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【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net (368レス)
【ファンタジー】ドラゴンズリング2【TRPG】 [無断転載禁止]©2ch.net http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/
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1: ◆KxUvKv40Yc [sage] 2017/01/01(日) 23:57:31.17 ID:96Qz7rYm ――それは、やがて伝説となる物語。 「エーテリア」と呼ばれるこの異世界では、古来より魔の力が見出され、人と人ならざる者達が、その覇権をかけて終わらない争いを繰り広げていた。 中央大陸に最大版図を誇るのは、強大な軍事力と最新鋭の技術力を持ったヴィルトリア帝国。 西方大陸とその周辺諸島を領土とし、亜人種も含めた、多様な人々が住まうハイランド連邦共和国。 そして未開の暗黒大陸には、魔族が統治するダーマ魔法王国も君臨し、中央への侵攻を目論んで、虎視眈々とその勢力を拡大し続けている。 大国同士の力は拮抗し、数百年にも及ぶ戦乱の時代は未だ終わる気配を見せなかったが、そんな膠着状態を揺るがす重大な事件が発生する。 それは、神話上で語り継がれていた「古竜(エンシェントドラゴン)」の復活であった。 弱き者たちは目覚めた古竜の襲撃に怯え、また強欲な者たちは、その力を我が物にしようと目論み、世界は再び大きく動き始める。 竜が齎すのは破滅か、救済か――或いは変革≠ゥ。 この物語の結末は、まだ誰にも分かりはしない。 ジャンル:ファンタジー冒険もの コンセプト:西洋風ファンタジー世界を舞台にした冒険物語 期間(目安):特になし GM:なし(NPCは基本的に全員で共有とする。必要に応じて専用NPCの作成も可) 決定リール・変換受け:あり ○日ルール:一週間 版権・越境:なし 敵役参加:あり(ただしスレの形式上敵役で継続参加するには工夫が必要) 避難所の有無:なし(規制等の関係で必要な方は言ってもらえれば検討します) 名前: 年齢: 性別: 身長: 体重: スリーサイズ:(大体の体格でも可) 種族: 職業: 性格: 能力: 武器: 防具: 所持品: 容姿の特徴・風貌: 簡単なキャラ解説: 前スレ 【TRPG】ドラゴンズリング -第一章- ttp://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1468391011/l50 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/1
2: 創る名無しに見る名無し [sage] 2017/01/02(月) 00:03:14.74 ID:TulIvSlj おつ http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/2
3: 創る名無しに見る名無し [sage] 2017/01/02(月) 08:01:48.51 ID:RUmTO285 ジェンスレ思い出した http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/3
4: ◆KxUvKv40Yc [sage] 2017/01/03(火) 23:21:26.77 ID:rIEwX2bO 第一話『灼熱の廃都』(1スレ目〜89) 赤い風の吹き荒ぶ、灼熱の聖域――イグニス山脈。 ヴィルトリア帝国南部に連なるその魔境に、ただ一人で歩を進める男が居た。 彼の者の名は、アルバート・ローレンス。帝国が誇りし七人の黒騎士の一角であり、黒竜騎士の称号を持つ男だ。 そんなアルバートは、世界中を震撼させている古竜(エンシェントドラゴン)をも操ることが出来ると言われている竜の指輪の捜索を命じられ、遥々このイグニス山脈にやって来たのであった。 そして、アルバートが山道を歩いていると、彼を獲物と見なしたジオリザードマンたちが現れた。 それらを魔剣レーヴァテインで蹴散らしている最中、自らをハイランド連邦共和国の名門魔術学園であるユグドラシアの導師だと名乗ったエルフ、ティターニアと邂逅する。 ティターニアとの共闘でリザードマンを全滅させたアルバートが、彼女の話を聞いてみれば、どうやら自分と同じような目的でこの場所に来たのだと分かる。 このままティターニアと共に探索を続けるべきか考えていた時、二人の前に現れたのは伝説の古代都市の守護者――スチームゴーレムだった。 古代文明の叡智の結晶である強敵と対峙し、途中で合流したハーフオークのジャンや、アルバートを付け回すコインという犯罪奴隷の協力もあり、一行はゴーレムを撃破することに成功。 一体何故、とうの昔に滅びた古代都市の護り手が、まだ活動を続けているのか。 そんな疑問は、次に取ったアルバートの行動によって、すぐに払拭されることとなる。 周囲の風景に違和感を覚えたアルバートは、魔術効果さえも燃やし尽くすことができるレーヴァテインを振り、辺り一面を覆っていた幻術を見事に焼き払う。 すると、その中から現れたのは真紅に彩られた美しい街並み。かつて栄華を誇った四大都市の一つ、灼熱都市ヴォルカナの遺跡に他ならなかった。 考古学者でもあるティターニアが、浮かれた足取りで街の中を駆け回っていると、次いで現れたのは幻の蛮獣ベヒーモスと、その上に跨った赤い髪の少女だ。 赤髪の少女は、指輪の元までアルバートたちを案内すると言い、途中で強引に割り込んできた格闘士のナウシトエも加えつつ、一行はヴォルカナの神殿へと向かう。 そして、ようやく辿り着いた遺跡の最奥部で始まったのは、ベヒーモスと対峙するという試練だった。 アルバートはその突出した力を以てベヒーモスと拮抗し、ティターニアは空間の属性を塗り替える大魔術の詠唱を開始。 ジャン、コイン、ナウシトエらの時間稼ぎの甲斐もあり、発動したティターニアの魔術によって、灼熱のマグマは一変。 突如として極寒の風が吹き荒れ始めた洞窟内で、ベヒーモスの動きは明らかに精彩を欠き、その隙を狙ってアルバートの剣が敵の右腕を断つ。辛くもこれを討ち倒すことに成功した。 彼らを試練を越えた勇者と認め、赤髪の少女――いや、焔の竜イグニスは、ドラゴンズリングに関わる伝説を語り始める。 だが、遂に差し出された指輪を前にして、暴走とも呼べる行動を取ったのはナウシトエだった。 ナウシトエは素早く奪い去った指輪を飲み込むと、その肉体が竜の魔力によって、化け物じみた姿へと変貌する。 この騒動でアルバートは彼女を帝国の敵と見なし、今にも戦いの火蓋が切って落とされようとした時、またしても事態が急変する。 虚空を斬り裂く氷の槍に貫かれ、あっけなく絶命するイグニス。 そして、空中に開いた黒い穴から現れた、神話の登場人物のように美しい男。 それはかつてのアルバートの親友であり、現在はダーマ魔法王国の宮廷魔術師を務める天才。白魔卿の異名を持つ、ジュリアン・クロウリーだった。 憎むべきジュリアンを前に激昂したアルバートは、地を駆け抜けて斬り掛かるが、しかしその剣は悪魔の騎士(デーモンナイト)によって阻まれる。 ジュリアンの護衛であるその騎士と剣戟を交え、無残にも完敗したアルバートは、胴体に強烈なダメージを負って倒れ伏す。 そして、仲間たちもジュリアンの行使する魔術の前に手も足も出ず、為す術もないまま、ナウシトエが腹に抱えた指輪を奪われてしまった。 ティターニアは最後の精神力を振り絞って転移魔術を発動し、満身創痍のアルバートらを、麓のカバンコウまで送り届ける。 傷付いた一行は体を休めながら、それぞれに思いを馳せ、その上空には町並みを照らす黄金色の満月が浮かんでいた。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/4
5: ◆KxUvKv40Yc [sage] 2017/01/03(火) 23:28:05.33 ID:rIEwX2bO 第二話『海精の歌姫』(1スレ目90〜262) イグニスが遺した言葉を手掛かりに水の指環があると思われるアクア海溝を目指すことにした一行は 海溝に向かう船を手に入れるために自由都市カルディアを訪れた。 街の中を歩いていたところ、物乞いらしき少女が店主に痛めつけられている現場に遭遇。 なんだかんだで少女を助けた一行は、少女から遺跡や指環に関する情報収集を試みる。 情報提供として少女が歌った歌は素晴らしく美しく、歌詞には「ステラマリス」「人魚」という言葉がちりばめられているのであった。 そんな中、街の衛兵が少女を監視していることに気付き警戒していたところ、港で爆発火災が発生。 駆けつけてみると、反帝国レジスタンスの海賊「ハイドラ」による襲撃であった。 帝国騎士であるアルバートを中心とする一行は、必然的に消火・鎮圧に協力することとなる。 火災がほぼ鎮火しひと段落と思ったのも束の間、港に突如巨大な船が現れ、街に砲撃を開始した。 その船を指揮するのは、ハイドラの首領エドガー・オールストン。 エドガーの狙いは、帝国打倒のために、実は特殊なセイレーンである少女の「滅びの歌」を発動させることであった。 ジャン・ティターニア・ナウシトエは港にてエドガーと戦闘を開始。 一方、敵に路地裏に誘導されたアルバートとそれを追いかけていったコインは、路地裏にてハイドラ団員と戦闘を開始する。 エドガーは予想以上に強く、苦戦するジャン達。 追い詰められて絶体絶命のピンチに陥ったところ、津波のようなものが来て、ジャンとティターニアは暫し気を失うのであった。 気が付いてみると、ジャンとティターニアは美しい人魚の姿になった少女に手を引かれて海の中を進んでいた。 (尚、アルバート・コイン・ナウシトエの三人は戦闘の混乱で消息不明になってしまった) 少女の正体は、セイレーンの女王にして海底都市ステラマリスの守護聖獣クイーンネレイド(通称クイーン)であった。 実は津波のようなものは、クイーンによる戦意喪失効果をもつ歌の大魔術であった。 クイーンは、指環の勇者として認めたジャン達を海底都市ステラマリスの水竜アクアのもとへ連れていくという。 記憶を対価に人間に扮して指環の勇者を探しに地上に来ていた彼女は、指環の勇者と出会ったことで全てを思い出したとのことだ。 道中で流されていたドワーフのマジャーリンを仲間に加え、ステラマリスに到着した一行は 指環の祭壇へと導かれ、青髪の少年の姿をした水の竜アクアと相見える。 アクアは一行に水の指環を渡し、近頃何故か風の竜ウェントゥスが襲撃をしかけてくると告白。 噂をすれば早速、ウェントゥス配下と思われる翼竜の一団が攻め込んできた。 迎え撃つ一行だったが、襲撃に便乗して何故かジュリアンまで現れ、一行から指環を奪おうとする。 アクアがジュリアンの足止めをし、クイーンの転移の歌によって危うくカルディアに逃がされた一行。 別れ際にアクアは、次は大地の竜テッラの元へ向かえと言い残した。 カルディアに転送された一行のもとに、黒騎士の一人であり、指環を集める命を受けている黒鳥騎士アルダガが現れる。 アルダガと会話をしていたところ謎の襲撃者達が襲い掛かってきて戦闘となり、マジャーリンが死亡。 怒りのままに襲撃者達を蹴散らすジャンとティターニアだったが、襲撃者達の死体が巨大なアンデッドとなって襲い掛かってきた。 アルダガはそのアンデッドを一撃で倒した後、ジャンが持つ指環の存在に気づき、指環を渡すよう一行に迫る。 ジャン達は協力して指環を集めないかと交渉するも決裂、戦闘となった。 ジャンとティターニアは激しい戦闘の末に辛くもアルダガを撃破。 戦闘不能となったアルダガは、先々での再戦を予告しつつ強制帰還の転移術によって二人の前から消えて行ったのであった。 ※現在第三話進行中。参加者は常時募集中なのでお気軽にどうぞ。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/5
6: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage] 2017/01/06(金) 01:44:32.89 ID:FALY+Lj6 名前:ミライユ・ヴィ・エルジュ 年齢:23 性別:女 身長:167 体重:54 スリーサイズ:90/57/87 種族:人間 職業:ギルドマネージャー 性格:明るいが、冷酷で無慈悲 能力:空間を操作する魔法、格闘術 武器:なし(あらゆるものを武器にする) 防具:シンプルな紋様のローブ、プリーツスカート 所持品:事務用品や連絡用マジックアイテム、護身用のナイフ等 容姿の特徴・風貌:茶色の外ハネショートボブで、明るく笑顔で声も大きく快活そうに見える。 簡単なキャラ解説:ハイランド連邦共和国首府・ソルタレクのギルドマスターの直轄のギルドマネージャー。 ギルドマスターに絶対的な忠誠を近い、その感情は常軌を逸しており、完全に耽溺している。むしろ連邦の総領への忠誠心は無いに等しい。 逆に言えばマスター以外は心の中では虫ケラのように扱っている。 密命でギルドの一員として、他国のほか、国内の元老院、ユグドラシアの動向を調査しており、今回はティターニアの監視を主とする。 また、指名手配中のギルド員の始末、新ギルド員の勧誘など、様々な任務に対応。指環についても調査している。 ミライユ以外にもギルド員はマネージャークラスを含め数人が行動を開始している。 一見快活そうに見え、敬語調で明るく喋る裏で計算する性格のため、相手の警戒を解きやすい。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/6
7: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [sage] 2017/01/06(金) 01:45:13.83 ID:FALY+Lj6 >>294【了解です!】 >「……行っちゃったよ」 ラテがギルドの会員証を持ったまま、ブツブツと何やらつぶやきながら何かを考えている。 それをティターニアたちの方に向かいながらミライユは気にしていた。 ラテは確か受け取る際に少し抵抗したはずだ。 もしかしたら、何か勘違いしているのかもしれない。 ミライユとて鬼ではない。素早く戻ると、軽く声をかけた。 「あのう、一つ。ラテさんが所属しているレンジャーズギルド、実は冒険者ギルドの一部なんです! そういうことですから、もしソレを"失くす"などということがあれば、「組織を抜けた、裏切った」ということになりますので、 くれぐれもご注意を。勿論、持っていて犯罪を犯しても同じです。私、仲間割れって、嫌い、なんですよ〜」 軽い感じで話しかけるも、ミライユのウィンクされたもう片方の目は細くテラの目を見据え、笑ってはいなかった。 あぁ、とふと自分の服装を見ながら思った。ミライユはローブの下にチェイン・メイルを着込んでおり、腹部は特に分厚く防護されている。 これはポイントガードの効果もあるが、身体の線を出さないようにするためでもあった。胸や尻を見せつけるのは目立つだけで不利でしかない。 一方で先ほどのラテという女は元々だろうが、なんと健康的で肉感的か。 あれを女好きの紳士であるマスターが見れば、興味を持たないとも限らない。 ここがアスガルドではなく、そこらの無人の荒野だったのなら…… (私は、女に会員証を渡した後、騙して殺害し、事故に巻き込まれた扱いにしてしまっていたかもしれません……) 大男、ジャンはミライユの全身の装備などを見ると妙に冷静な顔になってティターニアに耳打ちをした。 どうやら、怪しい者だと思われているらしい。やはり彼氏か、部下の線が正しいのだろう。 >「いかにも、我がティターニアだ。しかしよく分かったな。 ソルタレクまで名が知れ渡っているとは光栄というべきか恐れ多いというべきか。 このようなところまで遠路来てもらってかたじけない」 「いえいえ、こちら側が勝手に視察を行っただけですから、私についてはお構いなく。 ギルドでは有名ですよっ! 特にマスターの部屋なんかにはティターニア様の……あっ」 うっかりマスターの部屋の様子を伝えそうになるところだった。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/7
8: ミライユ ◆6Nqsyb3PfY [] 2017/01/06(金) 01:46:04.19 ID:FALY+Lj6 >「実はこのところ研究のために放浪しておったのだが 最近洞窟から強いモンスターが出てくるようになって被害が出ているということで舞い戻ってきたところなのだ。 同行はやぶさかではないのだが洞窟探索には危険が伴うと思うが……それでも良いのであれば共に行こう」 ミライユの同行をあっさりと承諾するティターニア。これなら目標としては達成だ。 「研究……ですか!? それは、一体、どのような!? あぁっ、そういった内容は後にしましょう!」 一瞬だけミライユの頭で「指環」の存在が首を擡げたが、慌てるのもよくない。 >「ジャン殿もよいな? さっきの戦いぶりを見ておっただろう、きっと頼りになるぞ」 今度はゆっくりと頷く。やはりティターニアには従順であることから並々ならぬ信頼関係であることは確定。 グゥー…… 「……はッ!」 腹の音を聴いて、ティターニアとジャンがこちらを見た。 ミライユは空腹には弱い。常に腹ペコなのだ。顔を赤らめながら慌てて宿付きの居酒屋を探す。 既に日も暗い。 「では、早速ですが、腹ごしらえでもしながらゆっくり語らうとしましょう。 今晩に限り、ティターニア様たちの分は、私の方でお出ししますので、お気になさらず」 『フェンリル』と書かれたそこそこ高級なこの宿は、大衆酒場というよりは レストランのような様相をしていた。ちなみに宿は小ぢんまりしておらず、大部屋ばかりである。 席も思いの他空いている。 「3人ですか? 4人ですか!?」 後ろから様子を見ているラテをけん制しながら、情報交換の邪魔にならないのなら、ラテに参加してもらっても良いつもりだ。 恐らく大した影響力はないだろう。それに今後何らかの因縁を付けて誤殺する機会も出てくる。 大きなテーブルに腰掛けたジャンの隣に慣れ慣れしく座り、そのたくましい右腕を手に取った。 同時に正面に腰掛けるティターニアの反応も伺う。 「すっごい腕……よく鍛えられているし、大体の敵なら一薙ぎですね! ちなみにうちのマスターはここまで太くないですが、 力はもう、すっごいんです! この前の暴動のときもすごい活躍をして、五十人斬り?をやっても、全く動じてませんでした。その晩マスターは……」 と、酒も入りすっかりとミライユはマスターの惚気話に入っていった。 良質なこの地方特有の肉料理が運ばれ、モグモグとそれらを食べながら。 この後取ってある宿は、4人用の大部屋が一つだけだ。 【容量オーバーにより、こちらに書かせていただきました。】 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/8
9: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/01/06(金) 07:00:35.53 ID:QmQFQmYi あ、なんか丁度よく合流出来そうな気がするので ここらで割り込ませてもらってもいいですか? 投下には3日もかからないと思います http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/9
10: ◆KxUvKv40Yc [sage] 2017/01/06(金) 08:05:44.97 ID:H9lZqN73 >9 ではよろしく頼む! ミライユ殿がうまく誘導してくれたな! http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/10
11: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/01/06(金) 19:31:48.36 ID:07vFe33q っと、そう言えばあの女の子は大丈夫かな? あの歳であんな馬鹿でかい魔物に襲われたんだ。さぞや肝を冷やしただろう。 私があの子だったら多分ちびってたね。 えーと……うん、もうお母さんと会えたみたい。 逃げる時に手を離しちゃったのか、泣きながら謝ってる。 ろくに息も出来ないんじゃないかってくらい泣いてるせいで、逆に女の子が慰めてるよ……。 アンデッド系の魔物が出て来るダンジョンとかでも、自分よりビビってる人がいるとなんか冷静になるって言うよね。 トレジャーハンターは基本ぼっちなのでそういう感覚、私には分かりませんがね! ま、あの感じなら私が首を突っ込む必要はなさそう。 なんて感じでちょっとした満足感を得て前を向き直すと、ミライユさんが目の前にいた。 って、えぇええええええええええええええええ!?すっごいびっくりしたんだけど! えっ、なに、この人思い立ったら即行動って感じでちょっと怖いんだけど。 いや私も人の事言えないけどさ、なんて言うか……言葉にしちゃうとちょっと失礼なんだけど、とにかく怖い。 >「あのう、一つ。ラテさんが所属しているレンジャーズギルド、実は冒険者ギルドの一部なんです! 「へ?……あ、はぁ、それはどうも……」 と、思ったら話しかけられた内容はわりと普通だった。 まぁ冒険者同士の互助を旨とするなら、そりゃ提携関係くらい組んでるか。 それをまるでそっちの傘下みたいな言い方してるのは、ちょっとどーかと思いますがね!へんっ! ん?あれ?もしかしてこれ、私の態度が懐疑心丸出しで気を使わせちゃった感じ? うーん、だとしたら申し訳ない事しちゃった…… >そういうことですから、もしソレを http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/11
12: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/01/06(金) 19:33:55.61 ID:07vFe33q >そういうことですから、もしソレを"失くす"などということがあれば、「組織を抜けた、裏切った」ということになりますので、 くれぐれもご注意を。勿論、持っていて犯罪を犯しても同じです。私、仲間割れって、嫌い、なんですよ〜」 「……やだなぁ!やっと冒険者になれたのに失くす訳ないじゃないですか!もー!」 ……なんて一瞬でも思った私が馬鹿だったね、こりゃ。 レンジャーの訓練を積んだ私の前で、殺気を隠そうともしないのは、見くびられているからかな? それとも隠そうとして、それでも隠しきれなかった? さっきは失礼だからって言葉にしなかった事を改めて書き留めておこう。 ミライユさんはまるで、感覚の鋭い獣か魔物のようで、怖いのだ。 私を見下ろす彼女の眼に宿る光を、私は見た事がある。 ダンジョンの奥底で、何度も……アレは知性ある魔物が、矮小な獲物へと向ける殺意の光だ。 あの人は、何故か私を殺そうと思い立って、実際に殺意を抱いて…… 多分、周りに人が多すぎるから、やっぱりやめた。 やっぱりやめた、程度の感覚で、人を殺すか殺さないか決められるんだ。 ……いやいやいや!怖すぎるでしょ!ホントなんなの冒険者ギルドって。 まず殆ど初対面の私に殺気を向ける理由が分かんなすぎて怖い。 まさか私が冒険者ギルドに懐疑的な態度を見せたから? どこの独裁者だよ……絶対ろくでもない組織だよ冒険者ギルド。 そもそも、失くしたら裏切り扱いってのがもうおかしい。 だってそれって冒険者ギルドの刺客に会員証を奪われても『紛失』扱いでしょ? 地獄行きの片道切符かよ。助けてー粛清されるー。 >「いかにも、我がティターニアだ。しかしよく分かったな。 ソルタレクまで名が知れ渡っているとは光栄というべきか恐れ多いというべきか。 このようなところまで遠路来てもらってかたじけない」 でも……これでもう、見て見ぬふりは出来ない。 あの人は、いとも簡単に人を殺せる……魔物だ。 目の前で、魔物が人ににじり寄るのを、我が身可愛さで見過ごす訳にはいかない。 それに……冒険者ギルドが魔物をけしかけるほどの二人。 あの二人が何者なのか……私も冒険者なんだ。気にならない訳がない。 さぁて、それじゃあ……レンジャーのスキルを見せてやる。 私は人混みに紛れ込むと、そのまま気配を消し去った。 ……とは言っても、気配を消すって具体的に何をしてるの?と思う人もいるだろう。 実は言葉にしちゃうと結構簡単で、これは魔力を纏っているのです。 と言っても魔法使いがよく使ってる硬い壁みたいな感じではなくて、どっちかと言うとこれは布。 さっき魔力の話をしたけど、魔力ってのは別に人体以外にも宿ってるし巡ってる。 自然物に宿る魔力は人によってはマナって呼ぶ事もあるね。私もその方が区別付けやすくて好き。 ともあれ、そのマナの巡りは一定じゃない。 そして一定じゃないって事は、対流が生まれ、模様が生まれ……風景が生まれる。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/12
13: ◆ejIZLl01yY [sage] 2017/01/06(金) 19:36:20.87 ID:07vFe33q 察しのいい人はもう分かっただろう。 私達レンジャーは、そのマナの風景に溶け込むように、魔力の迷彩布を被るのだ。 なにしろ空間そのものと同化するから、今の私は例え視界に映っていても、気付けない。 路傍の石ころ同然だ。 この世界の何処かにある和国出身のレンジャー、ニンジャ達はこのスキルが凄い上手で、固有の別スキル扱いまでされてるとか。 あ、勿論足音や呼吸にも気を使ってますよ?そこは基礎中の基礎。 ちなみに一流のアサシンともなると、そこにいると言われてもなお、目を凝らしてやっと見えるくらい。 おっぱい揉まれても反応が一瞬遅れるレベル。あの先輩はいつか絶対ぎゃふんと言わせてやる……。 まぁ流石に私はそこまで上手くは隠れられません。 が、こんだけ人がいれば問題ないね。木が隠れるなら森の中。 さておき私はミライユさんと、彼女に絡まれた二人へと忍び寄る。 >「ジャン殿もよいな? さっきの戦いぶりを…… ……うん、二人とも意識はミライユさんに向いてる。 これなら上手くやれる……私は二人の背後に回り込むと、 「どーもこんにちわ!お話中にすみませんが今、洞窟の話をしてましたよね!」 なるべく不意を突くように、大きな声で挨拶をした。 「洞窟って、テッラ洞窟の事ですよね?実は私もあそこに目を付けてるんですよ! 魔物が急に強くなったって事は、きっと何かあるに違いないって!お二人もそうなんですよね? ……あ、すみません、私トレジャーハンターのラテって言います!」 うーん敬語を使うと体がむずむずする……え?なんでそんな脅かすような真似をしたのかって? 「でもちょっと当てが外れちゃいまして…… オオネズミですらあれだけ凶暴化してるとなると、 私だけじゃ大して潜れなさそうなんです」 ちっちっち、その脅かすのが大事なのですよ。 「なので……もし良ければ私もそちらのパーティに混ぜてもらえませんか?」 小説とか絵物語を読んでるとよくアサシンっぽい登場人物が 『彼はまだ来ていないのか?』 『……ここにいる』 『なっ……まるで気配を感じなかったぞ……』 みたいなやり取りをしてたりしない? アレって実は創作の中だけのカッコつけじゃなくて、現役のレンジャーもよくやるんだよね。 理由は主に二つ。 まず遊撃を担当するレンジャー系列の冒険者は、いざって時に切り捨てられやすい。 だから依頼者や同行者を事前に観察して、ヤバそうならそのままさよならする為。 あの有名なアサシン、ミスター13さんはこっちが理由だね。あの人の場合、裏切ったら相手がこの世からさよならするけど。 http://hayabusa6.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1483282651/13
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