているだけの状態だと解るのだが妖怪的な感覚にいまいち欠ける祈にはそれが解らない ノエルへと体当たりを決行しようとするハッカイの姿を見てまだ全然元気そうじゃんなどと思えてしまう たーすーけーてー!! 悲鳴を上げ尾弐の元へと逃げ去るノエルを脇目に見ながら 祈はコトリバコの強酸性粘液が付着した布を脱ぎ捨て素早く別の布で体と足を覆ったそして思う ほんと変な奴だよなー御幸って 一時戦場を離れる前から目の端に入っていたがノエルの姿は黒髪から銀髪に瞳の色は青へと変わっていた また手には氷で作り上げた錫杖を持ちそれを振るっていたと思っていたのだが 戻ってくれば今度は氷の刀を二本握り込み二刀流を演じている 天然かと思えば意外と鋭い所を突いたりかっこよく決めたと思えば決められていなかったりするし 姿も戦闘スタイルも何もかもがコロコロ変わるまるで山の天気か秋の空だ全く訳が分からない それらをひっくるめて祈なりの言葉で一言で表すと変なのである 姿と言えば祈が品岡の形状変化の術を受けていた時隣に座っていたのはノエルだったと祈は思うのだが その記憶の中の姿もまたいまいち一致しなかった トランス状態にあったせいで幻でも見たのあろうか ノエルとは別人のぱっちりした瞳が印象的な美女の姿を見たような気がするのだった かといってトランスから目覚めれば手を握って隣に座っていたのはいつもと変わらぬノエルであって まったくよくわかんない奴 なんであれハッカイのコトリバコの力は祈とノエルの連携である程度削いだはずだ ノエルが逃げ込んだ先には尾弐もいるノエルだけでは駄目でも尾弐ならなんとかしてくれるであろうし 品岡だって戦力として大いに期待できる ハッカイへと氷でできた金棒金棒と言うのはおかしいのだが見た目がそれらしいのでを 振りかぶる尾弐の姿も確認できたし祈は安心して次のコトリバコにかかればいい そう思っていた なぐがっ!? 聞き慣れぬ尾弐の苦鳴 次いで轟音大きな質量を持った何かが激突する音と金属がアスファルトを擦る不快な音が混じりあう 祈は他のコトリバコへと向けようとしていた視線を戻し目を見開いた 尾弐が立っていた場所ノエルが隠れようとしていた頼もしい背中があった場所そこに尾弐の姿はなかった 代わりに足元のアスファルトには巨大な何かが擦れて傷をつけたであろう跡があり その痕跡を目で追っていくとその先に軽自動車が転がっていた そしてその軽自動車と店舗の間に挟まれる形になっている尾弐の姿を見つける それを見て笑うニホウとサンポウ二番目と三番目に小さいコトリバコの赤ん坊もまた目に入った
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